TBS系日曜劇場「VIVANT」第13話(第2シーズン)では、伝説のハッカー・ブルーウォーカーこと太田梨歩(花岡すみれ)が別班と技術業務委託契約を正式に結んでいたことが明かされています。
この委託契約がどのような内容で結ばれたのか、そもそも太田梨歩はいつの間に乃木の味方になったのか。第1シーズンの流れを振り返りながら、太田梨歩が乃木や黒須を信頼し別班に協力するようになった経緯をまとめます。
山本に脅され丸菱商事財務部に勤務 ブルーウォーカーこと太田梨歩
警視庁公安部の凄腕ハッカー・東条(濱田岳)が「神」と仰ぐ伝説の世界的ハッカー・ブルーウォーカーこと太田梨歩。
丸菱商事エネルギー事業部1課長でテントのモニターだった山本巧(迫田孝也)に脅され、丸菱商事の1億ドル誤送金事件を実行した太田梨歩ですが、その後に山本により倉庫に監禁されていたところを公安に確保され、警視庁に身柄を拘束されています。
第1シーズンで太田梨歩が別班の乃木(堺雅人)、黒須(松坂桃李)に協力するようになるまでの経緯は、ざっと以下のとおりです。
・数年前に山本がテントのモニター活動の中で、ブルーウォーカーの正体が太田梨歩だという事実を知る。
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・山本が太田梨歩を脅し、無理やり丸菱商事に入社させる。太田梨歩は大きなお金を動かせる財務部に配属される。
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・太田梨歩は山本に性暴力などを受けて脅され続け、テントのモニター活動であるハッキング、諜報活動、誤送金事件などに従事させられる。
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・丸菱商事 エネルギー開発事業部で乃木が疑われる1億ドルの誤送金事件が発生。送金を実行した太田も疑わしい人物にピックアップされる。その後、太田が急遽丸菱商事を退職。
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・公安と乃木の捜査、推理により太田梨歩が事件の実行役である「ブルーウォーカー」、山本がテントのモニターで事件の命令役であることが判明。
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・口封じのため山本により監禁されていた太田梨歩は、公安によって救出され身柄を警視庁に拘束される。山本は日本国民の安全に脅威を与えたとして、別班の乃木、黒須により抹殺される。
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・警視庁に拘束されていた太田梨歩、保釈金1億円により保釈される。保釈金の支払い主は別班で、太田梨歩のために諜報活動拠点兼住居となるマンションを用意。黒須が太田梨歩に諜報活動を手伝うように依頼。
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・当初は黒須のことを山本の仲間の極悪人だと疑った太田梨歩だが、憎き山本が乃木と黒須により抹殺された証拠ビデオを見せられると態度が一変。仇(かたき)を取ってくれた乃木と黒須を信頼するようになり、別班の活動に協力するようになる。
太田梨歩、正式に別班と技術業務委託契約を結ぶ 破格の契約交換条件とは
第1シーズンにおける「ブルーウォーカー」太田梨歩と別班(乃木、黒須)との出会いの時系列、関係性はざっと以上のようになっています。※乃木と太田梨歩は共闘以前から丸菱商事の社員同士として、よく知る間柄でした。
第1シーズン・第6話で別班の黒須に依頼され、テントのサーバーへのハッキングに成功した保釈直後の「ブルーウォーカー」太田梨歩。この最初の共闘の時点では太田梨歩と別班との間に明確な業務委託契約が行われていたわけではないようです。
その後、第2シーズン・第13話で乃木の口から同じ別班員の長野専務(小日向文世)に回想として語られる形で、太田梨歩が別班と正式な業務委託契約、機密情報保持の約束が交わされたことが語られています。
【第13話・乃木が長野専務に語った、太田梨歩との会話の回想シーン抜粋】
太田梨歩「黒須さんも…拉致?」
乃木憂助「まだ確証はありません。ただ、あなたの力が必要です。我々と契約を結びませんか?防衛省が非公式で行う技術業務委託及び秘密保全の契約です。初年度契約報酬は年間3千万円。」
太田梨歩「3千万…!」
乃木憂助「これから先すべての行動は我々の監視下に置かれ、情報漏洩等の有事の際には生存記録も抹消されることが条件となります。」
太田梨歩「外に漏らせば殺されるんですか?」
乃木憂助「それが国防。国の機密を守るとはそういうことです。ただし、協力いただければ8週間後に始まるあなたのハッキングに関する民事刑事合わせて5件の訴訟で実刑を免れ執行猶予がつくことを約束します。約1億円と推定される賠償金についてもこちらで用意いたします。」
劇中の描写を見る限り、別班の正式メンバーになるためにはミリタリースクールや防衛大学校を経て自衛隊に入隊し、そこで心理戦防護課程に合格した後に別班員として厳しい訓練を受けるというのが正規のルートのようです。太田梨歩はこのルートを通っておらず、あくまで外部委託という形なのでしょう。
すでに第1シーズンの時点で別班は太田梨歩の保釈金1億円を払い、彼女の身の回り一式の世話をするなど、かなりの高待遇を与えた上で、太田梨歩の絶大な力を借りていました。
第2シーズンで国内で入院中だった別班メンバー(+バルカに残っていた黒須)の拉致・海外移送事件が新たに発覚し、別班はその真相究明のために是が非でも「ブルーウォーカー」太田梨歩の力を借りたかった(敵方に渡さず、仲間に引き込みたかった)のでしょう。別班は破格とも言える好条件を太田梨歩に提示しています。
太田梨歩としても自身が抱えていた訴訟や実刑のリスク(ほぼ山本のせい?)を回避でき、信頼している乃木と黒須(太田梨歩は黒須に恋心あり?)とともに国防のために自分の力を使えるとあれば決して悪いオファーではないでしょう。
ただし、この契約は情報漏洩や別班への裏切りを見せた瞬間に命を奪われるという厳しいもの。今のところ太田梨歩が別班を裏切る素振りは見せていませんが、もし今後不穏な動きを見せることがあれば、この秘密保全の契約が太田梨歩に対し牙を向くことになります。