NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第9週より。ヒロインの兄・賢秀が手掛けることになる怪しい健康食品「紅茶豆腐」についてまとめます。
「紅茶豆腐」は、かつてブームになった「紅茶キノコ」がモチーフになっていると思われます。
養豚場から失踪し「紅茶豆腐」ビジネス開始
関東近郊にある「猪野養豚場」にお世話になっていたものの、給料を前借りした状態で突然失踪してしまった比嘉賢秀(竜星涼)。
賢秀は「ビッグなビジネスを仕掛けて星を掴み取る」と猪野清恵(佐津川愛美)に語っていたように、一攫千金のビジネスで一山当てて、前借りした給料を倍返しするつもりのようです。
ある人物から儲け話をそそのかされた賢秀が始めたのは、「紅茶豆腐」なる怪しい健康飲料の販売事業。
「紅茶豆腐」は、豆腐の成分をゼリー状の塊にして紅茶に凝縮させた飲料で、疲労回復、血行促進、肥満解消、睡眠不足解消に効果があるとうたわれた(自称)健康食品です。
お得意の売り口上を武器に、賢秀の「紅茶豆腐」は売上を伸ばしていくことになりそうです。再会した暢子に対し饒舌にビジネス論を語るなど絶好調に見える賢秀ですが、当然ながらそんな甘い話ばかりではなく…。
※賢秀が儲け話をそそのかされる「ある人物」とは、かつて通貨交換詐欺で騙された我那覇(田久保宗稔)のようですね。我那覇は「ガナハビジネス」なる怪しい会社を立ち上げており、東京で再会した賢秀をビジネスパートナーとして巻き込むようです。
70年代にブーム「紅茶キノコ(Kombucha)」がモチーフ?
ちなKombuchaは昆布茶じゃなくて紅茶キノコのことかな。
— ミクロ (@drarama_life) May 30, 2022
酢と炭酸ぽい感じで美味しくはないよね pic.twitter.com/fKCR27Kq5Y
「ちむどんどん」第9週の時代設定(1974年前後)に近い1975年頃、日本では発酵飲料である「紅茶キノコ」がブームとなっています。
「紅茶キノコ」は、東モンゴルが原産でシベリア地方などでよく飲まれるようになった発酵飲料です。昨今の欧米などでは、スタイリッシュな健康飲料「コンブチャ(Kombucha)」として販売され、日本でも2014年頃に一時ブームになっています。
紅茶や緑茶に砂糖を加え、そこに巨大なキノコのように見える「セルロースゲル」の塊を入れて2週間ほど漬け込むことで発酵を促進。酸味があってスッキリとし、腸活など漢方薬的(?)な効果を期待する健康飲料として各地で流行しているようです。
※キノコ風に見える物体は、産膜性酢酸菌のコロニーが形成したゲル状のセルロースとのこと。セルロースは植物才能の細胞壁や植物繊維の主成分となっている地球上に最も多く存在する炭水化物であり、これ自体に毒はありません。
We love seeing our custom kombucha labels in action! pic.twitter.com/OMk3nCy8L7
— Stomp Stickers (@stompstickers) June 5, 2022
kombuchaマニアが選ぶ、お気に入りベスト4笑
— aya (@ayainkl) June 5, 2022
Huckleberryのはベースがジャスミンティーで珍しい!日本はなかなか売ってないから自分で作ってたけど、マレーシアだとコンビニでもカフェでも気軽に手に入るし、種類も豊富でしあわせ
おすすめある方、ぜひ教えてください〜! pic.twitter.com/LhNKRYVcg1
「紅茶キノコ(Kombucha)」自体は世界各地で愛飲されており、危険な飲み物ではありません。
ただし、株分けが可能であり、素人でも気軽に家で栽培出来る飲料であることなどから、個人で培養したものの酸性度が高くなりすぎて飲用に危険を伴う場合もある、といった注意が専門家から出されています。
地道な努力が苦手な賢秀のことですから、今回の「紅茶豆腐ビジネス」でもどこかに落とし穴が待っているはず。当ブログの予想としては、食品衛生上のトラブルが発生し、またしても賢秀が新たな借金を背負ってしまうのでは?といった展開をにらんでいますが、果たして…。