朝ドラ「らんまん」牧野富太郎と南方熊楠の意外な関係性 万太郎、熊楠からの標本が届く

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NHK連続テレビ小説「らんまん」第24週(9月11日〜)では、万太郎のもとに在野の博物学者・南方熊楠(みなかた・くまぐす)から標本が届く様子が描かれます。

史実でも牧野富太郎と南方熊楠には接点がありますので、その関係性をまとめます。同時代を生きて手紙や標本のやり取りなどもあった二人の巨人ですが、直接会うことはなかったそうです。

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目次

【らんまん】南方熊楠から標本を受け取る万太郎

ある日万太郎(神木隆之介)のもとに、意外な人物から荷物が届きます。

荷物の送り主は、遠く紀州熊野(和歌山)の那智山で在野の博物学者、民俗学者、植物学者として野を駆け回っていた南方熊楠(みなかた・くまぐす)

熊楠は、120年に一度しか咲かないという竹の一種である「ハチク」の花などを含む標本を万太郎に送り、採集した植物が新種かどうかを検定して欲しいと依頼するのでした。

添えられた手紙のただならぬ情熱(上から目線な態度)に助手の虎鉄(濱田龍臣)は苦手意識を持ちますが、万太郎は同じ熱量を持つ熊楠の依頼に大喜び。いつか熊楠に会ってみたいと語ります。

熊楠は帝国大学の植物学教室にも手紙を送っていました。それを見た万太郎が「熊楠から手紙をもらったことがある」と話すと、徳永教授(田中哲司)は「(国策である)神社合祀令に反対している熊楠には深入りするな」と万太郎に厳しく忠告します。

当時の南方熊楠は、国が発令した「神社合祀令(神社の合併政策。神社整理とも)」に強く反対する運動を起こしていました。帝国大学が国家の研究機関であるという考えを強く持つ徳永教授は、万太郎がおかしな行動をしないか警戒しているようです。

しかし万太郎は、盟友の野宮朔太郎(亀田佳明)からの手紙で各地の神社の森が危機的な状況に面していると知ると、いてもたっても居られなくなり…。

※現在のところ、南方熊楠役を誰が演じるのかは不明です(手紙のやり取りのみで登場しない可能性もあります)。

▼「らんまん」で野宮朔太郎(亀田佳明)として登場している植物学者の平瀬作五郎は、南方熊楠と長年に渡り共同研究を行う良き友人の間柄でした。熊楠は「神社合祀反対運動」に絡み、民俗学者の柳田国男への書簡で平瀬作五郎の偉業を称えています。

【史実】南方熊楠と牧野富太郎の接点 同時代の偉人同士

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南方熊楠(みなかた・くまぐす)といえば、和歌山・田辺の地を拠点とした在野の研究者。徹底したフィールドワークと採集の上に、眼前の世界への観察・考察を巡らせ、博物学、民俗学、人類学、植物学、生態学など多岐にわたる学問をシームレスに大成させた世界的な学者、偉人として知られます。

また、南方熊楠は「神社合祀反対運動」にも身を投じ、当時の日本では先進的だった自然保護の分野でも道を切り開いています。

特に南方熊楠は植物学(主として淡水産藻類、菌類、粘菌など)の研究に没頭しており、何かと牧野富太郎と重なる部分が多い人物です。

詳しい経歴はWikipediaなどを読んでいただくことにして、ここでは南方熊楠と牧野富太郎との接点についてまとめてみたいと思います。

▼和歌山県白浜町にある「南方熊楠記念館」では、牧野富太郎と南方熊楠の交流に焦点を当てた特別展「南方熊楠と牧野富太郎 ふたりの事ども」を展示中。令和5年7月1日(土)~令和5年10月9日(月・祝)まで。

富太郎に鑑定を依頼した熊楠

「植物学の父」牧野富太郎(万太郎のモデル人物)が1862年(文久2年)生まれであるのに対し、「知の巨人」と称される南方熊楠は1867年(慶応3年)の生まれであり、熊楠は富太郎の5歳年下でした。

二人は植物学黎明期の同時代に活躍した、アウトローで個性的な研究者同士。絵や語学が堪能であること、生家が裕福な商家だったこと、幼少期から自発的に学問にのめり込んだこと、そして徹底した採集と標本作成により後世の学問の礎となったことなど、共通点が多いことで知られます。

南方熊楠と牧野富太郎は直接会ったことはなかったそうですが、熊楠は知人を通じて植物の鑑定を牧野富太郎に依頼しています(明治後期か)。

二人がやり取りをした往復書簡では、富太郎は「南方君」、熊楠は「牧野氏」とそれぞれ呼び合っており、どちらかといえば熊楠が教えを請うという立場にあったようですね。

この時やり取りした植物標本の中には120年ぶりに開花していた「ハチク」も含まれており、こうした逸話が「らんまん」第24週のモチーフになっています。

※近年、ちょうどこの時の開花から120年が過ぎ、各地で「ハチク」が再び開花したという報告が出ているようです。劇中で万太郎は「人の世に異変が起こる時に竹の花が咲く」と不吉な発言をしており、この万太郎の予言が当たったかのように世の中は日露戦争など戦争の時代に突入。あれから120年が過ぎて「ハチク」が開花している昨今、これ以上不吉な出来事が起きないといいのですが…。

富太郎が和歌山の田辺を訪れた際には熊楠が暮らす家の近くまで来たこともあったそうですが、直接会うことはせず。互いにその存在をリスペクトしあっていた事とは思われますが、結局、生涯二人が直接会うことはなかったそうです。

尖っている先駆者同士、ライバル心なのか照れなのか、複雑な感情があったのかも知れませんね。

※雑誌「熊楠研究(南方熊楠資料研究会)」の第6巻(2004年3月発行)には、「南方熊楠・牧野富太郎往復書簡にみる植物」という文章が寄稿されています。2,800円とお高いですが、興味がある方は深掘りしてみるのも面白いと思います。

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