「花子とアン」葉山蓮子のモデル・柳原白蓮の福岡・飯塚での結婚生活とは

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第7週の放送に入るNHK連続テレビ小説「花子とアン」は、伯爵家の令嬢・葉山蓮子(仲間由紀恵)の苦難の結婚生活が描かれていきます。

この記事では葉山蓮子のモデルとなった「柳原白蓮と九州の石炭王・伊藤伝右衛門との結婚生活」と、劇中の葉山蓮子が送る結婚生活について書きます。

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目次

【花子とアン】葉山蓮子の嘉納伝助との結婚生活

兄・葉山晶貴に懇願された結婚を受け入れ、福岡の嘉納伝助(吉田鋼太郎)の元で暮らし始めた蓮子。しかし結婚早々、様々な問題が降り掛かります。

子供は居ないと伝えられていた伝助に、妾の娘・冬子が居たこと。伝助は開き直って夜遊び、芸者遊びを繰り返し、家に帰らないこと。嘉納家の野暮な家風を洗練されたものに改革していこうとする蓮子を伝助は嫌がり、女中らからは陰口を叩かれてしまうこと。縁もゆかりもない福岡の地で、蓮子は孤独感を募らせていきます。

【史実モデル】柳原白蓮と伊藤伝右衛門の結婚生活@福岡・飯塚


▲九州の炭坑王・伊藤伝右衛門(いとうでんえもん)に嫁いだ柳原白蓮(燁子)。
(画像はwikipediaより転載)

葉山蓮子のモデルとなった歌人・柳原白蓮(やなぎわらびゃくれん)の福岡県飯塚市での結婚生活もまた、辛く暗いものだったようです。

柳原家は選挙資金獲得のため、夫の伊藤家側は名家との繋がりが欲しかったためと言われる二人の結婚。夫・伊藤伝右衛門が52歳、白蓮が27歳という年齢差に加え、労働者上がりの夫とは身分や教養などが余りに違いすぎるため、当初から関係は冷えたものであったと言われています。

【史実モデル】複雑だった伊藤伝右衛門の家庭内


▲白蓮が伊藤伝右衛門と結婚生活を送った家。福岡県飯塚市に現存。
Photo by Muyo (画像出典:Wikipedia)

白蓮は、伝右衛門から前妻との間に実子が居ないと聞かされていましたが、いざ暮らしてみると妾の娘・静子(小学6年)の存在が明らかに。静子の他にも伊藤家には養子として迎えられた金次、その弟の八郎、伝右衛門の父の妾の子・初枝や母方の従弟なども同居していました。伊藤家の複雑な家庭事情の中で、実子を持てなかった白蓮の立場は常に不安定なものでした。

また、家中を取り仕切る女中頭であり伝右衛門の妾でもあったサキと激しく対立するなど、白蓮の伊藤家での生活は気の休まるヒマがない日々でした。

【史実モデル】苦しい生活から短歌を生み出し、やがて「白蓮事件」へ

夫・伝右衛門はと言えば女性と遊び回る生活を改めず、二人の仲は益々すれ違うようになります。当初は白蓮のために家を増築し、白蓮の歌人としての活動に理解を示すなど、伝右衛門は誠意を以て白蓮を迎え入れたようですが、すれ違いの生活の中で白蓮はついに伊藤家を飛び出し、年下の青年との逃亡劇「白蓮事件」を引き起こします。

【史実モデル】苦境の中で白蓮が残したもの、蓮子の今後は

今後恐らく、葉山蓮子の結婚生活は柳原白蓮のそれをベースにして描かれると思われます。白蓮が改革したマナー・家風はその後伊藤家に定着した他、白蓮は結婚生活の苦難を短歌という形で昇華し、歌人として福岡の社交界で華々しく活動します。白蓮は厳しい環境の中でも確かな足跡を残していったのです。

葉山蓮子が苦難の生活の中で、何を得て、どこに人生の希望を見い出すのか。仲間由紀恵の演技が注目されます。

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