「鎌倉殿の13人」北条義時、北条政子の家系図、人物関係まとめ

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NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公・北条義時(小栗旬)とその姉・政子(小池栄子)。源氏の流人・源頼朝が政子と結婚したことをキッカケに、弱小豪族だった北条家は政治の表舞台へと躍り出ます。

この記事では、ドラマを楽しむ上で最低限知っておいたほうがいい北条家、伊東家、源頼朝らの人物の関係、北条義時に関わる家系図などをまとめます。

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目次

義時の母方祖父は有力豪族・伊東祐親

物語序盤の展開を理解する上でまず理解しておきたいのが、伊豆の弱小豪族である北条家と有力豪族・伊東家の関係です。ドラマスタート時の両家の関係、抑えておく要点は以下の通り。

※一部兄弟などを省き大幅に簡略化しています。ドラマでは政子、宗時、義時、実衣らは同母のきょうだいとして扱われているようです。

▷北条義時の父・北条時政(坂東彌十郎)は、有力豪族・伊東祐親(浅野和之)の娘を妻に迎えている。嫡男の北条宗時(片岡愛之助)、次男の北条義時(小栗旬)、その妹の実衣(宮澤エマ)は「じさま」伊東祐親の実孫にあたる。

北条政子(小池栄子)は義時の異母姉ともされる。政子の母について詳細がわかっておらず、宗時や義時らと同じ「伊東祐親の娘」を母とする可能性も。「鎌倉殿の13人」では同母のきょうだいとして扱われているようです。

▷第21回では義時の弟にあたる北条時連=時房(瀬戸康史)、妹にあたるちえ=畠山重忠室(福田愛依)あき=稲毛重成室(尾碕真花)も登場。

▷(上図にはありませんが)時政は継室(後妻)・りく=牧の方(宮沢りえ)との間にも政範、平賀朝雅室、三条実宣室、宇都宮頼綱室らをもうける。

▷義時と盟友・三浦義村(山本耕史)は母方のいとこ同士。

▷伊東祐親の三女・八重姫(新垣結衣)が源氏の流人だった源頼朝(大泉洋)と通じ、千鶴丸という赤ちゃんが生まれる。

▷伊東祐親は平清盛(平家)から源頼朝の監視を任されている身であり、娘が頼朝の男児を産んだことに激怒。千鶴丸を殺害し、頼朝も亡きものにしようとする。

▷身の危険を知り逃亡した頼朝は、伊東祐親の娘婿にあたる北条時政の館に匿われる。北条家嫡男の北条宗時は平家勢が牛耳る世をよく思っておらず、北条家に転がり込んできた源氏の嫡流・頼朝を担ぎ上げて打倒平家を画策。平家サイドの伊東家などと激突していく。

政子と源頼朝が恋仲になって結婚。やがて頼朝が鎌倉幕府を成立させたことで、それを支えた政子、義時らを中心とした北条家が一躍政治の表舞台に躍り出ることになる。

頼朝の血筋が断絶 執権職・北条家が幕府の中心に

先程の関係図から少し発展させて、政子と頼朝の結婚後の家系図です。北条義時の詳しい家系図、歴代執権などは後ほど掲載します。

源頼朝と北条家 権力は源頼朝一族から北条家に。

政子は長女・大姫(南沙良)を筆頭に長男・頼家(金子大地)、次女・三幡、次男・実朝(柿澤勇人)を産みます。また、頼朝には愛妾である大進局亀(江口とも子)らがいました。

源頼朝とその息子である頼家、実朝が歴代の征夷大将軍になるとともに、政子の生家・北条家は鎌倉幕府の執権職を独占していきます。

やがて2代将軍・頼家が北条氏と対立した後に暗殺されたのに続き、3代将軍・実朝が甥っ子の公暁(寛一郎)に暗殺されて源氏将軍が断絶すると、政子が「尼将軍」として4代将軍・藤原頼経を後見。いよいよ北条家が幕府の実権を名実ともに本格掌握していきます。その後、後述する北条家嫡流「得宗家」を中心に、16代(17代とも)に渡り北条一族が幕府の執権職を受け継いでいきます。

★断絶する源頼朝の血筋

源頼家の子=頼朝の孫である男子たち(一幡、公暁、栄実、全暁)は幕府の政争の中で次々に非業の若き死を遂げています。

長男の一幡は頼家の危篤により巻き起こった北条と比企の争いに巻き込まれ、わずか6歳で北条義時が差し向けた刺客に討ち取られています。また、源実朝を討ち取り「父の仇」をとった公暁は、その直後に三浦義村が差し向けた討手に討ち取られています。

頼朝の庶子で僧侶になっていた貞暁も高野山にて46歳で死去。最後に残った女子・竹御所は第4代征夷大将軍・藤原頼経に嫁いだものの、待望された後継男児を死産すると竹御所も33歳で死去。これにより頼朝の直系子孫は死に絶え、源氏将軍の血筋は断絶してしまいます。

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北条義時の家系図 歴代執権、得宗家9代

ドラマの主人公であり、鎌倉幕府の第2代執権となる北条義時を中心とした家系図をまとめてみました。義時の子孫は多岐にわたるため、歴代の執権職を担った人物を中心にピックアップしています。

※「鎌倉殿の13人」では、義時正室・姫の前=比奈(堀田真由)、側室・阿波局=八重(新垣結衣)、継室・伊賀の方=のえ(菊地凛子)として登場。



源氏将軍の系譜の断絶もあり、幕府の権力を掌握した北条家。2代執権の義時とその長男で3代執権の泰時の系譜である北条氏嫡流「得宗家(とくしゅうけ/とくそうけ)」の代々当主が、主に執権職を受け継いでいきます。

得宗は北条時政を初代とし、義時、泰時、時氏、経時、時頼、時宗、貞時、高時まで9代を数えます。一般的に得宗と執権職はイコールに思われがちですが、得宗の後継者が幼少だった場合などは北条家傍流の人物が執権職を担っていきます。

※5代執権・時頼の頃までは幕府の公的地位である執権職そのものに権力がありましたが、次第に執権と得宗が乖離。幼少だった得宗家の後継・時宗に代わり擁立された傍流の6代執権・長時が5代時頼の傀儡となったように、得宗家そのものに権力が宿るという形が現れていきます。

北条一門の惣領に過ぎなかった得宗家自体が絶大な権力を有するようになっていくわけですが、当然ながらこれに反発する北条氏庶家が出現しています。

※北条義時の長男・泰時は正室・姫の前の子ではなく側室・阿波局の子=庶長子です。この阿波局という女性は御所に仕える女房とされ、義時の実妹で源実朝の乳母となった実衣=阿波局とは別人物です。

▼義時の側室・阿波局=八重という説もあり、今後義時と八重のまさかの結婚の可能性も浮上しています。

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