NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第21週から登場する新たな登場人物・安川龍平(やすかわ・りゅうへい)についてまとめます。
安川龍平を演じるのは、朝ドラ「カーネーション」への出演などで知られる笑福亭鶴瓶の長男・駿河太郎(するが・たろう)です。
東大阪市の職員・安川龍平
住宅街で稼働するIWAKURAの工場に対し、近隣から苦情の声が目立ち始めていた頃。
舞(福原遥)は町の人たちに工場のことをもっと知ってもらおうと、市内の各工場を自由に見学してもらう「オープンファクトリー」を発案。工場仲間の的場の勧めもあり、舞は東大阪市で町おこしを担当している職員・安川龍平(駿河太郎)に相談を持ちかけます。
安川は、舞が所属した浪速大学の人力飛行機サークル「なにわバードマン」の伝説のOBとして語られる人物。若き日に人力飛行機「ターミガン号」の設計をしたことを今も誇りに思っている人物であり、その設計思想は舞が操縦した「スワン号」に受け継がれています。
舞からオープンファクトリーの相談を受けた安川は、過去に実績がないことや、参加を表明している企業が少ないことなどを理由にオープンファクトリーの開催に難色を示します。しかし、東大阪の町工場を盛り上げたいという気持ちは舞と一致しているようで、安川は舞に対してある提案をすることになります。
それは、「なにわバードマン」で舞の先輩だった渥美志郎(松尾鯉太郎)に相談してみるのはどうかというもの。渥美といえば黒縁メガネにいがぐり頭のぽっちゃりボディで、動体班としてパイロットが乗るコックピット部分を製作していた、人の良さそうな先輩ですね。
渥美は現在、母校である浪速大学で都市ブランディングを専門とする准教授の立場になっているとのこと。伝説の先輩・安川からのお願いとあれば、渥美も喜んで舞の手助けをしてくれるのではないかと予想します。
▼いよいよ物語も佳境へ。舞が新しい夢に突き進んでいく中で、古き良き友たちが集結していきそうです。
「カーネーション」の夫役・駿河太郎 笑福亭鶴瓶の長男
安川龍平を演じるのは、兵庫県西宮市出身の44歳の俳優・駿河太郎(するが・たろう)。落語家でタレントの笑福亭鶴瓶(本名・駿河学)を父に持つことで知られる二世俳優です。※年齢はドラマ放送当時。
若き日にイギリス音楽留学を経験した後に「taro」名義でソロのミュージシャンとしてメジャーデビューすると、バンド「sleepydog」を結成するなど、音楽で芸能活動をスタートさせた駿河太郎。30歳頃に俳優に転身し、現在は脇役を中心に俳優としての地位を確立しています。
俳優としての出世作は、2011年のNHK連続テレビ小説「カーネーション」でしょう。当時は実績も少なかった駿河太郎ですが、ヒロイン・小原糸子の夫となる職人・川本勝役に大抜擢されると、ドラマのヒットとともに駿河太郎にも大きな注目が集まっています。
2013年には大ヒットドラマ「半沢直樹」(TBS)に伊勢島ホテルの代表取締役・湯浅威役で出演。半沢直樹と共闘する、ドラマ後半の重要人物として存在感を発揮しています。
その後も「よろず占い処 陰陽屋へようこそ」(関西テレビ・2013年)、「SAKURA〜事件を聞く女〜」(TBS・2014年)、「釣りバカ日誌〜新入社員 浜崎伝助〜」(2015年・テレビ東京)、「小さな巨人」(2017年・TBS)、「あなたには帰る家がある」(2018年・TBS)、「べしゃり暮らし」(2019年・テレビ東京)、「ドラゴン桜」(2021年・TBS)、「アバランチ」(2021年・関西テレビ)など数々の人気ドラマに出演。
特にTBS系日曜劇場(半沢直樹、ルーズヴェルト・ゲーム、小さな巨人、ドラゴン桜)などの社会派ドラマ、刑事ドラマなどにたびたび登場し、時に悪役、時に刑事役など幅広い役柄を演じ分けています。
駿河太郎は「舞いあがれ!」出演に際し「いい意味で皆さんの期待を裏切れればと思います。東大阪をよくしていこうという情熱が画面を通して伝わればうれしいです。」と語っており、ドラマの終盤を盛り上げてくれそうです。