朝ドラ「ブギウギ」全体のあらすじ・ストーリーと見どころ

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2023年秋から放送されるNHK連続テレビ小説「ブギウギ」(主演・趣里)の簡単なあらすじ、見どころなどをまとめます。

あくまで大筋のご紹介となりますが、ネタバレ要素も多いかと思いますのでくれぐれもご注意ください。

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目次

【あらすじ】大阪下町の銭湯育ちのヒロイン・鈴子 戦後を照らすスターに

【はじめに】

朝ドラ「ブギウギ」は、戦後に「ブギの女王」として国民的スターになった歌手・笠置シヅ子をモデルとした物語です。ヒロインの花田鈴子(芸名・福来スズ子)は道頓堀の梅丸少女歌劇団(USK)に入団したことを皮切りに、作曲家・羽鳥善一との出会い、自らの楽団の立ち上げ、戦中戦後の苦しい時代などを経験していきます。そして迎えた戦後。羽鳥善一とのコンビにより「東京ブギウギ」を大ヒットさせると、鈴子は敗戦後の日本を大きく照らす存在になっていきます。

銭湯の看板娘・鈴子 梅丸少女歌劇団(USK)でキャリアスタート

この物語の主人公である花田鈴子(澤井梨丘→趣里)は、大正時代初期に香川で生まれ、大阪の庶民的な下町・福島で育っています。

花田家は、道楽者の父・音吉(柳葉敏郎)、しっかり者で情に厚い母・ツヤ(水川あさみ)、歌と踊りが大好きな明るい長女・鈴子、そしてマイペースで亀が大好きな3歳下の弟・六郎(又野暁仁→黒崎煌代)の4人家族。両親は地元で愛される銭湯「はな湯」を営んでいます。※鈴子には武一(たけいち)という兄がいたそうですが、3歳の時に病気で亡くなっています。

鈴子は「はな湯」の個性が強すぎる常連客たちの前で歌を披露するうちに拍手喝采を浴びるようになり、やがて道頓堀の梅丸少女歌劇団(USK)に入団します。鈴子は母のツヤが「笑う門には福来る」から発案したという福来スズ子(ふくらい・すずこ)という芸名をもらい、長い芸能生活の第一歩を歩み始めます。

スズ子はUSKで憧れの先輩・大和礼子(蒼井優)橘アオイ(翼和希)らから厳しい教えを受け、同期の白川幸子(清水くるみ)、桜庭辰美(片山友希)、後輩の秋山美月(伊原六花)らとともに成長。次第に歌の才能を見込まれるようになるとともに、USKの人気メンバーとなっていきます。

▼USKで出会う仲間たち。出演者はそれぞれダンス、バレエ、ミュージカル舞台などに強みを持つ実力派俳優が選ばれています。

歌手として人気になるが、辛い戦争の時代へ

昭和13年。やり手の演出家・松永大星(新納慎也)に実力を見込まれ、東京で旗揚げされた男女混成の新劇団・梅丸楽劇団に秋山とともに参加したスズ子は、そこでジャズを得意とする大阪出身の作曲家・羽鳥善一(草彅剛)と出会います。

スズ子は羽鳥と師弟コンビを組み、羽鳥の指導を受けて歌手としての才能が一気に開花していきます。

「楽しくなければジャズじゃない」そんな羽鳥の教えを少しずつ理解したスズ子は、いつしかスウィングの女王と呼ばれる人気歌手になっていきます。

やがて戦争の空気が色濃い時代に入ると、スズ子を取り巻く状況は一変してしまいます。自由闊達さが売りだった梅丸楽劇団の演目は警察から厳しい監視を受け、やがて楽団は解散。スズ子は自由に歌えない苦しさを抱えていきます。

それでもスズ子は屈せずに、自らの名を冠した「福来スズ子とその楽団」を立ち上げると、東京を離れて日本各地で巡業を展開していきます。

スズ子の歌は「敵性音楽だ」といった批判を受けますが、良きライバルとなっていたブルースの女王・茨田りつ子(菊地凛子)から刺激を受けつつ、羽鳥からの「歌い続けろ」という激励を胸に、スズ子は歌手としてのプライドを見せていきます。

その一方で弟の六郎が出征し、愛する母・ツヤが病気で亡くなるなど、私生活ではつらいことが続いていきます。

▼モデルである笠置シヅ子の生い立ちは少々複雑。「ブギウギ」では物語中盤に「香川編」というパートがあり、鈴子の祖母(三林京子)や香川の素封家・治郎丸家などが登場します。「香川編」は鈴子が自身の生い立ちやルーツと向き合う時間になりそうです。

運命の人・村山愛助との出会い、別れ

重苦しい戦争の時代にスズ子が出会うことになるのが、大阪にある日本屈指の興行会社・村山興業の御曹司・村山愛助(水上恒司)です。

愛知の巡業先で、USK時代からの福来スズ子の大ファンだという学生・愛助と出会ったスズ子。次第に愛助と交流を深めていくと、やがて二人は激しい恋に落ち、結婚を誓い合う間柄になっていきます。

しかし愛助は村山興業の将来を担う後継者であり、村山家は二人の結婚に大反対します。

そして迎えた戦後。スズ子は愛助の子を身ごもりますが、愛助は重い病にかかってしまい、会えない日が続きます。

やがて臨月のスズ子のもとに届いたのは、愛助の訃報でした。愛助の死の数日後、スズ子は悲しみの真っ只中で娘を出産します。

今の自分には歌しかない…。スズ子は一人娘を育てながら舞台に立ち、明るく歌い続けます。そんな中で生まれたのが、師匠の羽鳥善一とのコンビによる歴史的名曲「東京ブギウギ」でした。

小さい身体をフルに使ったスズ子の明るく豪快なステージパフォーマンスは、敗戦で傷ついた人たちを照らし、特に似たような苦しい境遇にある女性たちから絶大な支持を受けていきます。

【見どころ】華やかなパフォーマンス、

以上、ざっと「ブギウギ」のあらすじをまとめました。

「ブギウギ」の最大の見どころは、何といっても次々に描かれる華やかなステージパフォーマンスの数々でしょう。

スズ子が入団する梅丸少女歌劇団(USK)は、現在も三大少女歌劇のひとつとして人気を誇るOSK日本歌劇団のルーツである松竹楽劇部(のちに大阪松竹少女歌劇団=OSSK、大阪松竹歌劇団=OSK と改称)がモデルになっています。

OSKは日本舞踊を取り入れた「春のおどり」や壮麗なラインダンスなどが名物で、「歌の宝塚、ダンスのOSK」と称された関西エンタメ界の雄です。OSKの現役トップスターである翼和希が歌劇団の先輩・橘アオイ役で出演するなど、劇中ではその壮観なステージの雰囲気を忠実に再現してくれそうです。

また、「ブルースの女王」淡谷のり子をモデルにした鈴子のライバル・茨田りつ子(菊地凛子)が登場するほか、笠置シヅ子のモノマネで最初の脚光を浴びた美空ひばりに相当するキャラクターも登場するかも知れません。昭和の歌謡界の描かれ方も楽しみです。

ヒロインを演じる趣里(しゅり)は、父に俳優の水谷豊(「相棒」の右京さん)、母に伊藤蘭(キャンディーズのランちゃん)を持つ芸能サラブレッドとして知られます。趣里は幼少期からバレエを習い続け、かつてはプロを目指していたとのことですから、鈴子が見せるダンスパフォーマンスはかなりレベルが高いものになりそうです。

物語中盤以降のスズ子は歌手として大躍進していきますので、趣里の歌声も何度も披露されることでしょう。母で国民的スターだった「ランちゃん」こと伊藤蘭の若き日を彷彿させるような、趣里の歌とパフォーマンスが見られそうです。

そして、村山愛助との悲恋もドラマの大きな見どころです。

村山愛助は吉本興業創業者・吉本せい(「わろてんか」ヒロインのモデル)の息子・吉本穎右がモデルとなっており、笠置シヅ子との悲恋で知られます。

笠置シヅ子は穎右の死の直後に娘を出産し、未婚のシングルマザーとして芸能活動を続けています。シヅ子は穎右への愛を守って生涯独身を貫いており、こうした一途な姿がドラマでも描かれそうです。

スーパースター、偶像である「福来スズ子」として生きる表の顔と、悲喜こもごもの現実の日々を生きる「花田鈴子」という裏の顔。2つの顔が入り混じり、「ブギウギ」の物語が描かれていきます。

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