「青天を衝け」作男・伝蔵(萩原護) 渋沢栄一の従弟・須永伝蔵(虎之助)がモデルか

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NHK大河ドラマ「青天を衝け」に登場している渋沢家作男・伝蔵(でんぞう)の人物像などをまとめます。

この伝蔵という人物は、渋沢栄一の従弟にあたる須永伝蔵(すなが・でんぞう)がモデルではないかと考えられます。

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栄一を「アニキ」と慕う伝蔵

ドラマ序盤から継続的に登場している伝蔵。劇中で伝蔵について詳しい言及はされていませんが、「血洗島の近所のにーちゃん」といった感じで繰り返し登場し、市郎右衛門の農作業を手伝ったりしています。

▼公式には「渋沢家・中の家の作男(さくおとこ=やとわれて農耕をする男)」というのが伝蔵の肩書のようですね。

やがて一橋家に仕えはじめた栄一と喜作は、関東に戻って一橋家の家臣探しを始めることになりますが、これに真っ先に食いたのが旧知の仲である渋沢家作男・伝蔵でした。伝蔵は一橋家の家臣となり、「兄貴」と呼んで慕う栄一や喜作と行動を共にしていくことになります。

▷伝蔵を演じているのは、スターダストプロモーション所属、東京都出身の17歳の俳優・萩原護(はぎわら・まもる)。EBiDAN所属のダンス&ボーカルユニット「ZeBRA☆STAR」のメンバー。ドラマ「やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる」(NHK)、「アノニマス~警視庁”指殺人”対策室〜」(テレビ東京)、ABCマートのCM「走れ、青春男子。運動部」篇などに出演。

モデルは栄一の従弟・須永伝蔵か

▼「青天を衝け」には登場していないものの、須永伝蔵の母・きいは市郎右衛門の実妹。

「青天を衝け」では名字がなく「伝蔵」として登場しているこの人物。状況から考えると、渋沢栄一の2歳年下の従弟・須永伝蔵(前名:須永於菟之輔。後に須永虎之輔)がモデルではないかと考えられます。

須永伝蔵は、栄一の父・渋沢市郎右衛門の妹・きいの長男として生まれています(※きいは、「青天を衝け」には未登場の人物。上野国新田郡成塚村の農家・須永惣次郎に嫁ぎ、伝蔵、市郎を生んでいます)。伝蔵は栄一や喜作、尾高惇忠らと従兄弟の関係にあたります。

伝蔵は7歳で父を失うと、伯父の市郎右衛門に引き取られ、農業の手伝いをしながら栄一とともに文武を学んだとされます。やがて他の従兄弟の男子らと同様に攘夷思想にのめり込んだ伝蔵。惇忠らが主導し未遂に終わった高崎城乗っ取り・横浜外国人居留地焼き討ち計画にも加わっています。

栄一や喜作が一橋家に仕えると、伝蔵は二人の募兵に応じて上京し、大砲方として一橋家に仕官。天狗党の討伐にも従軍をしたほか、徳川慶喜のもとでさまざまな仕事に奔走しています。

やがて喜作らが彰義隊を結成するとこれに参加して幹部となりますが、彰義隊を脱退すると徳川慶喜に従い、水戸に赴いています。

維新後は紅茶の製造や牧畜などをまなび、明治13年には栄一や益田孝の協力を得て箱根仙石原に日本初の乳牛牧場「耕牧舎」を開業。牛乳やバターの生産に従事しています。その後、仙石原村村議会議員、仙石原村村長に就任しています。

ていの結婚相手・市郎の実兄

須永伝蔵は、渋沢栄一の妹・てい(お貞)の結婚相手となる須永市郎(渋沢市郎)の兄でもあります。

栄一が家業を継がずに村を飛び出したため、市郎右衛門家(中の家)は男子の後継者がいなくなってしまい、末っ子のていが婿養子(市郎)を迎えるという形で「中の家」を継承しています。

栄一と千代はいとこ同志の結婚でしたが、ていと市郎も同じくいとこ同志の結婚ということになります。

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