NHK連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」大阪編に登場する「竹村クリーニング店」の奥さん・竹村和子(たけむら・かずこ)についてまとめます。行く宛もなく10代で岡山を飛び出したるいですが、竹村平助・和子夫妻と出会ったことで人生が大きく変わっていきます。
竹村和子を演じている女優・濱田マリの簡単なプロフィール、朝ドラ出演作などもまとめます。
るいの親代わりに 道頓堀のクリーニング店の奥さん・竹村和子
「自分らしい人生を自由に生きてみたい」と考え、高校を中退して岡山を飛び出し、大阪へとやってきた18歳の雉真るい(深津絵里)。
るいはひょんなことから道頓堀の「竹村クリーニング店」店主・竹村平助(村田雄浩)と出会うと、同店で住み込みで働くことになります。
平助の妻・竹村和子(濱田マリ)はハキハキと明るい女性で、夫を尻に敷きつつも、夫婦仲はとても良いようです。るいは、夫婦漫才のような掛け合いを見せる竹村夫妻に見守られながら、大阪の街で成長していくことになります。
仕事のことから人生や恋のことまで、和子はるいの親代わりのような存在になっていきます。幼い頃に両親と離別し、心の奥に暗い陰を持つるいにとって、竹村夫妻の底抜けな明るさは大きな救いになっていきそうです。
やがてるいは大阪を離れ、京都で錠一郎(オダギリジョー)とともに新しい生活を始めることになります。親同然となっていた竹村夫妻と別れて暮らすことになりますが、ドラマ最終盤では和子があるシーンで再登場。るいと和子との深い絆を感じる場面となりそうです。
モダンチョキチョキズから名女優に 濱田マリ
竹村和子を演じているのは、兵庫県神戸市須磨区出身の52歳の女優、ナレーター、歌手・濱田マリです。実家がクリーニング店を経営しており本人曰く「クリーニング屋の看板娘」とのことで、今回の役柄は彼女にピッタリです。
1991年頃から、大阪を本拠に活動するパフォーマンスバンド「モダンチョキチョキズ」のボーカルとして活躍した濱田マリ。関西色を全面に出し、個性的なパフォーマンスやキュートなファッションなどを武器に人気となった「モダンチョキチョキズ」は業界でもファンが多く、ビートたけしも濱田マリのファンを公言していたほどです(後に映画「血と骨」でたけしと濱田マリは夫婦役で共演)。
ほかにもテレビ朝日系情報番組「あしたまにあ~な」で7年間(1998〜2005年)に渡り名物ナレーターとして活躍。スタジオジブリのアニメ作品「猫の恩返し」(2002年)では猫王の第一秘書・ナトリ役の声を担当するなど、多彩な才能を見せています。
2000年代以降は、ドラマ「菊次郎とさき」(2003年〜)、「アンフェア」(2006年)、「ツレがうつになりまして。」「ヴォイス〜命なき者の声〜」(2009年)、映画「酒井家のしあわせ」「嫌われ松子の一生」(2006年)、「純喫茶磯辺」(2008年)、「LIAR GAME ザ・ファイナルステージ」(2010年)、「謝罪の王様」(2013年)など多数のドラマや映画に出演。売れっ子女優としての地位を確立しています。
朝ドラ「カーネーション」「マッサン」
NHK連続テレビ小説(朝ドラ)は、2011年の「カーネーション」、2014年の「マッサン」に出演しています。
「カーネーション」で演じたのは、ヒロイン・糸子が家族ぐるみの交流を見せた髪結い・安岡玉枝役でした。子煩悩かつ極度の心配性な「安岡のおばちゃん」の激動の人生を見事に演じ、女優としての評価を大きく上げています。
「マッサン」では、ヒロインのエリーの手助けをする大阪の女性・キャサリン(種子)役で出演。国際結婚の先輩としてエリーに助言を繰り返し、異国の地で奮闘するエリーを見守り続ける役柄を好演しています。
関西出身だけあって関西弁はお手のものであり、大阪風の軽妙な掛け合いの演技も得意な濱田マリ。今後も大阪制作の朝ドラでの出演オファーがありそうですね。