NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」12月19日(月)放送の第56回より。舞が就職内定をもらった福岡の航空会社「博多エアライン」のモデルになっていると思われる企業を考察します。
博多エアラインに類似すると思われる実在の航空会社がいくつか存在します。
苦労の末に「博多エアライン」に内定
2008年9月。航空学校の卒業を3ヶ月後に控え、舞は航空会社の採用面接に挑み続けていました。
「お客様の笑顔が…」といったふわっとした志望動機が面接官に刺さらなかったのか、舞の就職活動はなかなか実を結びませんでしたが、ついに博多エアライン(HAKATA AIRLINES)から内定通知をゲット。航空学校の仲間や家族から祝福を受けます。
博多エアラインは福岡に拠点を置く航空会社で、五島までの直行便も有するとのこと。祥子や木戸、さくらたち五島の人たちも舞の吉報を知り、舞の操縦する飛行機に乗れる!と嬉しそうな表情を見せています。
※その後、リーマンショックの余波で博多エアラインは厳しい経営状態に陥り、舞の就職は一年延期。翌年に改めて就職について案内するとのことで、先行きは不透明になっています。
※木戸は「博多エアラインやったら、五島までの直行便があるやちゃ!」と発言しています。この表現からも、博多エアラインは五島への路線のみがメインではなく、複数ある就航路線の中に五島も含まれるといった感じでしょうか。
五島福江空港への就航路線は?
2022年現在、長崎・五島にある空港(福江空港、上五島空港)の定期就航路線は以下のものがあります。
※祥子たちが住む島は福江島をモデルにした「福中島」に近い小さな島という設定。福江空港が身近な空港ということになります。福江空港は風向きによって非常に気流が悪くなることがあり、離発着の難しい空港とのこと。
▼福江空港の定期就航路線
・ANA(全日空) 五島福江〜福岡
・ORC(オリエンタルエアブリッジ) 五島福江〜福岡、長崎
※五島福江〜福岡路線は2003年に一度休止し、2009年に再開設。
※かつては大阪伊丹、大阪関西、上五島にも定期便が就航していましたが、廃止、休止となっています。
▼上五島空港の定期就航路線
なし
※かつては福岡、長崎に定期便が就航していましたが、現在は休止となっています。
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モデルは「オリエンタルエアブリッジ」+「天草エアライン」?
12月3日(土)~4日(日)に
— 【公式】オリエンタルエアブリッジ (@OrientalAirBRDG) December 6, 2022
#510列島まつり in #広島 に参加してきました!#五島 の特産品の販売や #五島神楽 など
五島を知って頂くイベントで#オリエンタルエアブリッジ もPRしてきました。
ブースへお越しいただいたお客様、
本当にありがとうございました。 pic.twitter.com/f6wmlyObZ4
博多エアラインは劇中のフィクション(架空)の航空会社です。経営不振による舞の就職延期なども、あくまでフィクションのストーリーとなります。※リーマンショックの影響で、JAL(日本航空)が2010年1月に会社更生法適用を申請、一度は倒産したという歴史もありますね。
その上で、博多エアラインに設定が近いと思われる航空会社候補は、以下の企業あたりです。航空各社はリーマンショックによる需要の減少に苦しんでいましたね。
★オリエンタルエアブリッジ
本拠:長崎県大村市
ハブ空港:長崎空港
資本金:13億2200万円
従業員数:208名(2020年)
就航路線:
・長崎〜五島福江、壱岐、対馬
・福岡〜五島福江、対馬、宮崎、小松
※全便ANAまたはJALとのコードシェア便。
(2020年3月現在)
★天草エアライン
本拠:熊本県天草市
ハブ空港:天草飛行場
資本金:4億9900万円 ※熊本県、天草2市1町、民間(20%)出資による第三セクタ-
従業員数:58名(2020年)
就航路線:
・天草〜福岡、熊本
・熊本〜大阪(伊丹)
※全便JALまたはANAとのコードシェア便。
(2022年10月現在)
★スターフライヤー
本拠:福岡県北九州市小倉南区
ハブ空港:北九州空港
資本金:13億9300万円
従業員数:780人(2022年)
就航路線:
・東京(羽田)〜大阪(関西)、山口宇部、福岡、北九州
・名古屋(中部)〜福岡
・北九州〜那覇※季節便
・台北(桃園)〜名古屋(中部)、北九州
九州北部に拠点を置き長崎・五島福江空港への就航路線を持つ実在の航空会社としては、オリエンタルエアブリッジ(長崎県大村市)が知られます。このオリエンタルエアブリッジが博多エアラインのイメージに一番近いかも知れません。※最大手航空会社ANA(全日空)も福岡〜五島福江の就航路線を持っています。
また、五島より少し南になりますが熊本県天草市を本拠とする離島の小さな航空会社・天草エアラインや、福岡県北九州市に本拠を置くスターフライヤーなども、劇中の博多エアラインと重なる部分があるかも知れません。
博多エアラインと天草エアラインは社名も似ていますし(ロゴもちょっと似ています)、天草エアラインは離島である天草から福岡への直行便を有していますので、博多エアラインと重なる部分があります。
スターフライヤーも五島への航路こそ持っていませんが、同じ福岡県にある複数路線所有の航空会社という意味で、博多エアラインと類似点があります。
何となくですが、博多エアラインはオリエンタルエアブリッジをベースに、天草エアラインの要素をちょっと混ぜて、スターフライヤーの存在も匂わせたような感じでしょうかね。
就職活動に少し手こずった舞ですから、オリエンタルエアブリッジのようなローカルな規模感の企業から内定をもらったというのはリアリティがあるかも知れません。
▼就職が決まった舞ですが、思わぬ試練に見舞われることになります。