【なつぞら6月4日】落語家・柳家喬太郎が登場 風車の常連客役

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NHK連続テレビ小説「なつぞら」の2019年6月4日放送回に、人気落語家の柳家喬太郎(やなぎや・きょうたろう)が出演しました。

劇中で柳家喬太郎が発したセリフが「昭和元禄落語心中」を意識したものではないかと話題になっています。

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「風車」の常連客役

「なつぞら」で柳家喬太郎が演じたのは、ヒロイン・なつと兄の咲太郎が住んでいる新宿のおでん屋「風車」の常連客役。

東洋動画に初出社したなつが仕事を終えて風車に帰ってくると、なつのことを初めて見た常連客(喬太郎)が女将の亜矢美に対し「ママママママ、なに?ママの娘なの?」と質問しています。

なつが咲太郎の妹だと知ると、この常連客は「さいちゃんか、知ってるよ。落語なんかやんねえかなあと思ってるんだよ!」と発言しています。どうやらこの常連客は芸術芸能分野にウンチクを持つ人物のようです。

▼柳家喬太郎とともに店の常連客として出演した俳優・吉橋航也(劇団東京乾電池)のツイッターより。

超人気落語家「キョンキョン」柳家喬太郎

柳家喬太郎といえば「キョンキョン」の愛称で親しまれる東京屈指の人気落語家。古典落語をしっかりと味わい深く聞かせる実力はもちろんのこと、マクラで見せる自由闊達な語り口、新作落語での創造的でエキセントリック、時にナンセンスな語り口は落語ファンでなくても魅入ってしまいます。

また、落語の世界に親しみを持ってもらおうという意図もあるのでしょう。テレビ、ラジオの番組に積極的に出演するほか、自作の歌のCD化、映画・舞台俳優としての活動など、落語家という枠にとらわれない柔軟な芸能活動を見せています。

2018年に放送されたNHK朝ドラ「半分、青い」では、ヒロイン・鈴愛(永野芽郁)の初恋のお相手「こばやん」(森優作)が愛聴する落語のカセットテープの声として柳家喬太郎の落語(寿限無)が登場していましたね。

「昭和元禄落語心中」と岡田将生

また、同年放送のNHKドラマ10「昭和元禄落語心中」(主演・岡田将生ほか)では、劇中の落語監修を柳家喬太郎が担当。岡田将生が演じた落語家・有楽亭八雲(菊比古)らの落語指導を行い、高い評価を得たドラマの落語シーンを支えました(劇中に落語家役としても出演しています)。

こうした経緯もあり、「なつぞら」で岡田将生が演じている咲太郎に向けて発言された「さいちゃんか、知ってるよ。落語なんかやんねえかなあと思ってるんだよ」という常連客のセリフは、「昭和元禄落語心中」の有楽亭八雲役を意識した遊び心のあるセリフだと考えられます。

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