「青天を衝け」水戸藩士・原市之進の最期とは? 俳優の尾上寛之が演じる

NHK大河ドラマ「青天を衝け」に登場する水戸藩士・原市之進(はら・いちのしん)についてまとめます。慶喜のために忠実に働く市之進ですが、悲しい最期が待ち構えています。

原市之進を演じるのは、朝ドラ「ひよっこ」「スカーレット」にも出演した俳優・尾上寛之です。

烈公を尊敬する水戸藩士・原市之進

水戸藩士・原雅言の次男(藤田東湖の従弟)として生まれた原市之進・昌平坂学問所(昌平黌)や弘道館で学び、若くして「烈公」徳川斉昭に見いだされています。弘道館の訓導(教師)となり、次いで箐莪塾を開くなど、多くの門弟を抱えて水戸学の教えなどを伝えています。

やがて、将軍後見職に復権し有能な人材を求めていた徳川慶喜に望まれると、市之進は一橋家で働くことになります(第13話)。

市之進はかつて弘道館で慶喜とともに学んだ仲であり、武田耕雲斎から一橋家ならびに慶喜を守るように頼まれています。平岡円四郎は当初、一橋家家臣を敵視する水戸藩出身の人物とあって市之進を警戒しますが、いわゆる「天狗党」のような急進的な攘夷主義者の立場ではないとわかると(あくまで現実的な攘夷主義者)、市之進を信頼していくようになります。

第14話では、中川宮、島津久光らに怒りをぶちまけた徳川慶喜が「覚醒」し、烈公の魂が乗り移ったかのような言動を見せる名シーンが登場。

その場に居合わせた市之進は「快なり!」と叫ぶ慶喜の姿を見ると、亡き烈公を思い出して涙が止まらなくなってしまいます。市之進は天狗党とは距離を置いていますが、亡き徳川斉昭のことを心から尊敬しているようです。

功績ゆえの妬み→市之進、暗殺される

慶喜のもとで忠実に働き、重要な機密にも関わっていくことになる市之進。やがて慶喜により幕臣として取り立てられ、将軍・家茂の死後には慶喜の次期将軍就任に大きな貢献を見せるなどの活躍を見せます。

しかし、その功績が目立ちすぎたのか、彼を妬む者も多く見られるようになっていきます。市之進は、攘夷思想から変節し開国・公武合体派となっていた慶喜をたぶらかす奸臣(かんしん=悪だくみをする家来)とみなされると、同僚の幕臣(鈴木豊次郎、依田雄太郎ら)に暗殺されてしまいます。

平岡円四郎も市之進同様に奸臣とみなされて水戸藩士に暗殺されており、慶喜は大切な部下を次々に失うという悲しい出来事に直面するのです。

俳優・尾上寛之

原市之進を演じているのは、大阪府茨木市出身の35歳の俳優・尾上寛之(おのうえ・ひよゆき)です。

その芸歴は長く、小学生の頃からCMや映画などに多数出演すると、1994年のNHK朝ドラ「ぴあの」ではヒロインの甥っ子・柴田正樹役で出演。朝ドラ「ふたりっ子」(1996年・佐藤役)、「甘辛しゃん」(1997年・草野役)にも出演をしています。

その後もドラマ「少年H・青春篇」(2001年・フジテレビ・妹尾肇の青年期役)、「白夜行」(2006年・TBS・秋吉雄一役)、「ROOKIES」(2008年・TBS・今岡忍役)、映画「スクールウォーズ・HERO」(2004年・望月浩役)、「パッチギ!」(2005年・朴在徳役)、「魁!!男塾」(2008年・極小路秀麻呂役)など多数作品に出演。

「カーネーション」「ひよっこ」「スカーレット」

NHK大河ドラマ「龍馬伝」(2010年)で高杉晋作と行動をともにする長州藩士・伊藤俊輔役、「花燃ゆ」(2015年)で群馬県庁勧業課の職員・工藤長次郎役のほか、2018年の「西郷どん」では明治新政府民部大輔・大隈重信役を演じるなど、尾上寛之はNHKから厚い信頼を受け続けています。

朝ドラにも「てるてる家族」(2003年・ 森下一平役)、「芋たこなんきん」(2006年・徳永清志役)と継続的に出演を続けると、2011年の「カーネーション」ではヒロイン糸子の同級生・安岡勘助を好演。いじめ、失恋、出征、心神喪失、そして戦死と、波乱の人生を生きた幼なじみ役を見事に演じ、強い印象を残しています。

そして記憶に新しいのが、2017年の「ひよっこ」で演じた三男の兄・角谷太郎役でしょう。奥茨城村青年団団長を務め、リンゴ農家の跡取りとして奥茨城に根を張って生きる太郎ですが、東京の女性・高子に恋をすると箱いっぱいの林檎とともに「お嫁においで」と求婚。太郎の大らかなキャラクターと相まって、甘酸っぱい大人の恋物語が好評となりました。

2019年の「スカーレット」では、ヒロインの息子・窯業研究所が働き始める窯業研究所の研究者・掛井武蔵丸で出演。純朴で気のいい青年役などが得意であり、「青天を衝け」の原市之進役でも実直なキャラクターを演じてくれそうです。

【スカーレット】掛井武蔵丸役を俳優・尾上寛之が演じる 「ひよっこ」角谷太郎役

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