NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第23週から登場する東大阪の鈑金屋の女性社長・我妻花江(わがつま・はなえ)についてまとめます。
我妻花江を演じている久保田磨希(くぼた・まき)は、朝ドラ「まんぷく」や時代ドラマ「赤ひげ」などへの出演で知られる俳優さんです。
設計から加工まで 板金のプロ 我妻花江
舞(福原遥)と御園(山口紗弥加)が立ち上げた新会社「こんねくと」の初仕事は、パンチングメタルを専門としている町工場の社長・仙波和樹(森下じんせい)が相手。仙波が趣味として極めているデザインパンチングの技術を使い、新しい商品を開発するというものでした。
舞はさっそくデザインパンチングを活かしたランプのアイディアを考えますが、その実現のためには照明器具製作の細かい規定を理解した設計・加工者が必要となります。
そこで白羽の矢が立ったのが、東大阪で商品の設計から加工までを請け負っている板金屋の社長・我妻花江(久保田磨希)でした。
我妻は板金加工のプロフェッショナルで、ものづくりの情熱にあふれている人物。舞のアイディアを実現出来るうってつけの人物ですが、少々クセが強いのか、仙波は「ええ?我妻さん??」「頼み方間違えたらエライことになんでー」と我妻の起用に及び腰です。
我妻はエネルギッシュで、なんでもはっきりと言う性格のようです。ヒョウ柄の洋服を愛し、いかにも大阪のおばちゃんといったキャラクターの我妻は、舞の開発プランを聞くと「あかん!うちはやらへんで!」と突き返して…。
京都府出身の俳優・久保田磨希
我妻花江を演じているのは、京都府福知山市出身の50歳の俳優・久保田磨希(くぼた・まき)です。
大阪芸術大学芸術学部放送学科を卒業し、関西を拠点に芸能活動を開始した久保田磨希。
長期に渡って続いたTBS系の昼ドラマ「いのちの現場から」の第5シリーズ(1998年)に看護師・大沢福子役で登場すると、大きな身体で食いしん坊というキャラクターで以降のシリーズにレギュラー出演。2003年にはフジテレビ系ドラマ「大奥」の中居・浦尾役が当たり役となり、次第に広く知られる俳優になっていきます。
2000年代には「平成教育予備校」「熱血!平成教育学院」(フジテレビ系)に「生徒(レギュラー回答者)」として出演。タレントとして個性的な人柄が人気となっています。
俳優としてもドラマ「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」(2007年・フジテレビ系)、「最後から二番目の恋」(2012年・フジテレビ系)、「37.5℃の涙」(2015年・TBS系)、「ドクターカー」(2016年・日本テレビ系)などの人気ドラマに多数出演。
また、NHKにもBS時代劇の「赤ひげ」シリーズで小石川養生所の無口な使用人・お光役でレギュラー出演。
朝ドラは1998年の「やんちゃくれ」(1998年〜)に出演したほか、「てっぱん」ではともさかりえ演じる西尾冬美の姉・田島夏代役で出演。近年も2018年の「まんぷく」で泉大津のラーメン屋の女将・三原まさの役を演じると、夫役を演じた阿南健治とともに製塩所を営む主人公夫婦と交流を見せ、温かい演技を披露しています。
今回「舞いあがれ!」で演じる町工場の社長・我妻花江役は、少しクセがありながらもとても情熱的な人物。新しい夢へと駆け出した舞にとって我妻は大きな味方になっていくことが予想されます。女性としては大柄(身長170cm)であり存在感(圧力?)が強い久保田磨希が、東大阪の迫力ある女社長役を好演してくれそうです。