「青天を衝け」一橋家家臣・猪飼勝三郎 俳優・遠山俊也が演じる

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NHK大河ドラマ「青天を衝け」に登場する一橋家家臣・猪飼勝三郎(いかい・かつさぶろう)の人物像などをまとめます。徳川慶喜の忠実な家臣として知られる猪飼勝三郎には、慶喜の寛大な人柄を思わせるエピソードが残されています。

猪飼勝三郎を演じているのは、「ひよっこ」などに出演したことで知られる俳優・遠山俊也(とおやま・としや)です。

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慶喜に生涯忠誠を誓う 猪飼勝三郎

栄一と喜作を公私に渡り面倒を見ることになる一橋家の番頭役・猪飼勝三郎は、身分に関わらず有能な人材を召し上げる一橋家にあって珍しく、代々一橋に仕えてきた家柄の出です。

猪飼は生涯徳川慶喜のもとに仕える決意をしているという忠実な家臣。その気持ちに至ったのには、小姓時代に経験した以下のような出来事がキッカケとされます。

小姓時代、猪飼勝三郎は慶喜を連れて佃島の花火を見学したそうですが、櫓の階段をのぼっている際に誤って後ろにいた慶喜の顔を足で蹴ってしまい、鼻血を出させてしまいます。猪飼は自分のミスの責任をとって自害しようとしますが、慶喜は自分の不注意で怪我をしただけだと猪飼をかばったそうです。また、慶喜の髪上げをしていた際にも誤ってカミソリで慶喜の頭を切ってしまったそうですが、この時も慶喜は同様に自分の不注意だとして猪飼をかばったとか。

こうした慶喜の寛大さに側近たちは感激をし、猪飼も慶喜を生涯支えようという思いに至ったというエピソードが伝わります。

猪飼は慶喜の将軍後見職就任後はこれに従い京都に移り、水戸藩の天狗党残党が西進し慶喜が出陣した時には床几隊・大砲隊を率いています。

▼慶喜の「覚醒」で心が一つになった一橋家。一番左が猪飼勝三郎(遠山俊也)。原市之進を演じている右隣の尾上寛之とは「ひよっこ」で奥茨城村の村民を演じた間柄。

俳優・遠山俊也

気の優しい家臣・猪飼勝三郎を演じているのは、新潟県出身の58歳の俳優・遠山俊也(とおやま・としや)です。

1986年から6年間、野田秀樹が主宰する劇団「夢の遊眠社」に所属し、その後は映画やテレビドラマ等で脇役を中心に幅広く活躍しています。

主なテレビドラマ出演作品として、1998年の中居正広主演・月9ドラマ「ブラザーズ」「踊る大捜査線」シリーズの森下孝治役、遠藤憲一との癒し系の課長コンビが微笑ましかった「HOPE ~期待ゼロの新入社員~」の小早川昇役(2016年。以上フジテレビ)、「地獄先生ぬ~べ~」(日本テレビ)の童守高校教頭・神木昇役などがあります。

ほかにも、「ドS刑事」(日本テレビ)、「科捜研の女シリーズ」「相棒シリーズ」(テレビ朝日)ほか単発出演でも印象的な役柄を多数演じ、映画「グッドモーニングショー」、舞台「から騒ぎ」「THE面接」「サロメ」「抜目のない未亡人」にも出演。

NHK朝ドラ「ひよっこ」(2017年)ではヒロインの親友の父・助川正二役を演じ好評だったほか、大河ドラマ「いだてん」(2019年)では高田馬場の下宿屋で古今亭志ん生の妻・りんの父親である清水亀次郎役で出演をしています。

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