【まんぷく】萬平の会社が売る「たちばな工房」幻灯機(げんとうき)とは?安藤百福も手掛けた幻灯機

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NHK連続テレビ小説「まんぷく」の劇中で、後にヒロインの夫となる立花萬平の会社「たちばな工房」で製作されている幻灯機(げんとうき)。

この記事では、萬平が手掛けていた幻灯機とはどのようなものか、また、萬平のモデル・安藤百福氏(日清食品創業者)と幻灯機との関わりについてまとめます。

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目次

幻灯機とは?

幻灯機とは、現在でいうところのいわゆる「スライド映写機」「プロジェクター」のこと。

幻灯【げんとう】(magic lanternの訳語)

ガラス板に描いた陽画フィルムあるいは絵画・写真・実物などに強い光をあて、その透過光または反射光を凸レンズによって拡大映写すること、また、その装置。うつし絵。

のことであり、幻灯機は「幻灯」を大きく映し出す機械ということになります。

「まんぷく」の事前番宣番組に登場した美術さんによれば、劇中に登場するたちばな工房の幻灯機は、昭和初期当時のレトロなデザイン、質感を丁寧に再現して製作されたものとのこと。

また、「大の昆虫好き」だという萬平(長谷川博己)の裏人物設定を生かし、幻灯機の足の部分が昆虫っぽいデザインになっている、遊び心のある逸品となっています。

「幻灯機」が福子と萬平の出会いをアシスト

物語スタート当初、たちばな工房の幻灯機は売り方が悪いのか、イマイチ売れていません(第1回放送)。

一方、姉・咲(内田有紀)の結婚式を特別なものにしたいと考えていた福子(安藤サクラ)は、手持ちの写真をスクリーンに大きく映し出せる新型の幻灯機があるというウワサを耳にします(親友・敏子の紹介か)。

福子はすぐに萬平の工房を訪ねると、見せてもらった幻灯機の素晴らしさに感激。これを結婚式の出し物にしたいと萬平に頼み込みます。

迎えた結婚式当日。福子は萬平の助けを借りて、咲や結婚相手の小野塚真一(大谷亮平)、参加した親族らを大感激させることに成功します。仕事にくすぶっていた萬平にとってもこの出来事は、自分の製品がいかに人々の心を突き動かせるかを知る、貴重な体験となるようです。

もちろん、この時は福子と萬平が後に生涯の伴侶になろうとは、誰も知らなかったわけですが…。

【史実】安藤百福と幻灯機

立花萬平のモデル人物・日清食品創業者の安藤百福氏は戦前戦中、国家総動員法や物資統制令などにより繊維関係の仕事が自由に出来なくなると、幻灯機製造のビジネスを手がけています。

当時、軍需工場では素人の工員ばかりが徴用や学徒動員によって駆り出され、工場の現場ではろくに機械の使い方も知らない工員であふれかえっていました。

困った軍部は工場で旋盤やフライス盤の使い方を教えるために幻灯機(映写機)を用いることとし、幻灯機を使って(現在で言えば教則ビデオを新人社員に見せる感じで)機械の使用方法を工員たちに教え込んでいます。

こうした需要と供給不足を見越し、安藤百福氏は幻灯機の製造に着手。戦争の苦しい時代を独自の商才で乗り切ろうとしたのです。

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