NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」12月20日(火)の第57回より。この日の放送ではなにわバードマンの由良先輩、刈谷先輩の近況が語られ、舞が嬉しそうな表情を見せています。
刈谷先輩は大手と思われる「諸田自動車」に就職しているようです。
久しぶりに由良先輩と再会
就職内定先の博多エアラインが経営不振のため、就職が一年延期になってしまった舞(福原遥)。
少し動揺していた舞ですが、ちょうどそのタイミングでなにわバードマンの由良先輩(吉谷彩子)から呼び出され、喫茶「ノーサイド」で憧れの先輩と再会しています(2009年1月)。
由良は少し落ち込む舞に対し「二年間ずっと訓練忙しかったんやろ」「ちょっと長い休みもろうたと思ったらええんちゃう」と心強い言葉をかけると、なにわバードマンのOB会にも来るように助言。途中で退部してしまった舞に対し優しさを見せています。
この時の舞は22歳で、大卒一年目に相当する年齢。一学年上の由良はすでに社会人として働き始めています。以下、由良の口から語られた近況です。
刈谷は大手の諸田自動車に、由良は設計士に みんな秀才!
由良によれば、なにわバードマンのクールな天才設計士・刈谷博文先輩(高杉真宙)は、「諸田自動車(もろたじどうしゃ)」で働いているとのこと。刈谷の性格は相変わらずで、せっかく大手企業に入ったのにさっそく上司と揉めまくっているようです。
諸田自動車は、トヨタ自動車またはHONDA(本田技研工業)がモチーフでしょうか。
HONDAは航空事業子会社であるホンダ エアクラフトカンパニー(アメリカ・ノースカロライナ州に拠点)が、小型ビジネスジェット機「HondaJet」を開発していますので、刈谷先輩の夢にも重なりそうですね。
また、トヨタ自動車の前身企業のひとつであるトヨタ自工は、かつて航空機部門を有していました。トヨタ自工は戦前に陸軍から航空機用エンジンの生産要請を受け、愛知県の刈谷に航空機工場を置いたという歴史を持ちます。もしかして刈谷先輩の名字はこの刈谷工場が由来でしょうか?
※舞が通っていた「浪速大学・航空工学科」は名門の旧大阪府立大学工学域機械系学類・航空宇宙工学課程(現在の大阪公立大学工学部・航空宇宙工学科)あたりがモデルではないかと思われます。
舞も由良も刈谷もバリバリの秀才理系学生。舞があっさり難関の航空学校に合格し、刈谷が大手であろう諸田自動車に就職できたのも納得です。
一方の由良先輩。卒業後は設計事務所に就職したものの、かなり忙しい様子。
しかし由良には明確な目標があるようです。由良は今の会社でお金を貯め、自身の身長でもOKと言ってくれるアメリカに渡ってパイロットの訓練を受けたいとのこと。
低身長がネックになり航空学校への進学を断念した由良ですが、なにわバードマンで見せたガッツそのままに、自らの努力で新しい道を切り開いていきそうです。
そんな由良に対し、舞はアメリア・イアハートの「一番難しいのは、やろうと決意すること。あとは諦めずにやるだけ」という言葉をかけています。この二人の友情関係、とてもいいですよね。
※第11週・第53回では、航空学校帯広校での最終審査を控えていた舞に対し鶴田先輩(足立英)と刈谷先輩が電話をかけています。二人はスーツ姿で「お好み焼き うめづ」で食事をしていたらしく、鶴田先輩(=由良と同級)も社会人となったことが確認できています。