「ちむどんどん」新聞社の上司・田良島甚内(山中崇) 珍名「田良島さん」の由来 鹿児島がルーツ?

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NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」に登場する田良島甚内(たらしま・じんない)の人物像や珍しい「田良島」姓の由来についてまとめます。ひねくれ者に見えつつも、ジャーナリストとして強い正義感を持っている田良島。時に青臭い理想論を唱えてしまう和彦にとって、有り難い上司といえそうです。

田良島甚内を演じている俳優・山中崇のプロフィール、朝ドラ出演歴などもあわせてまとめます。

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目次

東洋新聞社の上司・田良島甚内

「アッラ・フォンターナ」のオーナー・大城房子(原田美枝子)から突然のクビ宣告を受けてしまった暢子(黒島結菜)は、房子から命じられるままに「東洋新聞社」でアルバイトとして働きはじめます。

暢子はこの新聞社で幼なじみの青柳和彦(宮沢氷魚)と運命の再会を果たすほか、和彦の上司であり「アッラ・フォンターナ」の常連客である田良島甚内(山中崇)や、和彦の同僚で恋人の大野愛(飯豊まりえ)らと新たに出会うことになります。

田良島甚内は時に気難しく皮肉屋な一面を見せるものの、強い正義感と豊かな知見を誇る優秀なジャーナリストです。ひょんなことから新聞社で働き始める暢子にとって、プロ意識が高い田良島甚内の仕事ぶりは大きな刺激となりそうです。

この新聞社で働いて高い評価を獲得してくるというのが、房子が暢子に突きつけた「アッラ・フォンターナ」復帰の条件。暢子は田良島甚内に見守られながら、まったくの畑違いの仕事を経験していくことになります。

珍名「田良島」の名字の由来 鹿児島がルーツ?

鹿児島県に多く見られる田良島<たらしま>という珍しい名字。明治維新後に生まれたいわゆる「明治新姓」だそうです。

江戸時代に薩摩藩(特に現在の南さつま市付近)で実施された土地制度「門割制度(かどわりせいど)」の門名(かどな=小農民の組合、グループ名)のひとつ、「田良島門」がそのルーツともされる「田良島」姓。

「門割制度」の詳細は省きますが、薩摩地方で土地を管理・支配するために用いられた数軒ごとの農民グループの単位(=門)だとお考え下さい。女優・榮倉奈々の「榮倉」姓も、この「門割制度」の門名がルーツだとか。

※「田良島」は「島状の土地」(地名)を意味します。鹿児島県指宿市には「田良岬」という場所があります。

わざわざ「田良島」という珍しい名字を役名に採用したことからも、田良島甚内は鹿児島県南部をルーツとする人物である可能性があります。

俳優・山中崇

田良島甚内を演じているのは、東京都出身の44歳の俳優・山中崇(やまなか・たかし)です。

学生時代から演劇にのめり込み、東京経済大学在学中に本格的に芝居の道に進む決意をした山中崇。野田秀樹ら数々の気鋭の演出家の舞台作品に出演して経験を重ねると、次第に映画、ドラマでも活躍し始めます。

2006年に映画「松ヶ根乱射事件」で主人公の双子の兄・鈴木光役で出演すると、弟に劣等感を持つクセの強い兄役を好演し、大きな注目を集めています。

その後も「チーム・バチスタの栄光」(2007年・斉木役)、「ぐるりのこと。」(2008年・小久保健二役)、「海炭市叙景」(2010年・工藤まこと役)、「悪の教典」(2012年・真田俊平役)や、ドラマ「深夜食堂」シリーズ(2009年〜・林ゲン役)、「八重の桜」(2013年・大庭恭平役)、「おんな城主 直虎」(2017年・八助役)など数々の人気作品に出演。バイプレイヤーとして欠かせない俳優になっています。

朝ドラ「ごちそうさん」「半分、青い。」「エール」

NHK連続テレビ小説にもたびたび出演をしています。

2013年の「ごちそうさん」では、売れない文士・室井幸斎役でレギュラー出演。ドラマの名物キャラクターの一人として終盤までストーリーを盛り上げ、お茶の間で広く知られる存在になっています。

2018年の「半分、青い。」では、ヒロインの友人の結婚相手・浅葱洋二役で出演。2020年には「エール」に闇市のラーメン屋店主・天野弘役で出演し、戦争で没落した元軍人(ヒロインの義兄)を救う重要なキャラクターを演じています。

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