NHK連続テレビ小説「らんまん」第23週の後半から登場する渋谷の芸者さんを演じている二人の女優・入山法子・実咲凜音についてまとめます。
とよ香を演じている入山法子は「エール」への出演などで知られる俳優さん。一方の葉月を演じている実咲凜音は、元宝塚歌劇団宙組のトップ娘役として人気になった実績を持ちます。
渋谷で芸者のとよ香、葉月に出会う寿恵子
叔父叔母夫婦の勧めもあり、渋谷で商いを始める可能性を模索し始めた寿恵子(浜辺美波)。当時の渋谷はまだまだ郊外の田舎町であり、中心部の通りは荒くれ者が集まるなど場末の雰囲気が漂っていました。
寿恵子は持ち前のチャレンジ精神もあり、偏見を持たずに渋谷という町をよく観察してみようと、町に足を運ぶことになります。
そんな折、寿恵子は茶屋の前にいた渋谷の美しい芸者さんであるとよ香(入山法子)と葉月(実咲凜音)に出会うことになります。
とよ香と葉月は、かつて寿恵子の母・まつ(牧瀬里穂)がいた柳橋で芸者をしていたものの、お姐さんの男に二人でちょっかいを出した末に町を追い出され、場末の渋谷に流れ着いたのだそう。
流れ者の二人ではありますが、性格はカラッと明るく快活で、渋谷の町の顔である弘法湯の佐藤(井上順)とも仲良し。二人は寿恵子のことを「面白い人だ」と気に入った様子で、渋谷の町に入り込もうとする寿恵子の味方になっていきそうです。
やがて寿恵子が渋谷で待合茶屋「やまもも」を開店させると、とよ香たち渋谷の人たちは寿恵子に何かと協力をしてくれそうです。とよ香と葉月が「やまもも」の看板芸者として頻繁に来店する、そんな未来があるかも知れません。
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「とよ香」役は入山法子 「エール」にも出演
地元の芸者さんとして「山桃」を応援してくれそうな「とよ香」役を演じているのは、埼玉県さいたま市浦和区出身の38歳の俳優、モデルの入山法子(いりやま・のりこ)です。
共立女子大学在学中に芸能活動を開始した入山法子。雑誌の表紙を飾るなど美貌を活かしてモデル活動を行うほか、ドラマ「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」「ハケンの品格」やドラマ形式のNHKバラエティ番組「祝女〜shukujo〜シリーズ」などにレギュラー出演し、俳優としても活躍の場を広げています。
2010年にはNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」に若き日の渡辺えりをモデルにした若手女優兼座付き作家・川西志穂役で出演し、朝ドラデビューを果たしています。
その後もドラマ「霧に棲む悪魔」「きみはペット」で主演を務め、「ペテロの葬列」「ダイアリー」「ニッポンノワール-刑事Yの反乱-」などの人気ドラマにも出演をしています。
2020年には「エール」でNHK連続テレビ小説2度目の出演。中村蒼演じる村野鉄男の悲恋の相手だった女給・希穂子役を演じ、強い印象を残しています。
「エール」でも見せてくれたとおり、スラッとした長身と気品あふれる顔立ちには着物がよく似合います。今回のとよ香役も、艶やかに演じてくれることでしょう。
「葉月」役は実咲凜音 元宝塚・トップ娘役
一方、芸者の「葉月」役を演じているのは、兵庫県神戸市出身の34歳の俳優・実咲凜音(みさき・りのん)です。宝塚歌劇団で宙組のトップ娘役を務めていた俳優さんで、NHK連続テレビ小説は初出演となります。
2007年に宝塚音楽学校に入学すると、2009年に95期生として宝塚歌劇団に入団。花組に配属されています。端正で涼し気な美貌と抜群の歌唱力により当初から期待を集め、「麗しのサブリナ」「ファントム」「復活」などの新人公演ヒロインを見事に演じ切り、高い評価を獲得しています。
その後宙組へと組替えして宙組トップ娘役に就任すると、凰稀かなめ(「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」)、朝夏まなと(「王家に捧ぐ歌」)を相手役に迎え、トップコンビ大劇場のお披露目を成功に導いています。
宙組トップ娘役時代には「風と共に去りぬ」「ベルサイユのばら-オスカル編-」「エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-」など数々の名演目に出演し、2017年4月の「王妃の館/VIVA! FESTA!」東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を退団しています。
退団後は「ホリプロ・ブッキング・エージェンシー」の所属となり、舞台を中心に俳優活動を展開。テレビドラマ「部活、好きじゃなきゃダメですか?」「死命〜刑事のタイムリミット〜」「シャーロック アントールドストーリーズ」「神様のカルテ」などに出演しています。
「らんまん」では同じ宝塚出身(花組トップ娘)の華優希(はな・ゆうき)が新橋の人気芸者・菊千代役を演じており、実咲凜音の登場も楽しみですね。