NHK連続テレビ小説「ブギウギ」の物語前半は、昭和初期の大阪が舞台となっています。
NHK大阪（BK）製作の朝ドラで毎回話題になるのが、出演俳優の関西弁の上手さ、下手さです。「ブギウギ」大阪編では関西圏出身の俳優が多数出演しており、安定した関西弁（大阪弁）でのセリフのやり取りが見られます。
この記事では、「ブギウギ」大阪編に出演している俳優たちの出身地をまとめます。関西圏出身俳優が関西弁を上手く話すのは当然として、非関西圏出身俳優のノンネイティブ関西弁も見どころとなりそうです。
大阪編 主な出演者の出身地まとめ
ポチップ
関西圏出身俳優
▼スズ子の親族
・澤井梨丘（少女時代の福来スズ子役）…大阪府出身
・水川あさみ（スズ子の母・花田ツヤ役）…大阪府茨木市出身
・黒崎煌代（スズ子の弟・花田六郎役）…兵庫県出身
・又野暁仁（少年時代の花田六郎役）…出身地不明。大阪の芸能事務所に所属
・三林京子（スズ子の香川の祖母・大西トシ役）…大阪市住吉区出身
・西村亜矢子（スズ子の香川の叔母・大西タカ役）…大阪府出身
▼劇団、芸能関係者
・翼和希（USK男役トップスター・橘アオイ役）…大阪府枚方市出身
・片山友希（USKスズ子の同期・桜庭和希役）…京都府出身
・木村湖音（少女時代の桜庭和希役）…大阪府出身
・小南希良梨（少女時代のリリー白川役）…兵庫県出身
・伊原六花（USKスズ子の後輩・秋山美月役）…大阪府大阪狭山市出身
・橋本じゅん（USK音楽部長・林嶽男役）…兵庫県神戸市東灘区出身
・森永悠希（USK専属ピアニスト・股野義夫役）…大阪府出身
・黒田有/メッセンジャー（村山興業東京支社長・坂口役）…大阪府東大阪市出身
・新納慎也（演出家・松永大星役）…兵庫県神戸市出身
▼その他登場人物
・岡部たかし（銭湯の常連客・アホのおっちゃん役）…和歌山県出身
・なだぎ武（銭湯の常連客・易者役）…大阪府堺市出身
・楠見薫（銭湯の常連客・アサ役）…和歌山県出身
・三谷昌登（銭湯の常連客・キヨ役）…京都市東山区出身
・妹尾和夫（かかりつけ医・熱々先生役）…大阪市大正区出身
・宇野祥平（銭湯の従業員・ゴンベエ役）…大阪府出身
・本上まなみ（神戸の旅館の女中・三沢光子役）…大阪府茨木市出身
・福徳秀介/ジャルジャル（洋食屋の配膳係・ハット役）…兵庫県芦屋市出身
・後藤淳平/ジャルジャル（洋食屋の配膳係・コック役）…大阪府吹田市出身
・八田麻住（タイ子の母・海子）…京都市出身
・高瀬耕造（語り）…兵庫県加古川市出身
非関西圏出身俳優
・趣里（ヒロイン・花田スズ子/福来スズ子役）…東京都出身
・柳葉敏郎（スズ子の父・花田梅吉役）…秋田県大仙市出身
・蒼井優（USK娘役トップスター・大和礼子役）…福岡県出身
・清水くるみ（USKスズ子の同期・リリー白川役）…愛知県大府市出身
・升毅（梅丸社長・大熊熊五郎役）…東京都出身 ※小学生時代に大阪生活経験あり。その後中学卒業後に大阪に転居
・藤間爽子（スズ子の親友・タイ子役）…東京都出身
・水上恒司（村山興業御曹司・村山愛助役）…福岡県福岡市出身
・小雪（村山興業創業者・村山トミ役）…神奈川県座間市出身
・中越典子（次郎丸家の元女中・西野キヌ役）…佐賀県佐賀市出身
・石倉三郎（香川の地主。次郎丸和一役）…香川県小豆島町出身 ※中学時に大阪市鶴見区に転居
水川あさみ、澤井梨丘、岡部たかし、橋本じゅん…関西の空気感を生み出す名優
物語前半で早くも当たり役と評判になっている「大阪のオカン」ツヤ役の水川あさみは大阪府茨木市出身。大阪弁のリズム感や会話の抑揚と温かみは明らかに大阪弁ネイティブであり、ドラマにリアリティを生み出しています。
夫の梅吉役を演じる柳葉敏郎も自然な大阪弁を話しているように見えますが、こちらは秋田県出身。さすがはベテラン俳優という器用な関西弁を披露しています。※夫婦はともに香川出身という設定。
ヒロイン・鈴子の少女時代を演じている子役・澤井梨丘も地元大阪の出身。大阪弁の流暢さはもちろんのこと、銭湯の常連客である曲者大阪人を演じる岡部たかし、なだぎ武、楠見薫やUSK関係者の橋本じゅんらを相手に軽妙なやり取りを見せており、大阪ならではのざっくばらんな空気感を上手く生み出しています。
逆に気になるのが、第3週から登場する大人版スズ子を演じる主演・趣里でしょう。趣里は北海道出身である俳優・水谷豊を父に、東京出身である歌手・伊藤蘭を母に持つ芸能サラブレッド。いわばコテコテの「東日本人」であり、主演の重圧とともに大阪弁を扱う苦労がのしかかりそうです。
また、吉本興業創業者・吉本せいをモデルにした村山トミ役を演じる小雪（神奈川県座間市出身）の演技も楽しみです。
通常のNHK大阪製作朝ドラでは、主演や家族に非関西圏出身の俳優を並べ、脇役を関西圏出身俳優で固めてバランスをとるというのがありがちなパターンになっています。
それに比べると今回の「ブギウギ」大阪編は明らかに関西圏出身俳優の比率が高いのですが、これは物語の中盤以降にスズ子が上京し、「東京編」がスタートすることと関係しているかも知れません。
東京編では菊地凛子（神奈川県秦野市出身）、草彅剛（埼玉県出身 ※今回の役柄は大阪出身という設定）、市川実和子（東京都大田区出身）、ふせえり（神奈川県横浜市出身）、富田望生（福島県いわき市出身）、宮本亞門（東京都中央区出身）ら関東、東北出身者が続々出演する予定であり、物語前半の「大阪編」はあえて関西色を強めに出しているのかも知れませんね。
