NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」で舞の父・浩太が経営している株式会社IWAKURA(旧・岩倉螺子製作所)の社員、メンバー、演じている俳優などをまとめます。
IWAKURAの社員を演じている俳優陣は、ほとんどがドラマの地元である大阪出身者。彼らの会話を通して本場大阪の空気感を感じられそうです。※各出演者の年齢はドラマ放送当時のものです。
浩太は2代目社長 小さなネジ工場からスタート
岩倉螺子製作所(いわくら らし せいさくしょ)は、浩太の父が創業した東大阪のネジ工場です。創業者の父が病死したことで急遽息子の浩太があとを継ぎ、わずか数人だった社員数は急速に膨れ上がっています。
物語がスタートした1994年当時の岩倉螺子製作所の初期メンバーは以下の4人です。
社長・岩倉浩太(高橋克典)→死去
父の急死により岩倉螺子製作所を継いだ2代目社長で、舞の父。それ以前は重工メーカー(菱崎重工)に勤め、いつか飛行機を製作するという夢を持っていた。
社長就任後は苦しい時期もあったが積極的な事業展開を見せ、人とのつながりを大切にしながら会社は急成長。いずれIWAKURAで飛行機向けの部品を製造するという大きな夢を描いていた。過労とストレスが祟ったのか、仕事中に倒れて帰らぬ人に。
経理、事務・岩倉めぐみ(永作博美)→社長→退任
舞の母。長崎の五島出身で、教員を目指して(大阪の?)大学に通っていた時に浩太と出会っている。浩太と結婚後は経理と事務を担い、長年岩倉螺子製作所を支えてきた。浩太が3億円の追加融資を決断する際にはひっくり返って驚き、心配そうな顔を見せている。
浩太が亡くなると社長の座を継いでいる。
ベテラン職人・笠巻久之(古舘寛治)→定年退職
岩倉螺子製作所時代からの 最古参の職人。寡黙で怖い雰囲気を醸し出しているが情に厚く、その仕事ぶりには定評がある。経営の危機を浩太とともに何度も乗り越えており、会社の生き字引のような存在。
株式会社IWAKURAが躍進した後も中心人物として会社を支え、ボーナスの愚痴を言う新参社員に対しては「みんなで辛抱しよう」とピシャリ。浩太が亡くなり社内で孤立するめぐみと舞にとって、心強い存在になる。
▷古舘寛治(ふるたち・かんじ)は、大阪府堺市出身の54歳の俳優。映画「南極料理人」「淵に立つ」「罪の声」やNHKドラマ「アシガール」「今ここにある危機とぼくの好感度について」「いだてん」などに出演したことで知られる。朝ドラは「ごちそうさん」の安西真之介役をはじめ、「瞳」「あまちゃん」「ちむどんどん」などに出演。
若手職人・結城章(葵揚)→退職→復職→社長
舞が子供のころから「あきらにいちゃん」と呼んで慕っている若手の工員。
若い頃は夜遊びをして眠そうに仕事をし笠巻に叱られる姿も見られたが、次第に立派な職人に成長。浩太とともにネジの設計が出来る貴重な人材になる。浩太や笠巻とは長年に渡り苦労を共にしてきた仲であり、浩太に強い信頼を寄せている。2008年の時点で子供が3人生まれている。ヘッドハンティングを受けて悩み抜いた末にIWAKURAを退職。後に呼び戻されて復職。
その後、めぐみの希望によりIWAKURAの社長の座を継ぐことに(第119回)。
▷葵揚(あおい・よう)は、大阪府出身の26歳の俳優。立教大学在学中からモデルとしても活動。映画「HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜」やドラマ「いだてん」「俺のスカート、どこ行った?」「病室で念仏を唱えないでください」などに出演。
中途入社の社員たち
その後、岩倉螺子製作所は成長を続け、舞が大学生になった2004年には従業員18名と2つの工場を抱える会社に成長。
さらに2007年末には3億円の借金をし、自動車向け部品製造のための新工場を増設。従業員も大量に増やしている。中途採用で入社した主な社員は以下のとおり。
嫌味な経理・山田紗江(大浦千佳)
舞が大学に入学した時点(岩倉螺子製作所時代)ですでに経理として働いていた、比較的古参の経理社員。長年めぐみと二人で経理を担当し、社員のお昼の弁当の発注など日常の雑務も担当している。
舞の成長を見守ってきた山田だが、IWAKURAの経営が怪しくなり舞が会社を手伝い始めると、舞に対してチクチクと嫌味を言うようになってしまう。定時に真っ先に帰るなど仕事に対する情熱は皆無で、合コンが大好き。
【追記】その後、舞の働きぶりを認めて強い味方に。経理を一手に任せられるベテラン社員に成長。
▷大浦千佳(おおうら・ちか)は、大阪市出身の34歳の俳優。劇団「チーズtheater」所属。身長は152cmと小柄。ドラマ「水族館ガール」「クロスロード」などに出演。
▼左から社長の岩倉浩太(高橋克典)、経理・総務の古川輝海(中村靖日)、藤沢哲(榎田貴斗)、山田紗江(大浦千佳)。
株式会社IWAKURAは、
— 大浦千佳 (@chika_oura) December 19, 2022
サムライブルーです⚽️🇯🇵
山田より#舞いあがれ#株式会社IWAKURA pic.twitter.com/5XJEQnQVFk
経理総務課課長・古川輝海(中村靖日)→退職
IWAKURAの急成長後に入社した経理、総務課員。中村靖日のツイートによれば、古川の肩書は「経理総務課課長」とのこと。
生真面目な性格らしく、主要取引先の名神プレステックの売上動向をしきりに気にしている。やがてIWAKURAの経営があやうくなると、経費削減のための人員整理を浩太に要求していく。浩太が亡くなってすぐに退職し、一部社員から「真っ先に逃げた」と揶揄される。
▷中村靖日(なかむら・やすひ)は、大阪府出身の50歳の俳優。映画「運命じゃない人」やドラマ「ATARU」「謎解きはディナーのあとで」など多数作品に出演し名脇役として活躍。朝ドラ「ごちそうさん」で馬介役を演じたことで知られるほか、「芋たこなんきん」「ゲゲゲの女房」「エール」にも出演。
リーダー的職人・宮坂利勝(木内義一)
IWAKURAの事業拡大に伴い中途入社した中年の工員。浩太からの信頼も厚い様子。
リーマンショックの影響でボーナスが激減し不満顔だが、笠巻にたしなめられてしぶしぶ納得する。中途入社の工員たちのリーダー的存在で、舞が本格的にIWAKURAで働き始めると、露骨に冷ややかな態度を見せる。
▷木内義一(きうち・よしかず)は、大阪市出身の49歳の俳優。劇団「テノヒラサイズ」所属。NHK大阪製作の朝ドラの常連俳優として知られ、「あさが来た」で白岡新次郎の兄・正太郎役を演じたほか、「カーネーション」「純と愛」「マッサン」「べっぴんさん」「わろてんか」「まんぷく」「おちょやん」などに出演。
営業社員・藤沢哲(榎田貴斗)
IWAKURAの事業拡大に伴い中途入社した、若手の営業社員。浩太とともに営業周りをしている。
浩太亡き後はめぐみとともに営業先回りに奔走。舞も営業を担当し始めると、藤沢が営業のやり方を教えていく。屈託のない好青年。
▷榎田貴斗(えのきだ・たかと)は、大阪府出身の30歳の俳優。舞夢プロ(大阪)所属。子役時代から朝ドラ「芋たこなんきん」「ちりとてちん」「カーネーション」などに出演し、近年では「まんぷく」で塩軍団の一員・倉永浩役、「ちむどんどん」で良子の教員仲間・上原政次役を演じている。
若手職人・土屋景子(二宮星)
第63回から登場。商品梱包の手伝いをすることになった舞が工場で見かけた若手女性職人。舞は「女性の職人さんもいてはるんや」と嬉しそうな表情を見せている。
駆け出しの職人ながらネジのことが大好きで、笠巻の勉強会にも真っ先に参加するようになる。真面目な性格であり、社内で孤立する舞の味方になっていきそう。
▷二宮星(にのみや・あかり)は、大阪府出身の20歳の女優、元子役。朝ドラ「カーネーション」でヒロインの幼少期役を演じたことなどで知られる。
無精ヒゲの品質管理課課長・相良康光(平田理)
IWAKURAの事業拡大に伴い中途入社した中年の工員。無精ヒゲをはやしている。演じている平田理のツイートによれば、相良の役職は「品質管理課課長」。
リーマンショックの影響でボーナスが減ると、お好み焼き屋うめづで愚痴をこぼす。めぐみが社長に就任して以降は、露骨に不満な態度を見せることも多い。
▷平田理(ひらた・おさむ)は沖縄県久米島出身の38歳。近畿を拠点に俳優活動を行っている。朝ドラ「ごちそうさん」「あさが来た」「ひよっこ」「ちむどんどん」などに脇役として出演。大河ドラマ「青天を衝け」にも治郎作役で出演している。
今日から「舞いあがれ」出演しております。
— 平田理 (@036chan036) December 19, 2022
株式会社IWAKURA
品質管理課課長
相良康光
でございます。
ネジを作るIWAKURAで、舞いあがれという作品の、まさにネジの1つになれた事、光栄です。
皆さま最後までお楽しみ下さい。
撮影楽しかったなー。またみんなに会いたいな。#舞いあがれ
黒メガネの職人・垣内健次郎(うえだひろし)
IWAKURAの事業拡大に伴い中途入社した中年の工員。黒縁メガネをかけている。商品梱包のパートのおばちゃんたちとやり取りする立場。
リーマンショックの影響でボーナスが減ると、「こんなんミルク代にもなれへんやろが」と結城章に発言。笠巻から反論を受ける。
▷うえだひろしは、北海道生まれ、大阪市育ちの42歳の俳優。子役出身。株式会社リコモーション、劇団リリパットアーミーII所属。
設計が出来る若手職人・尾藤岳(中村凜太郎)→章の後継に
結城が退職する際に設計の特訓を受けた、期待の若手職人。舞が初めて新しい仕事をとってきた際に自分が設計をやると申し出るが、経験不足で上手く行かない。
その後、結城がIWAKURAの社長に就任することになると、結城がやっていた仕事の後釜に指名される。
職人・小森富雄(吉井基師)→退職→復職
第4週から登場している工員。31歳。IWAKURAの社員が18人だった頃からの古参。第15週で人員削減のためにめぐみが退職を要請するが、断固拒否をする。最終的には退職に応じ、長井金属に転職。その後長井金属の閉業によりIWAKURAに復職している。
職人・稲本大作(横岡祐太)→退職
角刈りで恰幅が良い36歳の工員。IWAKURAの人員削減により退職を要請され、戸惑いながらも受け入れる。
生産管理・砂川充(ムラサトシ)→退職
生産管理を担当する40歳の中堅社員。IWAKURAの人員削減により退職を要請されると、「なんで俺なんですか」と疑問を持つものの、グッとこらえて退職を受け入れる。指には結婚指輪が光っている。
商品梱包のパートさん・西口智子(マエダユミ)、日高多恵子(林英世)、入江(那々實あぐり)→退職→復職
第63回で登場。IWAKURAの借金返済が滞ると、会社再建のためにリストラ候補となったパートのおばちゃんたち。舞が手伝いを申し出ると、不機嫌そうな表情で舞に苦言をぶつける。
西口は51歳で子育ても一段落し、挨拶が気持ちよかったという近所のIWAKURAに貢献したいと働き始めている。日高は西口の紹介を受けて働き始めた53歳。以前もネジの梱包の仕事をしていたらしい。いずれもプライドをもって仕事をしてきた様子。
リストラされ退職したが、その後IWAKURAが建て直されると復職している(第17週)。
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