NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」に登場するやんばる地方の架空の企業「眞境名商事(まじきなしょうじ)」についてまとめます。
いかにも横柄な「ボンボン」である眞境名の息子・英樹を演じるのは、あの名優の息子さんでもありますので、プロフィールなどもあわせてまとめます。
暢子の就職希望先「眞境名商事」 チュラソーダなどを販売
沖縄の本土復帰を翌年に控えた1971年(昭和46年)。
高校3年生になっていた暢子(黒島結菜)は、家族ぐるみの付き合いがある早苗の父・善一(山路和弘)の口利きもあり、やんばる地方で一番の商社「眞境名商事(まじきな・しょうじ)」への就職が決まりかけていました。
眞境名商事は、暢子が住む村からバスで40分ほどの名護にある会社。複数の従業員や事務員を抱える中規模の商社で、カラフルな沖縄の炭酸飲料水「チュラソーダ」などの商品を扱っているようです。
手広い仕事を行う商社ということもあり、暢子は那覇や東京などへの出張を期待し、社会人になることを楽しみにしていました。
※「眞境名(まじきな、まきな)」という珍しい名字ですが、沖縄県南城市大里にある小字(地名)「真境名」がルーツのようですね。真境名は琉球王国時代に記録のある地名で、琉球音も「マジキナ」。南城市大里地区には「真境名公民館」などが存在します。
賢秀のケンカ相手がまさかの眞境名さん…
4月25日(月)放送の第11回では、海岸を歩いていた賢秀(竜星涼)が、おばぁを突き飛ばした若者3人組と殴り合いのケンカをしてしまう様子が描かれています。
か弱いおばぁを「おい、邪魔」と言って突き飛ばした若者たちを見た賢秀は、持ち前の正義感が燃えてしまったようです。賢秀は3人に対し「あのよお、お前達の方が邪魔!」と言って突っかかると、先制パンチを食らったことで一気に怒りのスイッチが入り、3人を返り討ちにしてしまいます。
この騒動は派出所のタケヒロ巡査(浦島三太朗)の仲介もありおおごとにはなりませんでしたが、殴りかかった相手がよくありませんでした。
騒動の発端となった3人のリーダー、赤い髪のロン毛男は眞境名商事社長の息子・眞境名英樹(時任勇気)だったらしく、暢子の就職に暗雲が立ち込めていくことになります。
賢秀はこの一件で眞境名商事から謝罪を求められますが、非を認めずに話がこじれていきそうです。一方の暢子は、眞境名商事が自分のことをお茶汲み要員程度にしか思っていないという事実を知ることになります。暢子は次第に就職希望先や自分の将来に対してモヤモヤ感が増していき…。
この眞境名商事が関わる一連のエピソードは、高校卒業後に沖縄でそのまま社会人になるという「王道ルート」に対し、暢子が疑問を感じるキッカケとなっていきそうです。兄・賢秀によってもたらされた騒動でしたが、結果的にこれが暢子の人生の選択肢を広げていくことになります。
▷ロン毛の赤い服男・眞境名英樹を演じたのは、ニュージーランド出身の俳優・時任勇気(ときとう・ゆうき)。俳優・時任三郎を父に持つ芸能二世で、幼少期をカナダ、ニュージーランドで過ごした後、2003年に帰国。明治大学を卒業後の2017年に俳優としてデビューしています。これまでドラマ「ノーサイド・ゲーム」「女子高生の無駄づかい」「運命から始まる恋〜You are my Destiny〜」「生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔」「津田梅子~お札になった留学生~」などに出演。「勇気」という名前は父が出演したリゲインのCMのテーマ曲「勇気のしるし~リゲインのテーマ~」に由来するとか。