「らんまん」長屋の住人・倉木隼人は彰義隊の生き残り 俳優・大東駿介が演じる

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NHK連続テレビ小説「らんまん」東京編に登場する長屋の住人・倉木隼人(くらき・はやと)についてまとめます。

倉木隼人は彰義隊(しょうぎたい)の一員として上野戦争を戦った人物という設定。大河ドラマ「青天を衝け」にも登場した彰義隊がどのような集団だったのかを含め、倉木隼人の人物像などをまとめます。

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目次

万太郎と最悪の出会い 長屋の住人・倉木隼人

倉木隼人(大東駿介)は、上京後に万太郎(神木隆之介)たちが住むことになる根津の貧乏長屋「十徳長屋」の住人です。

ドクダミが生い茂るジメジメとした「十徳長屋」にはワケアリの住人たちが集っていますが、隼人もそんなクセの強い住人の一人。隼人はかつて明治新政府と戦って破れた彰義隊の生き残りで、背中には今も消えない刀傷が残り、大きな悲しみと葛藤を抱えながら生きています。

万太郎と隼人との出会いは最悪のものでした。昼間から酒と賭け事に溺れて自堕落な生活をしていた隼人は、万太郎たちが神社でお参りをしているスキに万太郎のトランクを盗み、金を得ようとしていたのです。

この事件が縁となり万太郎たちは「十徳長屋」にたどり着くことになるのですが、万太郎の出現により、やさぐれていた隼人は少しずつ変化を見せていくことになります。

隼人は妻・えい(成海璃子)と二人の子供との四人暮らし。働きもせずにブラブラしている隼人を見捨てずに叱咤激励し続けてくれる良き妻と、ダメ父にも愛を持って接してくれる可愛い子供たちに囲まれ、隼人は少しずつ生きる意味を見いだしていきそうです。

【参考】万太郎のモデル人物である牧野富太郎は、植物研究を志して上京すると、飯田町の下宿で暮らしています。この下宿の部屋には富太郎が採集した植物や新聞紙、泥などが転がり「狸の巣」と揶揄されるほどの散らかりようだったとか。個性豊かな住人たちがいる貧乏長屋に転がり込むというのは、ドラマオリジナルのストーリーと考えてよいでしょう。

▷大東駿介(だいとう・しゅんすけ)…大阪府堺市出身の37歳の俳優。映画「クローズZERO」「曇天に笑う」「望郷」「BRAVE STORM ブレイブストーム」やドラマ「平清盛」「花燃ゆ」「浦安鉄筋家族」「雲霧仁左衛門」「夫婦善哉」「ゾンビが来たから人生見つめ直した件」「妖怪シェアハウス」などに出演。NHK朝ドラは2009年の「ウェルかめ」でヒロインの結婚相手・山田勝乃新役を演じて以来。

江戸の旧幕府を追慕 彰義隊とは?

彰義隊といえば、渋沢栄一のいとこ・渋沢喜作(渋沢成一郎)らが結成した幕末・維新期の部隊として知られます。NHK大河ドラマ「青天を衝け」にも登場していましたね。

明治新政府の誕生にあたり、徳川幕府最後の将軍・徳川慶喜は明治新政府への恭順を表し、上野寛永寺に蟄居。やがて慶喜は江戸城の無血開城を受けて、水戸へと退去することになります。

政治の表舞台から徳川ならびに江戸幕府が姿を消していくこうした流れの中で、江戸市民たちの旧幕府への思い、追慕のようなものが集結し、新政府への抵抗組織として膨れ上がっていったのが彰義隊だったのです。

当初は旧幕府側から江戸警備の任務を与えられ、江戸の治安維持にあたるという名目を持っていた彰義隊でしたが、江戸開城以後は彰義隊の隊士による新政府軍兵士への集団暴行や殺害事件が頻発。

やがて明治新政府が関東の騒乱の原因だとして彰義隊を解体しようと動いたことで、新政府vs彰義隊の衝突が発生。新政府が彰義隊の掃討を目指した「上野戦争」により、彰義隊はわずか1日で新政府軍に壊滅的な大敗、敗走をし、多くの死傷者を出しています。

上野戦争の後、彰義隊の生き残りは「賊軍」として世を忍んで生きた人も多く、「らんまん」に登場する倉木隼人もこうした過去の負い目を抱えながら、時代に取り残されながら貧乏長屋で暮らしていたというわけです。

▼上京した牧野富太郎は、下宿があった飯田町の近所の菓子屋の娘・壽衛子(寿衛子)に恋をしています。「らんまん」でも東京での恋物語が展開していきそうです。

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