NHK連続テレビ小説「らんまん」8月8日(火)放送の第92回に、お笑いコンビ「ジョイマン」の高木晋哉が登場。
ここのところ重苦しいストーリーが続いていましたが、「幸福の郵便屋さん」の登場によりドラマに少し明るい空気感が生まれています。
出禁、園子の急死、峰屋廃業…不幸続きの万太郎
「らんまん」は第18週から19週にかけて、重苦しい展開が続いています。
万太郎が田邊教授(要潤)から東京大学植物学教室への出入りを禁止されてしまったことを皮切りに、峰屋での腐造発生と廃業、長女・園子の急死と寿恵子の激しい憔悴…。次々と起こる不幸を前に、見ている視聴者側も重苦しい気持ちになっていたことでしょう。
その後、万太郎が作った「かるやき(軽焼)」を食べた寿恵子は元気を取り戻し、無事に第二子・千歳が誕生。少しずつ日常が戻る中で、長屋の空気感をパッと明るく変えてみせたのが、突然画面に登場したジョイマンの高木晋哉でした。
おはようございます!🧘♀️
— 浜辺美波 (@MINAMI373HAMABE) August 7, 2023
本日も『らんまん』ありがとうございましたーー!
万太郎と寿恵子は前を向き進んでいくことを決めました🧘♀️
新たな命の誕生と共に1歩ずつ🧘♀️
そんな中現れたナナナナーな郵便屋さんは幸運の郵便屋さん🧘♀️
ジョイマンの高木さん!現場全体が明るく元気を貰いました🧘♀️🧘♀️ pic.twitter.com/m4H6sbSaDI
ナナナナー 歌う郵便屋さん
高木晋哉が演じたのは、万太郎にロシアからの手紙を届けた郵便配達人役。
「ナナナナー、ナナナナー、こんにちは槙野さん。郵便です」という謎のラップ調のメロディと踊りとともに、マキシモヴィッチ博士の家族が書いたという手紙が万太郎に渡されています。
この手紙自体はマキシモヴィッチ博士の死を伝えるものであり、希望していたロシア行きを断念せざるを得なくなる、少し重い内容ではありました。それでも万太郎は手紙を読んだ後に、改めて今自分ができることをしっかりやっていこうと決意。万太郎と寿恵子は再び未来を見据えて歩き始めることになります。
寿恵子役を演じる浜辺美波が「新たな命の誕生と共に1歩ずつ そんな中現れたナナナナーな郵便屋さんは幸運の郵便屋さん ジョイマンの高木さん!現場全体が明るく元気を貰いました」とツイートしているように、この郵便配達人は万太郎と寿恵子の運気を変える「幸運の郵便屋さん」だったのかも知れませんね。
▷高木晋哉(たかぎ・しんや)…神奈川県横浜市出身の42歳のお笑い芸人。吉本興業東京本社所属。池谷和志とともにお笑いコンビ「ジョイマン」を組み、ボケを担当。高木が「ななななーななななー」「ありがとうオリゴ糖」などと謎のラップを繰り出し、池谷が「なんだこいつ~!」とツッコミをいれる定番ネタが有名。「ぐるぐるナインティナイン」「爆笑レッドカーペット」「エンタの神様」などで活躍。アンガールズの田中卓志とは風貌や体型が似ており、しばしばネタにされる。
優しさに包まれる「らんまん」 芸人がアクセントに
「らんまん」は作品を通して優しい空気感に満ちており、それがドラマの好調、好評の要因のひとつではないかと思います。
万太郎への嫉妬に狂ってしまう田邊教授や、寿恵子にパワハラセクハラをかます高藤(伊礼彼方)など、ところどころ厄介な人物は登場しますが、ドラマ全体としては爽やかな印象を受けます。
脚本家の長田育恵氏や演出担当者のバランス感覚が優れているのか、長屋の人たちのチャキチャキとした江戸っ子らしい人情噺をストーリーに挟んだり、ジョイマン高木晋哉やクールポコ。の小野まじめなどホンワカ系芸人を投入して場の緊張感を緩和させたりと、物語の空気感が重くなりすぎないように上手く緩急が付けられているように感じます。
今後も場の緊張を解き放つような、意外な芸人の出演があるかも知れませんね。