NHK連続テレビ小説「ブギウギ」に登場するヒロインの親友・タイ子についてまとめます。
大人になったタイ子は、三代目藤間紫として日本舞踊紫派藤間流の家元を務める俳優・藤間爽子（ふじま・さわこ）が演じます。劇中でタイ子による美しい日本舞踊が見られるかも知れませんね。
大阪・福島の芸者の娘 内気なタイ子
タイ子は小学校時代からの鈴子の親友です。
鈴子が小学校1年生の時に転校してきた際に、真っ先に声を掛けてくれたのがタイ子でした。鈴子はそれ以来タイ子に恩義を感じるとともに、唯一無二の親友としていつも一緒に過ごしてきました。
「芸は身を助ける」という母・ツヤ（水川あさみ）の方針もあり、鈴子は芸者であるタイ子の母・海子（八田麻住）から日本舞踊を習っています。一緒に習っているタイ子よりも鈴子の方が筋が良さそうです。
お調子者で陽気な鈴子とは対象的に、タイ子は内気でどこか自信なさげに見えます。
それというのも母の海子はいわゆる「妾」であるらしく、家に父親は不在。タイ子は自分が目立つことで「芸者の子」だとバカにされることを嫌がり、引っ込み思案な性格に育っているようです。
「小さい頃、屋台の人になりたい思うてたんよ」「毎日お祭りも行けるやろ？ぱっーと明るいの好きやねん」と語っていたタイ子。大人になったタイ子役を日本舞踊紫派藤間流の家元、三代目藤間紫こと藤間爽子が演じることからも、いずれタイ子が母の職業（芸者、日本舞踊の先生）と向き合う展開があると予想します。
【追記】その後、タイ子は女学校に進んだ後に母と同じ芸者の道へ。1919年（昭和14年）のツヤの葬儀の際には妊娠中だったタイ子も顔を見せています。タイ子は東京から通ってくれていた得意客と結婚しており、出産後は東京に移り住む予定だと発言しています。
▼タイ子が第20週から再登場予定。東京でスズ子と再会したタイ子ですが、苦しい境遇にある…？
▼タイ子の少女時代を演じているのは、アイランド プロモーションに所属する13歳の子役・清水胡桃（しみず・くるみ）。ドラマ「あなたのブツがここに」の山崎亜子幼少期役、「拾われた男」野本役のほか、朝ドラ「あさが来た」ふゆの娘・ナツの幼少期役、「べっぴんさん」の佳世子役、「おちょやん」のいとさん役に出演した人気子役です。後にタイ子役を演じる藤間爽子と雰囲気が似ていますね。
笠置シズ子さんの代表曲「東京ブギウギ」の歌詞、“心ズキズキワクワク～♪”にちなんで出演者の方々に「ワクワクする瞬間」を聞いてみました！
— 朝ドラ「ブギウギ」10月2日スタート (@asadora_bk_nhk) September 7, 2023
ヒロイン・花田鈴子の少女時代を演じる澤井梨丘さん、親友のタイ子ちゃんを演じる清水胡桃さん。初々しい〜✨#ブギウギ pic.twitter.com/dmEjVU1lLR
俳優・藤間爽子 若くして三代目藤間紫を襲名した天才日本舞踊家
大人になったタイ子役を演じるのは、東京都出身の29歳の俳優、日本舞踊家・藤間爽子（ふじま・さわこ）です。
日本舞踊紫派藤間流を興した日本舞踊家・初代藤間紫を祖母に持ち、父に元俳優の藤間文彦、母に元女優の島村佳江を持つという芸能一家で生まれ育っています。
幼少期から祖母の藤間紫に師事して日本舞踊を習い、7歳の時に歌舞伎座の舞踊会で初舞台を踏むと、小学生時代には二代目市川猿翁から絶賛を受けるなど、その才能は祖母の藤間紫も嫉妬したほどだとか。
こうした実力により早くから祖母の後継者に指名されると、藤間紫の死後には預かりとして二代目を襲名した猿翁に師事し、やがて弟子からも技術が認められたことで2018年に三代目・藤間紫を襲名しています。
日本舞踊家としての突出した才能とともに、俳優業でも注目を集める存在となっています。
三代目襲名直前の2017年には、朝ドラ「ひよっこ」でドラマデビュー。白石加代子が演じたアパートの大家・立花富の若き日役（回想シーン）で出演すると、赤坂の売れっ子芸者だったという若き日の富を艷やかに演じ、視聴者から大きな注目を浴びています。
2021年の日本テレビ系ドラマ「ボイスII 110緊急指令室」で緊急司令室 ECUの新人室員・小松知里役を演じると、2022年のTBS系日曜劇場「マイファミリー」では事件の鍵を握る怪しすぎるプログラマー・鈴間亜矢役を好演しています。
その後も「僕の姉ちゃん」（2022年・テレビ東京・田辺ノリ役）、「silent」（2022年・フジテレビ・横井真子役）、「こっち向いてよ向井くん」（2023年・日本テレビ・原チカ役）などの人気ドラマに出演。
2022年の朝ドラ「ちむどんどん」ではヒロインのビジネスパートナーとなった矢作知洋の妻・矢作佳代役で出演しており、「ブギウギ」が通算3作目の朝ドラ出演となります。
日本舞踊家として一流の才能を持つ藤間爽子ですから、「ブギウギ」のタイ子役で日本舞踊を披露するシーンがあるかも知れません。また、普段から着慣れているシャンとした着物姿にも注目です。
