NHK連続テレビ小説「舞いあがれ！」に登場する航空学校の担当教官・都築英二（つづき・えいじ）についてまとめます。11月22日（火）の第37回では、学生たちが「都築ポイント」なる謎のシステムに恐れる様子も描かれていますので、そのあたりの補足もまとめます。
都築英二を演じているのは、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」などでも活躍しているベテラン名優・阿南健治（あなん・けんじ）です。
にこやかな担当教官 都築英二
航空学校に入学した舞は、まずは宮崎本校でパイロットになるための基礎知識を座学で身につけることになります。舞たちの学科クラスを担当するのが、都築英二教官です。
都築教官は最終面接で面接官を担当するなど、入学した学生たちの内面をよく知る人物です。いつもにこやかで物腰も柔らかい都築教官ですが、その眼光は時に鋭いような鋭くないような…、なんとも掴みどころのない雰囲気を持っています。
都築教官は常に黒いノートを持ち歩いています。授業中だけではなく、食事の時間など課外時も常に都築教官は学生たちの一挙手一投足を観察し、何やらメモをノートに書き込んでいます。
こうした様子に早くから気がついていた中澤（舞と同チームのメガネの学生）は、「食事中、成績だけじゃなく普段の行動も監視されている」「それが都築ポイント」と舞たちに忠告。
チーム内では「黒いノートには各個人の重要な評価（＝都築ポイント）が書かれていて、後の帯広のフライト課程に評価が引き継がれるので要注意」だという共通認識が広がります。
72名の合格者は、18名ずつ4つのグループに分かれて学校生活をスタートさせるそうです。
— 朝ドラ｢舞いあがれ！｣ (@asadora_bk_nhk) November 21, 2022
岩倉学生のグループは12月から宮崎での勉強が始まりました。
担当は都築教官…あっ、面接を担当した、やさしそうな教官です…ホッ😊#阿南健治 #朝ドラ #舞いあがれ pic.twitter.com/bk2ALsGQ9X
厳しい「都築ポイント」は実在する？ （予想）→単なるいい人では？
宮崎本校で学科を履修した後、学生たちは帯広分校へと場所を移し、いよいよ本格的な実技訓練を受けることになります。この帯広の実習を前に、学生たちは「都築ポイント」により減点されることを恐れているのです。
帯広では鬼教官・大河内守（吉川晃司）が待ち構えており、出来の悪い学生たちを容赦なく退学に追い込んでいくとのことなので、その前段階でのマイナス評価は死活問題というわけです。
さて、当ブログではこの「都築ポイント」は学生たちによる被害妄想であり、都築教官は単なる学生思いの優しい教官なのではないかと予想しています。※予想が外れたらごめんなさい…。
というのも、最終面接時の都築教官は、舞のピュアすぎるふわふわとした志望動機を聞いて心の底から嬉しそうな顔を見せていましたし、特技の馬術について得意げに語り倒した柏木に対しても叱りつけることなく聞き入れようとしていたからです。
あくまでこれまでの描写からの予想ですが、都築教官は学生のネガティブな要素を頭ごなしに否定せず、黒いノートに弱点を書き出すことで、今後の学生たちの訓練の助けにしようとしているのではないかと思います。
都築教官が神経質で厳しい教官なのか、それとも学生思いの優しい教官なのか、今後の描写が楽しみですね。
▼11月25日（金）の第40回で、ついに黒いノートの衝撃の内容が判明。画面に映った文面を書き出してみました。すごく面白い内容なので、ぜひご一読を。
名脇役・阿南健治 三谷幸喜とは長年の仲
都築教官を演じているのは、大分県日田市生まれ、兵庫県育ちの60歳（※ドラマ放送当時）の俳優・阿南健治（あなん・けんじ）です。
20歳で単身渡米し、20代後半に脚本家・三谷幸喜と出会った阿南健治。三谷幸喜主宰の劇団「サンシャインボーイズ」に所属すると同劇団の主力の役者として活躍したほか（1994年に劇団は解散）、三谷幸喜作品の映画「ザ・マジックアワー」「清須会議」「ステキな金縛り」などに出演。
テレビドラマも「ごくせん」シリーズやNHK大河ドラマ「葵 徳川三代」「新選組！」「真田丸」などに出演。三谷幸喜脚本による2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも、源頼朝を手助けする相模国の有力武将・土肥実平役を好演し、脇役として存在感を見せています。
朝ドラ出演も多数
NHK連続テレビ小説への出演も複数回を数えます。
「あぐり」（1997年）の忠野巡査役、「芋たこなんきん」（2006年〜）のツチノコを目撃した男・中川利男役、「だんだん」（2008年〜）の造り酒屋店主・石井寛治役、「おひさま」（2011年）の現代パートに登場する人物・原口宏役などで出演。
近年も2018年の「まんぷく」で大阪泉大津のラーメン店主・三原竹春役で出演。主人公の萬平が設立した製塩所の塩を使ってラーメンを作る、ご近所の気さくな料理人役を演じています。
声質や表情から醸し出される温和な雰囲気が武器で、悪人よりもいい人役での出演も多い阿南健治。三谷幸喜ら劇団仲間もそんな阿南健治のことを「癒やし系」だと評しているとのことで、今回の都築教官役もそんな彼のキャラクターを活かした人情味のある役柄になるのではと予想します。