朝ドラ【エール】裕一の伯父・権藤茂兵衛(風間杜夫) モデルは実業家・武藤茂平

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NHK連続テレビ小説「エール」に登場する主人公の伯父・権藤茂兵衛(ごんどう・もへえ)についてまとめます。

権藤茂兵衛は、作曲家・古関裕而の伯父にあたる実業家・武藤茂平がモデル。地元の名士だった伯父の存在が、若き日の古関裕而に少なからぬ影響を与えています。

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福島川俣の大実業家・権藤茂兵衛

古山裕一(窪田正孝)の母方の伯父・権藤茂兵衛(風間杜夫)は、福島県の川俣町で「川俣銀行」などを営む大実業家です。茂兵衛の妻・絹子(村上里美)は病弱で跡取りがおらず、甥っ子である古山家の裕一、浩二(佐久本宝)兄弟のどちらかを無理矢理にでも養子に迎えようと考えています。

権藤家は川俣町有数の資産家であり、後継者問題は切実。実業家としては成功している茂兵衛ですが、跡取り問題のプレッシャーからか常にしかめっ面であり、妹夫婦に対して強引な養子縁組要求をしてきます。

茂兵衛は、ドラマにおける「ヒール役」。権藤家の後継者候補として「川俣銀行」に入社したものの、音楽にうつつを抜かす裕一に厳しい態度を見せていきます。一方で茂兵衛は、父・源蔵(森山周一郎)から怒鳴りつけられてシュンとするなど、どこか悲哀に満ちた人間臭さも見せていきそうです。

【エール】古関裕而が働いた「川俣銀行」は現在「東邦銀行川俣支店」に

古関裕而の伯父・武藤茂平がモデル

作曲家・古関裕而(裕一のモデル人物)は、昭和3年(1928年)に旧制福島商業高校を卒業すると、母方の伯父・武藤茂平(茂兵衛)が頭取を務めていた「川俣銀行」に就職しています。この武藤茂平が、風間杜夫演じる権藤茂兵衛のモデル人物と考えられます。

武藤茂平の家(母・ヒサの生家)は「ちりめん屋」の屋号で味噌や醤油の醸造業を営んでおり、多額納税者として貴族院議員を務めるなど、福島でも指折りの資産家として知られました。

明治44年の「有限責任川俣購買生産信用組合」の大口出資者の一覧には、地元の有力者として武藤茂平の名前も記録されています。

それによれば、茂平の主な職業は「地主、醸造業、商人」。主な肩書は「町会議員、電気会社、委託商会取締役」とあります。また、明治44年の「後期県税戸数割等級」は「特1」という特別な等級であり、いかに川俣で有力な人物であったかがわかります。

商業学校を卒業して「音楽浪人」を決め込んだ古関裕而でしたが、いつまでもブラブラしているわけにいかず、伯父経営の銀行に入社。2年ほどの時を母の故郷・川俣町で過ごしています。

古関裕而は武藤家に居候し、瓦町にあった川俣銀行に通いつつ、川俣町の自然に感性を刺激されながら作曲活動を続けたそうです。

名優・風間杜夫

「エール」放送開始後の4月に71歳になる俳優・風間杜夫。映画「蒲田行進曲」、ドラマ「スチュワーデス物語」をはじめ数多くの名作に出演した名優として知られます。

風間杜夫は福島と関連する役柄との縁が深く、「白虎隊」(1986年)では「会津藩最後の藩主」といわれる松平容保役、NHK大河ドラマ「八重の桜」(2013年)では会津藩士で大砲奉行の林権助役を演じています。また、NHK朝ドラ「マッサン」でも余市のニシン漁師の網元で会津出身の豪快な男・森野熊虎役を演じています。

NHK朝ドラは前述の「マッサン」のほか、「雲のじゅうたん」(1976年)、「おていちゃん」(1978年)、「甘辛しゃん」(1997年)などに出演。2010年のヒット作「ゲゲゲの女房」では、主人公の父・村井修平役を演じています。

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