「鎌倉殿の13人」伊東祐親の下人・善児(梶原善) 次々と密命を果たす仕事人の被害者一覧

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NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、伊東祐親の下人として次々に密命をやり遂げる仕事人・善児(梶原善)。善児が登場すると誰かが消える…。そんな恐ろしい刺客として、ドラマの中で暗躍していくことになります。

この記事では、善児が手をかけた人物(善児被害者の会)をまとめていきます。善児は架空の人物と考えられます。

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目次

千鶴丸を… 伊東祐親の忠実な手下

善児(ぜんじ)は、伊豆国の有力豪族・伊東祐親の下人、雑色(ぞうしき=公家などに仕えて雑務を行う者)。詳しい出自は語られていませんが、農民の出とのことです。

主人から受けた命令がたとえ非情で危険なものであっても、与えられた任務は確実に遂行していく善児。物語が進むに連れて、重要人物が次々と善児の手によって殺められていきます。

今後劇中で善児が手に掛ける人物は、史実上ではそれぞれ別人物により命を奪われていますので(または自害)、善児はドラマ上のフィクション(架空)のキャラクターだと考えられます。

被害者①千鶴丸

まず最初に善児が手に掛けたのが、源頼朝(大泉洋)と八重(新垣結衣)との間の男児・千鶴丸でした(第1回)。

千鶴丸は史実では伊東祐親の命令を受けた「伊東祐親の家人」の手により河原で殺害されていますので、こちらはおおむね史実通りに描かれたということになります。

以下、今後善児が手に掛けていく重要人物をざっとまとめます。一部ネタバレとなってしまいますので、ご注意下さい。善児は伊東祐親が亡くなると、新しい主人のもとで任務を遂行していくことになります。

▷善児を演じるのは、岡山県出身の俳優・梶原善(かじはら・ぜん)。三谷幸喜主宰の劇団「東京サンシャインボーイズ」に所属し、映画「12人の優しい日本人」「ラヂオの時間」「ザ・マジックアワー」「記憶にございません!」など三谷幸喜作品に多数出演。テレビドラマ「王様のレストラン」「ゲゲゲの女房」「平清盛」「家売るオンナ」などの人気作にも出演し、名バイプレイヤーとして活躍を続けています。

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暗躍する善児 重要人物が次々と…

事前公表のあらすじによれば、善児は今後重要人物を次々と殺めていきます。大きな事件の裏には善児の暗躍あり、という展開が続きそうです。

善児により命を奪われそうなのが、以下の人物たちです。

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被害者②北条宗時

石橋山の戦いで大庭景親軍に大敗し、頼朝とともに山中に敗走する北条宗時(片岡愛之助)。伊東祐親は、蜂起した頼朝軍を率いる北条宗時を闇討ちするように善児に命じて…(第5回)。

史実では、北条宗時は石橋山の戦いで敗走した後、伊豆国の平井郷(静岡県田方郡函南町平井)の早河という場所で、平家方・伊東祐親軍に属した平井郷の名主・小平井久重に討たれています。

被害者③江間次郎

上総広常らを味方に付けた頼朝軍が一転優勢に転じると、追い込まれた伊東祐親は娘の八重を道連れに玉砕覚悟で伊東の館に籠もります。祐親は、八重を頼朝に奪われるくらいならばその場で八重を殺せ、と家人であり八重の夫である江間次郎に命じていましたが、次郎は八重を殺せずに逃がそうとしていました。そこに不意に祐親の使者・善児が現れると、次郎と八重に斬りかかり…(第9回)。

史実では、八重姫の夫・江間次郎(江間小四郎)は石橋山の戦い、富士川の戦いで平家方として戦い、その過程で斬られたとされます。

被害者④伊東祐親、祐清親子

富士川の戦いの後に頼朝軍に捕らえられ、三浦の館に預けられた伊東祐親、祐清親子。二人は一度は頼朝から恩赦を伝えられますが、「ある理由」により抹殺されてしまいます(表向きは自害扱いに)。祐親、祐清を手に掛けたのは、ほかでもない善児で…(第11回)。

伊東祐親は富士川の戦いの後に頼朝軍に捕らえらると、一度は助命を許されますがこれをよしとせず、自害をしています。同じく頼朝軍に捕らえらた息子の祐清は、その後平家軍に加わって北陸道の戦で討ち死にしたとも、祐親とともに自害したとも言われます。

被害者⑤源義経と静御前の子

義経との再会が叶わず、北条時政に捕らえれた静御前。源頼朝の前で白拍子の舞を舞う「女の覚悟」を見せたが、後に生んだ義経との子が男子だとわかると、頼朝の命により善児によって取り上げれ、殺害されてしまう(第20回)。

史実では源義経と静御前との間に生まれた赤子(男子)は、生後すぐに源頼朝の雑色・安達清常によって取り上げられ、由比ヶ浜に沈められている。

被害者⑥藤原頼衡

奥州藤原氏の分断工作を実行するために平泉にやって来た北条義時。鎌倉と対立する原因になっている義経を討ち取るよう藤原泰衡をそそのかす義時に対し、疑いを持った秀衡の六男・頼衡(川並淳一)が斬りかかるが、同行していた善児が頼衡を返り討ちにしてしまう(第20回)。

史実では、頼衡は源義経に与同したことから16歳の若さで兄・泰衡によって追討されたという説がある。←岩手県紫波町に「錦戸太郎頼衡の墓」と伝わる墓があり、それにまつわる伝承。

被害者⑦源範頼 → 後に善児が命を落とす伏線に

曾我兄弟による頼朝暗殺の誤報が鎌倉に届くと、頼朝の弟・範頼は比企能員に突き上げられて「次期鎌倉殿」就任の覚悟を決めることに。この範頼の言動が、生きて帰ってきた頼朝の逆鱗に触れ、範頼は修善寺での謹慎生活を命じられてしまう。

やがて大姫が若くして亡くなると、頼朝はこの不幸が修善寺にいる範頼の呪詛だと言い出し、梶原景時に仕える善児が範頼を暗殺してしまうことに(第24回)。

※梶原景時の命により、源範頼を闇へと葬った善児。その際、範頼とともに暮らしていた修善寺の善良な村人たちも、善児により皆殺しにされてしまいます。その様子を見ていた生き残りの村娘・トウは、その後に善児に弟子入り。後に善児が源頼家暗殺の際に深い傷を負うと、トウは「この時を待っていた」と言いながら善児を斬り捨て、両親の敵討ちを果たしています。

被害者⑧一幡

二代将軍・源頼家が病に倒れたことで激化した、北条と比企の権力争い。頼家の長男で比企の血をひく一幡を後継者に擁立しようとする比企の増長を断つため、北条は比企能員の殺害を決行。比企の館にも攻め入り、一族もろとも亡き者としてしまう。

母・せつ(比企能員の娘)とともに館から逃げ延びようとした一幡だったが、屋敷に潜入した善児により討ち取られた模様(第31回)。


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