朝ドラ【べっぴんさん】野上潔(高良健吾)のモデルは尾上清 レナウン社長、ファミリアにも貢献

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NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」で高良健吾が演じるすみれの幼馴染み・野上潔。潔は、すみれ(芳根京子)を生涯に渡り支える「重要な存在」になっていきます。

この記事では、清のモデル人物である「尾上清」という人物についてまとめるとともに、尾上清と坂野惇子(すみれのモデル)との関わりなどについてもまとめます。

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目次

惇子の幼馴染み 佐々木営業部に入社

尾上清は、坂野惇子の父・佐々木八十八とともに「佐々木営業部(後のレナウン)」を興した尾上設蔵の長男。1911年生まれであり、幼馴染みの坂野惇子(1918年生)とはおおよそ7歳差でした。

清は慶応義塾高等部を卒業後、佐々木営業部に入社しています。戦時中の数度の招集を経て、戦後、佐々木営業部(江商と合併していた)を再建し社長に就任しています。

佐々木営業部(レナウン)再興の立役者

再建時、わずか25名ほどだった佐々木営業部ですが、清の積極的な投資(人材、広告宣伝、設備投資)もあり、やがて息を吹き返します。清は衣類小売店である「レナウン・サービス・ステーション」や「田中千代デザイン・ルーム」を設立するなど、多種多様の戦略を駆使。

積極的な戦略展開により戦後の洋裁ブームの火付け役となると、「佐々木営業部」から発展した「株式会社レナウン」の初代社長、会長、理事長などを長年務めています。尾上清は戦後レナウンの実質的な「創業者」であり、逸話も多い名物経営者として現在のレナウン隆盛の礎を築きました。

惇子の起業を大きく後押し

実業家として大きな足跡を残した尾上清ですが、「ファミリア」を創業した坂野惇子にも大きな影響を与えています。

清は戦後、幼馴染みである惇子がこれからの生き方を悩んでいる時期に、「今までとは違うのです。もう昔のお嬢さんではいけない。これからは自分の手で仕事をし、自分の力で生きていくのです。」と力強い言葉をかけています。

清の言葉に触発された惇子は、自らの手で事業を興すことを決意。その後「ベビーショップ・モトヤ」「ファミリア」は躍進を遂げます。

清は創業時にアドバイスを与えただけでなく、神戸の「レナウン・サービス・ステーション」跡地を惇子に譲り、後には「ファミリア」の株主になるなど、惇子の事業を長年に渡り支え続けることになります。

結婚相手はフィクション

なお、ドラマの野上潔はすみれの姉・ゆり(蓮佛美沙子)と結婚をし、ゆりとともに坂東営業部の再建に奔走しますが、この結婚に関するエピソードはドラマオリジナルのフィクションとなります。

史実の尾上清は確かに佐々木家の事業(レナウン)、それに惇子の事業(ファミリア)に深く関わっていますが、結婚相手は惇子の姉・佐々木智恵子ではなく、伊勢丹社長・小菅丹治の長女・喜子でした(清と喜子の間には、一男一女が生まれている)。

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