NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」11月25日(金)の第40回放送では、都築教官が持つ「黒いノート」の衝撃の内容が判明しています。
その内容は都築教官の本性がわかる実に興味深いものでしたので、全文ではありませんが画面で確認できた文章をざっと書き出してみたいと思います。「もう一度岩倉学生が焼いたお好み焼きを食べたい」などと記している都築教官、可愛いです。
恐怖の都築ポイント?都築教官の「黒いノート」
航空学校宮崎本校の都築教官(阿南健治)が常に持っている謎の「黒いノート」。
出来が悪い学生を蹴落とすための「都築ポイント(減点制)」が書き込まれているのではないか?とAチームの間で恐れられていましたが、ついにその内容が明かされました。
やっぱり都築教官はいい人だった!
11月25日(金)の第40回放送では、宮崎課程での最終課題の全員合格を受けて、「黒いノート」に嬉しそうに何かを書き込む都築教官の姿が描かれています。
画面に映し出された「黒いノート」の舞のページの文面はこんな感じ。まずは冒頭に舞のプロフィールがまとめられています。
岩倉舞(女)S61 2/19生 大阪出身
東大阪町工場の長女。家族構成は父・母・兄
現役で浪速大学に合格し航空学校の合格を受けて中退 幼少期よりものづくりを好む
→小学校時代に自作の模型飛行機を作成 大学時代には人力飛行機を作成 人力飛行機のパイロット経験者
→人力飛行機のパイロット経験により旅客機のパイロットを目指す
面接での会話や履歴書などを参考に書き起こしたのでしょうか。しっかりと舞という人物の概要がまとめられています。
これに続き、ノートには舞が宮崎本校に入学した12月以降の毎日の様子が詳細に記されています。ざっとこんな感じです。
12月3日 入寮。かなり緊張している様子だった。
12月4日 座学課程開始。少し周りに気を遣いすぎているイメージがある。
12月6日 自分から積極的に挨拶にいっていた。
12月12日 空中航法の授業。予習不足が見えた。同チームの学生に助けてもらう。しっかりとお礼を言えていた。
12月13日 FTD訓練。初めてなので焦りが見えた。
12月17日 入寮から2週間。寮や教室などでの清掃を積極的におこなっている。
12月21日 空中航法の授業。Aチームは意見が大きく分かれていた。岩倉学生はまだ自分の意志が言えず挙動不審の様子。
12月23日 学生たちがクリスマスパーティーを開いていた。岩倉学生のお好み焼きは絶品だった。
12月27日 年内最後の授業。少し浮足立っていた。課題を出した。岩倉学生ならしっかりとやってくれるだろう。
「都築ポイント」と恐れられた教官の黒いノートですが、学生たちの日々の細かな変化を記録するとともに、各学生の長所や問題点などが丁寧に書き出されています。やはり都築教官は優しい教師だったようです。
第38回で描かれたAチームのクリスマスパーティーの様子にも言及されています。倫子と柏木の不仲を心配した舞が企画したクリスマスパーティー。この時、通りがかった都築教官が飛び入りで参加していますが、Aチームの面々は「都築ポイント」を恐れておべっかを使っていましたね。
ちなみに、翌月のメモにはすっかり舞のお好み焼きが気に入ってしまった都築教官の可愛い本心が書き込まれています。
1月17日 食堂で岩倉学生を発見。メニューのお好み焼きをすごく喜んでいた。もう一度岩倉学生が焼いたお好み焼きを食べたい。
1月 Aチームの不仲を心配
1月に入ると、都築教官はAチームメンバーの不仲を少し心配していたようです。1月分の舞のページを抜粋してみます。
1月9日 今年最初の授業。しっかりと課題を提出出来ていた。休みボケもせず、真剣に教官と向き合っていた。
1月11日 航空?理の授業。同級生とわからない箇所を共有し、しっかりと問題を解決出来ていた。
1月12日 体育の授業。チーム対抗バレーボールで1位になる。Aチームは仲がいいのか?悪いのか?
1月14日 休日出勤をしたが、岩倉学生は談話室で予習をしていた。無理しすぎないよう体調管理して欲しい。
1月15日 航空気象の授業。チーム内のディスカッションでしっかりと意見が言えていた。
チーム対抗バレーボールの様子などはドラマでは描かれていませんので、ドラマを楽しむ補足情報として面白いです。体育の授業なんてあるんですね。
3月 吉田学生の復帰懇願をどう見ていた?
母の入院のために一ヶ月の欠席期間が出来てしまった吉田学生(醍醐虎汰朗)。
この時、都築教官は吉田学生に対してもう一度最初から授業を受け直すべきという冷静な助言をしていますが、なんだかんだとチームのことを心配していたようですね。3月分の舞のページより抜粋。
3月2日 空中航法の授業。グループ課題を与えた。吉田学生が抜けた中、しっかりと意見をまとめて提出してもらいたい。
3月6日 グループ課題に対する自習時間を与えた。みんな真剣に課題に向き合っている。Aチーム吉田学生のために私に直談判をしてきた。
3月9日 第53回生航空航法のⅢ期グループ課題全チーム合格。特にあんなにバラバラだったAチームが一つにまとまっており驚いた。
不仲に見えたAチームが結束を見せていき、ついに最終テストの全員合格を見届けた都築教官。舞の最後のページには、都築教官が嬉しそうに書き込んだ「最終人物評価」の一文が添えられています。
岩倉学生はチームワークを大切にする
舞の人柄をもっともあらわした一文と言えるでしょう。
「黒いノート」は鬼教官・サンダー大河内へ
各学生の長所や課題がみっちりと書き込まれた都築教官の「黒いノート」は、鬼教官として恐れられている帯広分校の「サンダー大河内」こと大河内守教官(吉川晃司)に手渡されています。
この引き継ぎの際に電話で交わされた都築教官と大河内教官の会話が、二人の性格をよくあらわしているので最後に書き出しておきます。
都築「都築です。黒いノート届きました?」
大河内「受け取りました」
都築「今回もなかなか面白い子たちですよ」
大河内「パイロットに面白さは不要です」
都築「そうかなあ。ユーモアは大事だと思うけど…。まあ、みっちり指導してやってください」
大河内「わかりました。ただし、指導するに値する人間だったらですが…!」
当ブログでは都築教官は「単なるいい人」だと予想していましたが、当初の予想以上にいい人でしたね。