「青天を衝け」平岡円四郎を暗殺した人物 水戸藩士・江幡広光、林忠五郎とは?

※本ページのリンクには広告が含まれています。

NHK大河ドラマ「青天を衝け」第16話では、一橋家の家臣・平岡円四郎が暗殺されるという大きな事件が描かれます。

この記事では、平岡円四郎が暗殺された理由、暗殺を実行した二人の人物・江幡広光、林忠五郎をまとめます。江幡広光、林忠五郎は俳優の嘉人、丸山敦史が演じています。

スポンサーリンク

目次

目立ちすぎた?平岡円四郎

徳川慶喜の側用人として慶喜を支え続けた平岡円四郎ですが、元治元年(1864年)6月16日、水戸藩士・江幡広光、林忠五郎らに暗殺されてしまいます。

この頃になると、押し寄せる外国勢を実力で徹底的に排除する「攘夷」の思想と対立する形で、「公武合体」(朝廷と幕府の関係を強化して幕府の復権を目指すとともに、公家・武家の一枚岩で外国勢力と対峙し、国難に対処していく)の考え方も隆盛しています。

徳川慶喜が攘夷ではなく公武合体派諸侯の中心人物になっていくと、世間では、慶喜を操っているのは側近の平岡円四郎や黒川嘉兵衛だとみなされていき、円四郎は急進的な攘夷派から反感を買うようになっていきます。

円四郎は慶喜から厚く信頼され、側用人番頭、一橋家家老並、近江守と出世しています。こうした「目立ちすぎた」躍進ぶりも、暗殺へと繋がったと言えるでしょう。

水戸藩士 江幡広光、林忠五郎

元治元年(1864年)6月16日、平岡円四郎は水戸藩士の江幡広光、林忠五郎らにより京都町奉行所与力長屋(千本組屋敷)外で襲撃され、斬殺されてしまいます。その場にいた川村恵十郎が傷を負いながら必死の反撃をし、江幡広光と林忠五郎を斬り捨てています。

関連記事:「青天を衝け」一橋家家臣・川村恵十郎 俳優・波岡一喜が演じる

江幡広光、林忠五郎は、慶喜のお膝元であり水戸学や尊皇攘夷の思想が盛り上がった水戸藩出身の藩士。

この頃の水戸藩は、亡き「烈公」水戸斉昭の尊皇攘夷の思想が残る急進的尊攘派(天狗党ら)と、現実路線に目覚めた者、保守的な勢力(諸生党)らが対立し、入り乱れたカオスな状態でした。江幡広光、林忠五郎ともに「烈公」の攘夷思想を胸に、徳川慶喜を操っていると噂された平岡円四郎に反感を抱いたようです。

江幡広光(えばた・ひろみつ)は、水戸藩士・江幡矩美の長男として生まれ、水戸藩主・徳川慶篤の上洛に随行。水戸藩の「一橋家警衛世話役」として京に滞在し、禁門を守衛するなどしています。円四郎襲撃時に川村恵十郎に斬り返された江幡は重傷を負い、その後に自害したとされます。

林忠五郎(はやし・ちゅうごろう)は、水戸藩士・林正清の子として生まれ、水戸藩主・徳川慶篤の上洛に随行。江幡と同じく水戸藩の「一橋家警衛世話役」として京に滞在し、禁門を守衛するなどしています。円四郎襲撃時には、その場で川村恵十郎に斬り返されています。

▷江幡広光を演じているのは、沖縄県那覇市出身の38歳の俳優・嘉人(よしと=小橋川嘉人)。大河ドラマ「義経」「功名が辻」、映画「パッチギ! LOVE&PEACE」「ICHI」「十三人の刺客」「神人 ザンの末裔」「エイサーどんどん」などに出演。

▷林忠五郎を演じているのは、東京都出身の37歳の俳優・丸山敦史(まるやま・あつし)。テレビドラマ「獣電戦隊キョウリュウジャー」に空蝉丸 / キョウリュウゴールド役で出演したほか、舞台「最遊記歌劇伝-Go to the West-」「里見八犬伝」「真田十勇士」「魔界転生」などで活躍。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

シェアお願いします
URLをコピーする
URLをコピーしました!
目次
閉じる