「カムカムエヴリバディ」御菓子司「たちばな」モデルはある?和菓子作り指導は「吉乃屋 松原」

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NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に登場する御菓子司「たちばな」についてまとめます。

「たちばな」は戦前の岡山で愛された、地元の和菓子屋さんという設定。岡山には歴史ある和菓子屋がたくさんありますので、「たちばな」のモチーフになっている可能性がある店を挙げてみます。

また、「たちばな」の和菓子指導、考証を担当している大阪の「御菓子司 吉乃屋 松原」についてもまとめます。

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目次

岡山・朝丘町商店街の「たちばな」

御菓子司「たちばな」は、昭和初期の岡山中心部「朝丘町商店街」にあるという設定。安子の祖父・杵太郎が創業し、現在は2代目の金太が大将として継いでいます。

「たちばな」では特製おはぎ、紅白饅頭、桜餅、わらび餅、羊羹、柏餅、あんころもち、大福、草餅、安倍川餅、団子、栗饅頭など様々な和菓子が作られています。特製あんこをはじめ、庶民的ながら繊細な味わいが地元でも評判になっているとのこと。

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▼「たちばな」のあんこは祖母・ひさが作る絶品お汁粉が原点。その味が安子に引き継がれていきます。

名店ぞろい 岡山の老舗和菓子店がモチーフ?

「カムカムエヴリバディ」は脚本家・藤本有紀氏により書き下ろされたオリジナルストーリーであり、ヒロイン一家や御菓子司「たちばな」は基本的に架空の存在となります。

ただし、京都の東映太秦映画村に建設された「たちばな」の店舗セットは、岡山の老舗和菓子店の店舗や写真資料を参考に設計が行われたとのことで、ある程度は地元に実在する店舗がモチーフになっていそうです。

「たちばな」がある「朝丘町商店街」は岡山駅と岡山城の中間あたりにあるというロケーション設定であり、岡山有数の歴史ある商店街「表町商店街」の賑わいがイメージされている可能性があります。

表町周辺には「芭蕉庵」(明治42年創業)、「栄太楼菓子司」(大正5年創業)、「大手饅頭伊部屋」(天保8年創業)、「大福屋 山月」(明治14年創業)などの歴史ある和菓子屋がありますが、(あくまで個人的な感想ですが)今もレトロな店構えを見せる表町3丁目の「翁軒」(明治22年創業)が「たちばな」のイメージに近いかな、とも思います。

▼関連記事。その後、「たちばな」が横須賀で再建されていたことが判明。横須賀・若松町にあるおはぎで有名な和菓子店「さかくら」さん(創業時屋号「金ちゃん」)が「たちばな」にちょっと似ているのでは?なんて声も。
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▼戦後に建て替えたままの姿を今に残す、レトロな店構えの「翁軒(おきなけん)」。どことなく「たちばな」の店構えに似ている気がします。岡山伝統の和菓子「調布(ちょうふ)」は、「きびだんご」「大手まんじゅう」と並び岡山人に長年愛される味。

▼こちらが「たちばな」の外観。二階の窓のデザイン、屋根の形、店の規模など、「翁軒」と似ていると思いませんか?

和菓子指導は大阪・吉乃屋 松原 「たちばな」の味が体験できる!?

劇中に登場する魅惑的な和菓子たちは、大阪府松原市にある「御菓子司 吉乃屋 松原」の店主・中西信治さんにより指導、考証が行われています。「たちばな」の和菓子の数々は、「御菓子司 吉乃屋 松原」で作られているということになります。

もちろん、「御菓子司 吉乃屋 松原」の商品がそのまま「たちばな」の店頭に並んでいるというわけではありません。

例えば、「たちばな」のおはぎの大きさは「御菓子司 吉乃屋 松原」のおはぎを少し大きくし、より庶民的なイメージに仕立てたものとなっています。とはいえ、あんこや中のお餅は「御菓子司 吉乃屋 松原」で出しているものと同じとのこと。「たちばな」の和菓子の味を疑似体験出来てしまいます。

「御菓子司 吉乃屋 松原」では「まったら最中」「夢ポテト(スイートポテト)」「渋皮栗ぱい」「あんまっきぃ(どら焼き)」、それに「彩大福」「フルーツ大福」などが人気。また、季節限定の商品も多数あり、地元の人を楽しませています。

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