【おちょやん】「山村千鳥一座」は「村田栄子一座」がモデル 浪花千栄子初めての劇団

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NHK連続テレビ小説「おちょやん」で千代が初めて所属することになる劇団・山村千鳥一座についてまとめます。千代にとって山村千鳥は「最初の師匠」となり、長い女優人生を歩むための基礎を叩き込まれることになります。

山村千鳥一座のモデルとなっている実在の劇団・村田栄子一座についてもまとめます。

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目次

【おちょやん】千代の最初の師匠・山村千鳥

千代が初めて所属することになる京都の劇団・山村千鳥一座。孤高の女役者・山村千鳥(若村麻由美)が座長を務める女性劇団で、京都の小さな芝居小屋・三楽劇場を活動の本拠としています。

千代にとって初めての師匠となる山村千鳥は、もともと活動写真(映画)の女優として活躍をしていましたが、女性が芝居を出来る場所を作るためにこの一座を立ち上げています。

千代は千鳥から芝居のイロハを叩き込まれていくことになりますが、その指導方法はハンパではありません。座員を怒鳴りつけ物を投げつける千鳥の強烈な指導方法に千代は憤慨。千鳥に啖呵を切った千代は一度は劇団から去ることになりますが、千鳥の本当の姿を知ると…。

▷山村千鳥を演じるのは、東京都出身の女優・若村麻由美。NHK朝ドラ「はっさい先生」「純と愛」「半分、青い。」や大河ドラマ「春日局」「篤姫」「花燃ゆ」などに出演。映画「一粒の麦 荻野吟子の生涯」「みをつくし料理帖」「月光の夏」での演技も高い評価を得ている。」

モデルは「村田栄子一座」

搾取を続ける父から逃亡し、京都の「カフェオリエンタル」の女給として働いていた若き日の浪花千栄子(おちょやん・千代のモデル)。

千栄子はそこで出会った女給仲間・ゆりちゃんに誘われるまま嵯峨野の胡散臭いプロダクションに所属しますが、すぐにプロダクションは解散。

そこで出会った監督さんの紹介により、小さな商業劇団・村田栄子一座に潜り込み、女優としての一歩を歩み始めています。この村田栄子一座が、「おちょやん」に登場する山村千鳥一座のモデルです。

村田栄子一座は、京都・新京極にあった三友劇場を本拠としていました。座長であり看板女優でもあった村田栄子は新派演劇の草分け「芸術座」に所属したこともある女優で、界隈では名の知れた存在でした。

千栄子の運命を変えた「正チャンの冒険」代役

千栄子は当初、女中として雑用仕事を担当しながら村田栄子に演技のイロハを学ぶとともに、舞台袖で座員たちの演技を見て学んでいたようです。

弟子入りから2、3ヶ月が経った頃のこと。「正チャンの冒険」という舞台の主人公役が急病で倒れると、子供の役だったこともあり若い千栄子が急遽代役に抜擢されています。

千栄子はなかばヤケクソの素人演技ながら元気いっぱい、オーバーアクションの演技を披露。これがなぜか観客に大ウケしてしまい、千栄子は一躍劇団の人気女優になっていきます。

大手・東亜キネマ等持院撮影所へ

千栄子の活躍を近くで見ていた三友劇場の劇場主は、千栄子が映画女優としての才能を有していることを見抜いていたようです。劇場主が千栄子に大手映画会社・東亜キネマ(等持院撮影所)を紹介してくれたことで、千栄子の新しい道が開けていきます。

千栄子は人生で初めての師匠・村田栄子に大きな恩義を感じていたそうですが、劇団の経営は傾き、京都を離れて地方興行に出ようとするなど先行きが不安だったこともあり、苦渋の決断の末に一座を離れています。

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