NHK連続テレビ小説「虎に翼」5月14日（火）放送の第32回（第7週）より。
この日の放送では、花岡の佐賀行きを知った山田よねが少し不思議な反応を見せていましたので、その時のやり取りなどをまとめます。
花岡の佐賀赴任を知り、微妙な反応を見せる山田よね
1940年（昭和15年）春。
今年も高等試験に落ちたという山田よね（土居志央梨）が雲野法律事務所でお手伝いとして働くようになると、よね、寅子（伊藤沙莉）、それに近くで働く轟太一（戸塚純貴）の3人はしばしばランチを共にするようになります。
相変わらずよねにつっかかる轟と、それにつっけんどんに対応するよねの姿は学生時代そのままですが、この春から花岡（岩田剛典）が佐賀地裁に赴任したことを寅子が口にすると、よねはこれまでに見せたことがない不思議な反応を見せています。
寅子「ほらほら、ケンカしないで。私も轟さんも（こうして一緒にランチが出来ることを）喜んでいるのよ。花岡さんも佐賀に行ってしまったし。」
よね「…。そうだったのか…。ふ〜ん。」
寅子「ん？？」
轟「…。（よねの反応を見て複雑そうな表情を見せる）」
よね「もういい、この話はやめだ。」
寅子「はて？」
轟「…。（遠くを見てため息）」
【考察】よねは花岡が好き？寅子を心配しただけ？
花岡の佐賀赴任を知り、明らかに反応がおかしかったよね。このシーンを読み解くと、以下のようないくつかの解釈ができるかとおもいます。
解釈①…実はよねは以前から花岡のことが好きで、花岡の佐賀赴任にショックを受けている。轟は、よねが花岡のことを好きであること、寅子と花岡がいい感じだということに気がついており、友人として漢（オトコ）として三角関係の発生に複雑な気持ちを抱えている。
解釈②…実はよねは以前から花岡のことが好きで、花岡の佐賀赴任にショックを受けている。一方の轟はよねに片思いをしており、よねの花岡への思いを垣間見て複雑な気持ちになっている（四角関係）。
解釈③…よねと轟は、花岡に他の女（地元佐賀の女？）がいることに気がついている。または花岡が寅子と結婚する気がないことに気がついている。心優しいよねと轟は寅子の恋を応援しているが、寅子と花岡が離れ離れになると知り、嫌な予感を感じている。
現時点では3つの解釈どれも可能性がありそうです。
今回の放送だけを見れば解釈②の四角関係（寅子→←花岡←よね←轟）がしっくり来るように思えますが、後述するように第7週の後半以降に花岡と寅子の関係性に急展開が見られますので、解釈③の可能性も捨てきれません。
【5月15日追記】やはり解釈③が正解か
翌日の第33回では、花岡が可憐な女性・小高奈津子（古畑奈和）と電撃婚約をしたことにショックを受ける寅子に対し、よねが「だから佐賀についていけばよかったんだ」と発言しています。
よねと轟は「解釈③」で書いたように、花岡が佐賀赴任をしたことで寅子と疎遠になることを感じていたのかも知れません。
以下、今後のネタバレを含んだ考察を行いますのでご注意ください。知りたくない方はここで離脱してください。
【ネタバレ含む考察】花岡の意外な決意 轟とよねの今後は？
第7週の後半では、一時的に上京していた花岡が寅子たち3人とバッタリ遭遇。そこで寅子たちは衝撃の事実を知ることになります。
花岡は一緒に連れ立っていた可憐な女性を「自分の婚約者」だと3人に紹介。寅子はショックを受け、よねと轟も言葉を失ってしまいます。
納得がいかないよねと轟は花岡を呼び出すと、事の真相を問いただすことになります。花岡は、結婚相手にはどうしても家庭に入ってほしかったこと、寅子に対してやっと掴んだ弁護士の道を諦めて嫁に来てほしいとは言えなかったことなどを語ります。よねと轟は花岡の言葉に憤慨しますが、その決意は固く、諦めるしかありませんでした。
振り返ってみれば、第32回放送で寅子と花岡がレストランデートをした際に、この伏線ともいえるシーンが描かれています。
「やめていった仲間たちのためにも、私も早くたくさん経験を積んで立派な弁護士になりたいわ」と夢を語る寅子を見た花岡は、「…そうか。」とつぶやくと少しさびしそうな笑顔を見せており、花岡はこの時に寅子との結婚を諦めたと考えられます。
公表されているあらすじから、よねが花岡に好意を抱いているのかどうかは読み取れません。その一方で、後に轟とよねが「轟法律事務所」を開いて弱者を救済していく展開があるようなので、轟とよねの間に生まれていく強い絆（恋愛感情の有無は不明）にも注目です。
花岡の結婚の件で轟とよねの意見（結婚観？）が一致し、二人が急接近していくという展開も…？
