NHK連続テレビ小説「ひよっこ」で、ヒロインの同僚として登場する福島県出身のメガネの女の子・青天目澄子(なばため・すみこ)についてまとめます。
強烈な福島弁を喋り、寮内で唯一無二の個性を発揮していくことになる澄子。演じる松本穂香はこの「ひよっこ」出演をキッカケにブレイク。TBS系日曜劇場「この世界の片隅に」で主演に抜擢されるなど、大きな飛躍を遂げていくことになります。
向島電機・乙女寮の同僚 どんくさい眼鏡っ娘
青天目澄子は、みね子(有村架純)が就職先の向島電機で出会う女子工員のうちの一人で、みね子たちとは同期入社になります。
眼鏡っ娘の澄子は福島県・磐城(いわき)地方の出身で、地元の中学を卒業後に家計を助けるために上京してきた「金の卵」。みね子とは偶然にも集団就職列車の中で知り合っており、早い段階で友人になっていきます。
マイペースな東北娘・青天目澄子
澄子の性格は、良くも悪くもマイペースそのもの。何をするにも行動が遅く、ミスをして工場の生産ラインをストップさせてしまうこともしばしばです。のんびり屋(天然?)の澄子はそれを気にする様子もなく、こうした態度が生真面目な同僚・兼平豊子(藤野涼子)の反感を買ってしまうことも。
澄子は中学時代はコーラス部に所属しており、乙女寮でもコーラス部の活動を楽しみにするようになっていきます。また、誰よりも食いしん坊の澄子は食堂で毎週出されるカレーライスを楽しみにするなど、もっぱら仕事以外の生活の部分に楽しみを見出していきます。
澄子は母を早くに亡くし、父は再婚済。そのため福島の生家に澄子の居場所はありません。しかし、誰よりも優しくしてくれたおばあちゃん(大方斐紗子)を思い出してホームシックになってしまい…。
有村架純の妹分・松本穂香
丸メガネにおかっぱの、いかにも鈍臭そうな青天目澄子を演じる女優・松本穂香は、大阪府出身の20歳。「ひよっこ」でヒロインを務める有村架純と同じ「フラーム」という事務所に所属しています。巷では「有村架純の妹分」などと呼ばれているようですが、その性格は有村とは異なるもののようです。
2015年にWEBムービー・LOTTE SWEET FILMS「MY NAME」の主演で女優デビューすると、2016年には有村が主演したフジテレビ月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」で有村の同僚役を演じ、同年3月には自身初主演となる舞台「ヨミガエラセ屋」にも出演。デビューから短期間で、新進女優として注目を集める存在になっています。
松本穂香の性格は「ネクラ」?
清楚な雰囲気を漂わせる松本穂香ですが、本人いわく自身の性格は「ネクラ」で「ネガティブ」とのこと。高校時代に所属した演劇部では周囲をサブカル・オタク的な人種に囲まれ、「自分だけが変わっているわけではない」と感じたとのことで、決して明るく快活なタイプではないようです。
本人もそのあたりの特性は自覚しているようで、真っすぐに明るいだけではない、自分だけが持つ個性を活かした女優になりたいと考えているようです。
とはいえ決して100%暗いというタイプではなく、マイペースで個性的、なおかつ頭の回転が早いという松本穂香の個性が「ひよっこ」の東北娘・青天目澄子役にはまっていきそうです。「あさが来た」の吉岡里帆や「あまちゃん」の有村架純のように、朝ドラをキッカケに大きくブレイクする可能性を秘めている、注目の女優さんです。
(追記)その後、2018年7月から放送されたTBS系の日曜ドラマ「この世界の片隅に」では、主人公・すず役の大役をゲット。「ひよっこ」をキッカケに女優として大きく花開いています。
▼オムニバスサスペンスホラー(映画)「狂い華」。松本穂香は2本目で主演。「わろてんか」に出演する堀田真由も1本目で主演をしており、朝ドラファンには楽しみな作品。10月14日から新宿・シネマカリテで上映。※ちょっと怖いので音量と閲覧注意。
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