「舞いあがれ!」12月14日 倫子と中澤によるジェンダー論バトル、お茶ぶっかけが発生 違和感を感じた2つの点

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NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」12月14日(水)第53回では、中澤学生の離婚騒動に端を発した矢野学生と中澤学生の言い争いが勃発。これまでクールな態度を見せていた矢野学生が中澤学生にお茶をぶっかけるという衝撃の展開が見られました。

この記事では、二人のバトルを見て感じたちょっとした違和感、物足りなさのようなものをまとめてみたいと思います。

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目次

ついに倫子の怒りが爆発!昭和な男・中澤学生

商社勤務時代に男性中心社会の理不尽さを嫌というほど味わってきた矢野学生(矢野倫子=山崎紘菜)と、言葉の節々に女性軽視の本心が見えてしまっている中澤学生(中澤真一=濱正悟)。かねてから意見の対立が目立っていた二人ですが、ついにこの日の放送で本格的に衝突をしてしまいます。

バトルの詳しい内容はドラマを見ていただいた方が早いと思いますが、要点としては、

・妻との意思疎通が不十分で、離婚届を突きつけられてしまった中澤学生
・あっさりと諦めて離婚届を提出しようとしている中澤学生に矢野学生がイラつく
・家族を養うためにパイロットを目指している俺がなんで離婚されなきゃいけないんだ、妻は俺の夢を支えてくれるのが当然、といった中澤学生の態度に矢野学生がブチ切れ
・男だから夢を追いかけられている、妻が持つ夢について真剣に話したことがあるのかと詰め寄る矢野学生
・男が牛耳るパイロット業界への怒りも吐露する矢野学生
・その後、言いすぎてしまったことを少し反省する矢野学生

おおざっぱですが、だいたいこんな流れでしょうか。

ジェンダー分野への理解が乏しい男性陣へのカウンターパンチとして倫子の発言に好感の声が上がった一方で、少しモヤモヤ感を感じる視聴者もいたようです。

あくまで個人的な感想ですが、以下の二点が少し引っかかるポイントでしょうか。※ドラマの時代設定は2007年であり、今よりも昭和的な男中心の社会がさらに色濃かったことは考慮しておきたいところです。

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違和感①倫子、中澤にお茶をぶっかける

この日の放送で衝撃的だったのが、吉田学生が淹れてくれたお茶を、矢野学生が中澤学生にぶっかけてしまったこと。議論の中で中澤学生が「男が稼いで女が家庭を守る、そう決めたのは俺じゃない!」と言い放った発言に怒りのスイッチが入ったのか、矢野学生は思わずお茶をぶちまけてしまいます。

この場面、違和感を含めていろいろな意見があると思います。

・意見①…本当にジェンダー平等を目指すならば、たとえ矢野学生が女性であろうと、議論のさなかに「暴力」とも受け取れるお茶のぶっかけ行為は絶対ダメ!

・意見②…二人が対等な仲間だからこそ、荒っぽい喧嘩が出来る

・意見③…お茶でもぶっかけないとアホの中澤は理解出来ないからしょうがない

・意見④…せっかく吉田くんがお茶淹れてくれたのに… / そもそもなんで二人分しか淹れてないの?

意見①補足…もし女性は弱者だから暴力オッケーという考えがあったのであれば、男性と肩を並べて凛としているはずの矢野学生のキャラクターから逸脱しているように思えます。まあ、さすがに矢野学生はそんなことは考えてないと思いますが。

意見②補足…例えば、男同士の体育会系仲間が議論の中でお茶をぶっかける…。これは当人同士が納得すれば、青春の一幕として後に笑い話になる可能性はあるのかも(自分は好きではないですが)。同級生である矢野学生と中澤学生は体育会仲間のノリで対等にぶつかりあったと解釈出来なくもないですが、中澤学生がやり返していないのが…。

意見③補足…そもそもが、冷水をぶっかけて頭を冷やさないと話が通じないレベルの昭和男・中澤学生が悪い説。お茶をぶっかけないと埒があかないほど、当時の男上位社会が絶望的であるということ(矢野学生が旧態依然の男社会に冷水をぶっかけてやったこと)を脚本家は描きたかったのでしょうか(※ちなみに今週の脚本担当は佃良太氏。男性です)。

意見④補足…騒動の後、床にぶちまけられたお茶を吉田学生が健気に拭き取っていたかと思うと、なんだか切ないものがあります。レターセットを常時持っている吉田学生かわいい。

違和感②パイロットを目指す動機が見えない二人

お茶の件はさまざまな意見があるかと思いますが、その前段階の違和感として、矢野学生、中澤学生がパイロットを目指しているそもそもの理由が見えてこないという点があります。

ドラマで描かれている内容をそのまま受け取ると、矢野学生は「男たちが牛耳る社会に風穴を開けたいから」パイロットを目指しているように見えてしまいますし、中澤学生は「一家の長として俺様が家族を養いたいから」パイロットを目指しているようにしか見えません。

矢野学生と中澤学生の空への憧れが丁寧に描かれていれば、男社会をぶっ壊してでも夢を叶える(矢野学生)、妻に一時的に迷惑をかけてでも夢を叶える(中澤学生)という強烈なモチベーションが浮かんでくるのですが、いまひとつ彼らの志望動機がわかりません。自身のジェンダー的なこだわりのためにパイロットを目指しているように見えてしまい、ちょっと不純かも。パイロットの夢とジェンダー問題を無理に絡ませる必要ある?というネットの声も見られますね。

振り返れば、由良先輩がアメリア・イアハートに憧れ、男だらけのなにわバードマンで黙々と夢を追いかけていた姿は心を打つものがありました。由良先輩は体重が軽いゆえにスワン号のパイロットとして適任でしたが、身長が低いゆえに航空学校進学の夢を断念しています。多くを語らない由良先輩こそが、誰よりも「ジェンダーのジレンマ」を味わっていたのかも知れません。

なにわバードマン 刈谷先輩らが登場

この日の放送では、前半のピリピリとした「ジェンダー対立」と対比するように、後半ではなにわバードマンの刈谷先輩と鶴田先輩が登場。ほんわかとした空気感に満たされています。

なにわバードマンといえば、通常であれば「オタサーの姫」になってるはずの由良先輩と舞が一切特別扱いされず、同じ仲間として友情を結んでいった生粋のオタクサークル。刈谷先輩も鶴田先輩も舞を女性ではなくパイロットとして見ていました。もしかしたら前半のギスギスした展開を中和させるために、ジェンダー問題とは無縁である刈谷先輩と鶴田先輩を登場させたのかも知れません。

また、矢野学生が嫌悪感を示した「夫の夢を妻が支える」という中澤学生の夫婦像ですが、実は舞の両親(浩太、めぐみ)がまさにこの関係性なんですよね。めぐみは教師を目指して大学に通っていましたが、浩太の夢を支えるために大学を辞め、親の反対を押し切って結婚をしています。

このあたりの伏線、対比は後々に何らかの形で回収されていくのではないかと予想します。

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