NHK連続テレビ小説「エール」5月1日放送(第25回)に登場した古山裕一のオリジナル曲「晩秋の頃」についてまとめます。
ヒロインの妹・梅が作詞をした「晩秋の秋」は、多数の楽曲が登場する「エール」の中でも特に印象深い曲となっています。
梅が作詞 亡き父を想う「晩秋の頃」
鶴亀寅吉(古舘伊知郎)からのオファーにより、豊橋で開かれることになった裕一の演奏会。裕一はこの演奏会に向けて、音が歌うための新しい曲を作曲することになります。
この新曲のため、亡き父・安隆(光石研)を想う詞を書こうと筆をとる音でしたが、浮かぶのは「しみったれた」言葉ばかり。そこで音は、文才のある妹・梅(森七菜)に作詞を頼む(実質丸投げする?)ことになります。
小説家を目指してはいるものの、実は作品を最後まで書き上げたことがない梅。なかなか良い詞が浮かばず裕一に相談をした梅は、「自分の中から言葉を出そうとするのではなく、外に目を向けてみるといいかも」というアドバイスをもらうと、ついに「晩秋の頃」を書き上げます。
「晩秋の頃」歌詞内容は…?
(著作権があるため具体的には記せませんが)歌詞内容は「暮れゆく秋の空、美しい金色の小径の風景の向こう側へと飛び超えれば、優しかった亡き父の面影と出会えるだろうか…」といった内容になっています。
父が亡くなった当時まだ幼かった梅ですが、美しい豊橋の秋の風景と、亡き父のかすかな記憶を結びつけた、美しい詞となっています。
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古山裕一オリジナルソング? 作曲は瀬川英史氏か
「晩秋の秋」は、あくまで「エール」劇中の古山裕一によるオリジナルソングと考えられます。恐らく、劇中音楽を担当している作曲家の瀬川英史氏が作曲していると思います(このあたりの正式発表はされていませんが、後にサウンドトラックに収録されれば作曲者名がクレジットされると思います)。
裕一のモデル・古関裕而は、国際作曲コンクール入賞を機に文通を始めたオペラ歌手を目指す豊橋の女性・内山金子を想い、3ヶ月という短い恋愛期間の間に様々な曲を作曲しています。
※金子が作詞した「きみ恋し」に曲を付けたり、オーケストラ13曲、歌謡曲10曲、室内楽3曲など計26曲を創作し、「そのすべてを私のクララであるあなたに捧げます」として熱烈なラブレターを送ったりしています。
昭和6年、感極まった古関裕而は金子に会いに豊橋を来訪すると、金子は古関について福島に行き、そのまま結婚(その後上京)をしています。「エール」第5週で裕一が豊橋に来襲、音に求婚するエピソードは、こうした史実をもとに創作されています。
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