「らんまん」第1週 ヒサが好きな白い花・バイカオウレン 牧野富太郎が愛した原点の植物

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NHK連続テレビ小説「らんまん」第1週に登場する美しい白い花・バイカオウレン。万太郎にとって、病弱な母・ヒサとの思い出の花となっていきそうです。

バイカオウレンは、牧野富太郎の郷里である高知県佐川町に群生し、富太郎が幼少期から愛したことで知られます。

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【らんまん】母・ヒサとの思い出の花「バイカオウレン」

朝ドラ「らんまん」の各週のタイトルは、主人公・万太郎が劇中で関わることになる植物の名前が付けられていきます。

第1週のタイトル「バイカオウレン」は、病弱だった母・ヒサ(広末涼子)との思い出の花となりそうです。

【バイカオウレン(ゴカヨウオウレン)】(キンポウゲ科・オウレン属)

福島県以南、四国の山地の半陰地にはえる多年草。高さは8〜10cm。葉は束生。花は春。根生葉の中心から花茎を出し、中ほどに鱗片状の小苞が1枚あり、頂に花を1個つける。がく片は5枚で花弁状、長さ5〜9mm、花弁は有柄で蜜腺となる。和名の梅花黄蓮は花の様子に基づく。別名は五加(うこぎ)に似ることにちなんだ名。

引用:原色牧野植物大図鑑(離弁花・単子葉植物編) 牧野富太郎 著

幼少期から病弱だった万太郎(森優理斗)は、分家筋の豊治(菅原大吉)らが話す「どうせ長う生きられん」「いっそ、万の字は生まれてこなかったほうがよかったが」という自分への悪口を聞いてしまいます。

ショックを受け、いてもたっても居られず裏山の神社へと駆け出した万太郎は、そこで謎の「天狗」(ディーン・フジオカ)と出会うと、「おまんは何がしたいがぜ?」という人生観を揺さぶられる強い言葉を投げかけられます。

そのまま迷子になってしまった万太郎を、ヒサや姉の綾(太田結乃)が探しに来ます。ようやく見つけた万太郎の足元には、美しい白い花・バイカオウレンが一面に咲いていました。

バイカオウレンは、名前は知らないけれど、ヒサが一番好きだという花

「この花はたくましい。命の力に満ちちゅう」
「どういてこんな花が咲くがか、不思議じゃね」

そう語るヒサの言葉に突き動かされ、万太郎はこの白い花に手を伸ばし、そっと持ち帰ります。

名前もわからない、美しい白い花。万太郎は、なぜだか心を突き動かされるその花の名前が知りたい!という衝動を覚え、植物学への目覚めを迎えることになります。

牧野富太郎が愛した「バイカオウレン」

牧野富太郎の郷里・高知県高岡郡佐川町には、数十万株のバイカオウレンが群生する自生地があります。

物心が付く前から野の花や植物が大好きだった牧野富太郎は、自宅の裏山にある金峰神社(きんぷじんじゃ)に咲く白い小さな花・バイカオウレンが特にお気に入りでした。

まだ寒いうちに白い花びらを開き、春を知らせてくれるバイカオウレン。2月の終わりになると神社の森に一面の白い花を咲かせるバイカオウレンは、やがて季節が進むと葉だけの姿となって目立たなくなり、翌年の2月まで森の草花に埋没してしまいます。

自宅裏の森という小宇宙で、富太郎少年は季節によって姿を変えていく草木の不思議さに魅了されたのでしょう。バイカオウレンは富太郎を植物の世界へといざなった原点と言える存在であり、牧野富太郎がこよなく愛した花として知られます。

花言葉が「情熱」「魅力」「2度目の恋」「忍ぶ恋」というのも、なんだか素敵ですね。

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