2013年12月13日深夜放送分の「タモリ倶楽部」は、「日本語カバーに果敢に挑んだ外タレの日本語力を検定!!」。日本語楽曲のカバーをしている外国人歌手、海外アーティストの曲を聴き、日本語の発音や曲の出来映えを評価していくという企画でした。
ゲストは劇団ひとり、大宮エリー(脚本家・映画監督・作家等)、飯塚悟志(東京03)、そしてマーティー・フリードマン。飯塚が司会、劇団ひとりがツッコミ役、大宮エリーが話をふくらませ、マーティーがウンチク、解説を行うという、バランスのいいゲスト陣でした。
紹介されたアーティストと楽曲は以下の通り。
WEEZER(ウィーザー)『メリクリ』
アメリカの四人組ロックバンドで、グラミー賞の受賞経験もある大物。
カヴァー曲:BOA『メリクリ』
歌詞の「縮まった」が「ちちまた」になってしまったり多少発音がおかしいところはあるが、そこそこの出来との評価。外国人が日本の曲をカバーしているけど歌っているのは韓国人というややこしさ(笑)。ちなみに某巨大掲示板では「史上最悪のカバー曲」に挙げられるなど、評価が分かれる。
カヴァーの経緯:彼らと仲がいいというマーティーによれば、ボーカルのリヴァース・クオモの奥さんが日本人で、その奥さんにBOAの曲を薦められて聴いてみたところ、いたく惚れ込んでしまい、カヴァーに挑んだとのこと。
▼日本盤ボーナス・トラック『メリクリ』収録の「ザ・レッド・アルバム」。
ME FIRST AND THE GIMME GIMMES(ミー・ファースト・アンド・ザ・ギミー・ギミーズ)『結婚しようよ』
アメリカ・パンク界のスーパーバンド。NOFXのFAT MIKEによって結成。
カヴァー曲:吉田拓郎『結婚しようよ』
ちょっと微妙な発音ながら、大宮エリーは「これでいいよ。キュート」タモリ「これはいいよ。かっこいいよね」と好評。
カヴァーの経緯:マーティー「ひょっとしたらメロディーだけで(この曲を)選んだかもしれない この人たちは大体カバーしかやらない」
▼「結婚しようよ」のほか、ブルーハーツやチューリップ、甲斐バンドなどの曲を日本語でカヴァー。日本人の琴線に触れます。
THE VANDALIAS(ザ・ヴァンダリアス)『ファンキー・モンキー・ベイビー』
ミネアポリス出身のパワーポップバンド。
カヴァー曲:キャロル『ファンキー・モンキー・ベイビー』
この曲は一同「カッコいい」と大好評。元曲がアメリカっぽい造りなので、違和感がないのかも。劇団ひとり「かっこいいー」大宮「永ちゃん(矢沢永吉)っぽい」タモリ「外国のバンドとはわからない」
カヴァーの経緯:マーティー「キャロルって昔のジャケットがパンクっぽい。だからどこかでジャケットを見て、内容を聞きたいと思っていたのかも知れない」
▼『ファンキー・モンキー・ベイビー』収録のアルバム「Buzzbomb」。
THE PHANTOM SURFERS(ザ・ファントム・サーファーズ)『夜空の星』
サンフランシスコのサーフロックバンド。
カヴァー曲:加山雄三『夜空の星』
聞いた一同は微妙な反応。劇団ひとり「この曲、ホントに好き(で歌っているの)かなって感じがする、今までに比べて」飯塚「テキトーに歌ってる?笑」
▼『Yozora no hoshi(夜空の星)』収録アルバム「ザ・ファントム・サーファーズ・プレイ・ベスト・ゴールデン・サウンズ・オブ・ザ・80’s・リバイバル・オブ・60’s・サーフ・ミュージック」。
HELEN MERRILL(ヘレン・メリル)『夢は夜ひらく』
ハスキーボイスが魅力のジャズシンガー。
カヴァー曲:園まり『夢は夜ひらく』
タモリのウンチク披露。「この人はNYのため息と呼ばれた人だけど、有名だけど一枚だけしかアルバムがよくない」→『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』(1955年発売)は女性ジャズボーカル屈指の名盤。
▼『夢は夜ひらく』収録、「ボサ・ノヴァ・イン・トーキョー」。編曲は渡辺貞夫と前田憲男、渡辺貞夫クインテット演奏。1967年東京にて収録。
GIGANTOR(ジャイガンター)『蕾(Tsubomi)』
ドイツのメロコアバンド
カヴァー曲:コブクロ『蕾』
コブクロのバラードの名曲をメロコアアレンジ。元のメロディーがいいので違和感なし、かっこいいと一同絶賛。
マーティ「こういうパンクとかパワーポップとかの人たちは、一番メロディーを認める人たち。(こういう人たちにとって)日本のポップソングは新鮮で、この人たちがカバーしたい気持ちが超わかる」劇団ひとり「飯塚さんもうちょっと笑える曲ないの?笑」
▼CD音源は見当たらず?YoutubeにてGIGANTORオフィシャルの動画、『Tsubomi』が見られます。
SCORPIONS(スコーピオンズ)『荒城の月』
ドイツを代表するハードロックバンド。
カヴァー曲:荒城の月
「荒城の月」をロックアレンジで叙情的に歌い上げる。ライブ音源であり、客席も「荒城の月」を大合唱。
マーティー「ギターのウリ・ジョン・ロートは日本好きで、(マーティーは)大大大ファン。あまりにこの曲に影響を受けて、僕は日本好きになりました」「宇宙から来た曲かと思った。あまりに新鮮。お客さんが手拍子しているのも鳥肌」と熱い思いを吐露。
▼『荒城の月』ライブ音源収録。東京・中野サンプラザでライブレコーディングされた名盤。
大賞はGIGANTOR「蕾(tsubomi)」に決定
番組エンディングでは、どのロックバンドが日本語が一番上手かったのかを審査。タモリ「SCORPIONSかGIGANTOR」 マーティー「WEEZERに入れたいなあ」審査の結果、コブクロの『蕾』をカヴァーしたGIGANTORに決定。魚沼産コシヒカリ2kgが贈呈されることになりました。誰が食べるの?(笑)
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