NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で物語の中心となっていく比嘉家の4兄妹(賢秀、良子、暢子、歌子)。
第1回の放送で描かれた共同売店での買い物風景において、4兄妹の性格や特徴が浮き彫りになりましたので、その内容をまとめます。
子供たちのお楽しみ 村の共同売店での買い物
地域の人たちの共同出資により運営されている山原村の「共同売店」。日用品やちょっとした食料品、娯楽商品などが置かれた売店を訪ねることは、比嘉家の子供たちにとって大きな楽しみとなっています。
2022年4月11日(月)放送の第1話では、共同売店において比嘉家の子供たちが思い思いに欲しい物をねだる場面が登場しています。比嘉家は借金を抱えて苦しい生活を送っていますが、賢三と優子はツケ払いにしてでも可愛い子供たちに欲しい物を買い与えています。
以下、4兄妹が共同売店で買ってもらったもの、そこから見えてくる各人物の性格、特徴などをまとめます。
1964年(昭和39年)
— 連続テレビ小説「ちむどんどん」 (@asadora_nhk) April 10, 2022
ヒロイン・比嘉暢子(#稲垣来泉)は、沖縄本島北部のやんばると呼ばれる地域にある山原村(やんばるそん)で家族と暮らしています。#ちむどんどん #朝ドラ#仲間由紀恵 #大森南朋#浅川大治 #土屋希乃 #布施愛織 pic.twitter.com/INp6G49kwn
長男・賢秀 → 怪しい一番星の「スーパーバンド」
長男の賢秀が買ってもらったのが、ついに沖縄にも上陸したという流行の玩具「マグネットオーロラ スーパーバンド 一番星」です。
トゲトゲのマグネットが配置された怪しいヘアバンドで、これを頭に巻くことで「宇宙磁石のパワーでどんどん頭が良くなる魔法のバンドさー」とのこと。父・賢三は「そんな無駄遣いじゃなくてなにか他の…」と言いかけますが、優しい母・優子が「しょうがないねー今回だけだよ」と購入を許可しています。
★賢秀の性格は?
素行が悪く口も悪い、地道な努力が大の苦手。だけど家族を思う気持ちはとても強く優しい男…。そんな賢秀は今後、家族のためを思い怪しい投資話や一攫千金の商売などに手を出し、次々にトラブルを巻き起こしていきます。
何の努力もせず「どんどん頭が良くなる魔法のスーパーバンド」を欲しがるあたりに、賢秀の山師的な性格がよく現れています。
長女・良子 → 勉強用のノート
長女の良子が欲しがったのが、勉強用のノートです。
良子は教師になることを夢見ており、その夢の実現に向けて地道な努力を続けています。
★良子の性格は?
奔放な兄・賢秀を見て育ったせいか、長女の良子は兄妹の中でも突出したしっかり者に育っています。その性格の通り、良子は今後進学、就職、結婚、出産、子育てと堅実な人生を歩んでいくことが予想されます。
娯楽品には目もくれず真っ先にノートを欲しがる良子。こうした生真面目さが大きな長所であると同時に、時にその保守的で凝り固まった考え方により、がんじがらめになってしまうことも。
次女・暢子 → サーターアンダギー
売店に入ると一目散に食料品コーナーへと駆け寄り、沖縄名物のお菓子「サーターアンダギー」を手にした暢子。
ノートを欲しがる良子の声をさえぎってまでサーターアンダギーの購入をアピールするなど、食欲は旺盛です。
★暢子の性格は?
とにかくお転婆でおしゃべりで能天気、そして食いしん坊な暢子。成長するにつれ暢子は比嘉家の料理を担当するようになり、やがて西洋料理のシェフになりたい!という夢を見出すことになります。
暢子は4兄妹の中で賢秀に次ぐ破天荒な要素を持っており、今後沖縄を飛び出して大きなチャレンジを見せていくことになります。サーターアンダギーの購入をゴリ押ししたように、欲しい物ややりたいことがある時に物怖じせずはっきりと口に出せるのが、暢子の長所かも知れません。
三女・歌子 → 黙々と店のラジオを聞く
共同売店に入店した末っ子の歌子は、すぐに店のおばちゃんに駆け寄りラジオのスイッチを入れていいか尋ねています。
ラジオから流れてきたのは、流行歌であるザ・ピーナッツの「恋のバカンス」。歌子は店内の商品には目もくれず、共同売店だけで聞くことが出来るラジオ番組に夢中です。
★歌子の性格は?
幼少期から病弱で引っ込み思案な歌子。売店でもあれが欲しい!などとアピールすることはなく、一人黙々とラジオから流れる音楽を楽しんでいます。
自分の感情を上手く他者に向けて表現できない歌子ですが、幼少期から父に唄三線の手ほどきを受けてきたこともあり、歌が大好き。今後ある人物との出会いを経て、少しずつ歌子の秘められた才能が開花していきそうです。
賢三と優子 → ツケ払いをしてでも子供たちのために…
個性豊かな4兄妹を温かく見守っているのが、優しく穏やかな父・賢三とお人好しすぎる母・優子です。
物語開始の時点で比嘉家はすでに借金を抱えており、本来であれば「スーパーバンド」だの「サーターアンダギー」だのを買っている余裕はありません。
出来る限り不憫な思いをさせたくないという思いもあるのか、賢三と優子は多少無理をしてでも子供たちの望みを叶えてやろうと考えているようです。
今後、4人の子供たちはそれぞれに進学や就職、上京を迎え、家計は火の車に。おまけに比嘉家にはある大きな出来事が襲いかかるとのことで、今後の展開が心配されます。