NHK連続テレビ小説「なつぞら」の時代設定、年齢などをまとめます。
「なつぞら」は戦争で両親を失ったヒロインが、戦後にアニメーション業界に飛び込み、たくましく生きていく物語です。
昭和12年生まれ 美空ひばり、加山雄三と同い年
ヒロインの奥原なつ(広瀬すず)は、1937年(昭和12年)8月15日生まれ。基本的になつはフィクションのキャラクター(※モデルはアニメーター・奥山玲子氏ともされる)となりますが、2019年現在存命であれば82歳前後ということになります。
1937年生まれの有名人としては、歌手・美空ひばり(5月29日生まれ)、俳優・加山雄三(4月11日生まれ)、野球選手・稲尾和久(6月10日生まれ)、コメディアン・伊東四朗(6月15日生まれ)、政治家・森喜朗(7月14日生まれ)などがいます。
なつが関わることになるアニメーション業界でいうと、宮崎駿が1941年(昭和16年)生まれでなつの4歳下、高畑勲が1935年(昭和10年)生まれでなつの2歳上となります。
▼なつの詳しい年齢、出来事は以下の記事にまとめています。咲太郎とマダムが結婚する昭和42年の時点でなつは30歳。マダムは40歳前後、亜矢美は50歳前後であることが劇中で語られています。
・【なつぞら】奥原なつの人生の年表 年齢と出来事まとめ
▼最近の朝ドラ主人公のモデルたちの生きた時代比較。なつは、みね子(ひよっこ)の9歳年上。
焼け跡世代
1937年生まれの人々は、幼少期・少年期を第二次世界大戦中に過ごし、幼くして敗戦・国家の混乱を経験した「焼け跡世代」にカテゴリーされます。
戦争で家を失ったり親を亡くしたりして戦中戦後に困窮に苦しんだ人も多く、疎開により農村部での暮らしを経験した人も多数。戦前の国民学校における軍国教育と、戦後の戦後民主主義下の教育という両極端な教育を経験しており、第二次世界大戦の記憶を持つ最後の世代ともされます。
終戦翌年から物語がスタート(9歳)…昭和21年
「なつぞら」の物語は、なつが9歳である終戦翌年・1946年(昭和21年)から始まります。
東京・上野で戦争孤児となっていたなつは、北海道・十勝の柴田家に引き取られます。やがてなつは成長し、1955年(昭和30年)には高校3年生になります(広瀬すずの登場はここから)。
アニメーション黎明期(10代後半~)…昭和30〜40年代
なつは高校を卒業すると上京し、やがて日本で黎明期にあったアニメーション業界に飛び込むことになります。
なつが働くことになる「東洋動画」は、日本初の長編アニメーション制作に挑戦していきます。
このストーリーは、実在のアニメーション製作会社「東映動画」(現在の東映アニメーション)により1958年(昭和33年)に公開された日本初のカラー長編アニメ映画「白蛇伝(はくじゃでん)」の制作ストーリーがモチーフになっています。
「白蛇伝」以降も「東映動画」は宮崎駿、高畑勲らの入社なども重なり、日本アニメーション業界を牽引し続けました。高度経済成長時代、アニメーションはテレビアニメやCM制作などを通して広くお茶の間にも浸透し、国民の生活に大きな影響を与えていきました。
・【なつぞら】東洋動画 モデルは東映動画(東映アニメーション)か
高度経済成長期が物語の中心か
現在のところヒロインの何歳までを描くのかは不明ですが、なつの奮闘の様子が昭和の高度経済成長の時代、ジャパン・アニメーションの隆盛の過程を背景に昭和中後期(昭和40年代あたり)が描かれていきそう。
また、北海道を代表する帯広発祥の製菓メーカー「六花亭」あるいは「柳月」をモデルにしたとも噂される劇中の菓子店「雪月」や、ヒロインを育て上げた「柴田牧場」が後年に大きく発展していく姿も描かれるとのことで、物語は長年に渡るものとなりそうです。
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