【おちょやん】千代の父・竹井テルヲ(トータス松本) モデルは浪花千栄子の父

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NHK連続テレビ小説「おちょやん」でトータス松本が演じることになるヒロイン千代の父・竹井テルヲの人物像をまとめます。

テルヲは、少女時代のヒロインの人生に大きな影響を与える「ダメ親父」。ヒロインのモデル人物である女優・浪花千栄子の父がモデルになっています。

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目次

千代を振り回すダメ親父・テルヲ

大阪・南河内で養鶏を営む貧しい家に生まれたヒロイン・千代は、早くに実母を亡くし、父と弟との三人暮らしで育っていきます。

父・テルヲ(トータス松本)は養鶏や家事の一切、弟の世話などをまだ小さい千代に任せっきり。見栄っ張りで気が弱く世渡りが下手で、それでいて口ばかりが達者で飲んだくれで、女性にはなぜかモテる…。朝ドラにありがちな、典型的な「ダメ親父」です。

家のことばかりをやらされて、小学校にも通わせてもらえない千代。

突然テルヲが連れてきた継母・栗子(宮澤エマ)との仲に悩み、ついには9歳で奉公に出されてしまうなど、千代は「憎みきれないトラブルメーカー」テルヲに振り回され続ける少女期を送ります。

▷父・テルヲを演じるのは、ロックバンド「ウルフルズ」のボーカル・トータス松本。NHKドラマ「スニッファー 嗅覚捜査官」「いだてん」「悦ちゃん〜昭和駄目パパ恋物語〜」などに出演し、俳優としての顔も。ネイティブの関西弁と持ち前の発声の良さで、ダメ親父役を好演してくれそうです。

父に振り回され続けた浪花千栄子

ヒロイン・千代のモデル人物である女優・浪花千栄子(本名・南口キクノ)は、大阪・富田林の貧しい養鶏農家に生まれています。

生母が元気なうちは貧しいながらも幸せな日々を過ごしていた千栄子でしたが、生母は3歳下の弟を産んでからすっかり体調を崩し、千栄子が5歳の時に亡くなってしまいます。ここから千栄子の苦難の人生がスタートしています。

千栄子は父の仕事を手伝いながら弟のおもり、家事の一切などを引き受け、小学校にも通わせてもらえません。躾の一環といっていいのか、父は鍋の洗い方が悪いとか御飯粒を一粒粗相したとか、些細なことで「半殺し」になるまで千栄子を殴りつける、怖い人だったようです。

父は毎日朝早く山を超えて歩いて大阪市街まで行き、ニワトリの行商を行っていたそうです。とはいえ容姿が良かった父は妙に女性にモテたようで、女性の尻を追いかけて一ヶ月帰らずじまい、千栄子と弟は食べるものがなくて近所の池になっているヒシの実を一ヶ月食べる生活を送るなど、ずいぶんと苦労をしたようです。

父の再婚 継母との不和 道頓堀に奉公に出る

千栄子が8歳の春、父は富田林の飲み屋の仲居だった女性と再婚をしています。この女性が継母となったことでようやく小学校に通えるようになった千栄子でしたが、わずか2ヶ月で継母は田舎暮らしを嫌がって逃亡。これにより月謝が払えなくなり、千栄子は学校通いが出来なくなってしまいます。

父は継母を説得してなんとか家に連れ戻しますが、その時の戻る条件が「この子と暮らすのはイヤ」。継母が千栄子との生活を嫌がったため、千栄子は父により家を追い出されて祖母の家に預けられ、そこから父には内緒で大阪・道頓堀の仕出し屋「浪花料理」に奉公に出されています。

奉公先は父に内緒

千栄子はこの奉公先でも繰り返し折檻を受けるなど嫌な思いを随分としつつも、他に行くあてもないため我慢を続け、無給で17歳(※16歳とする資料も)まで働いています。

千栄子の奉公先は長年父には内緒にされていたのですが、どこから聞きつけたのか、ついに父が奉公先へとやって来ます。

父の目的は娘への小遣いせびり。ところが千栄子が無給で働いていたことを知った父は激怒し、浪花料理に退職金代わりのお金(15円)を要求すると千栄子を田舎へと連れ帰り、そのまま材木商、造り酒屋などに二年間の年季奉公(父が先に金をとる)に出しています。

そして二年後。千栄子は奉公先での一月分の給料(12円)を握りしめると、ついに京都へと逃亡しています。この京都時代に働いたカフェーの女給仲間から推薦を受け、千栄子は女優へのキャリアをスタートさせるに至っています。

忍耐強さと気の強さを醸成させた少女時代の苦労、そして父の支配下から逃亡した末に巡り合った女優という天職。千栄子が切り開いていく女優人生は、父への反発の末にスタートをしていくのです。

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