「舞いあがれ!」柏木公園での告白でトラウマ浄化へ 呪いの地・三角公園で起きた出来事まとめ

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NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」2月17日(金)放送の第96回では、ついに舞と貴司が想いを伝え合う展開に。その告白の現場がいわくつきの三角公園であったことから、視聴者の間でさまざまな声があがっています。

この記事では、三角公園がネット上で「柏木公園」などと呼ばれるようになった経緯、「呪いの地」ともいえる三角公園でこれまでに起こった出来事などをまとめます。

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目次

トラウマ?柏木との別れの場所(第71回)

過去の回を改めて見直した限り、この三角公園は第71回(1月13日放送)に初登場しています。舞と柏木が別れの決断をした回ですね。

博多エアラインの内定を辞退し、IWAKURAの再建に全精力を傾け始めていた舞。「目指すもんが違ってしもうた」二人は、夕方の三角公園で話し合った末に別れることを決めています。

この別れの場面は、いろいろとツッコミどころだらけでした。

岩倉家の門前まで来ていた遠路はるばるの客人・柏木を一切家にあげることなく、場末の三角公園へと連れて行った舞。

「舞のことはこれから僕が支えていきます」と貴司に豪語していたはずが、「夢が変わった」という理由で舞との別れをあっさり受け入れてしまった柏木。

この不可解な別れのシーンに多くの視聴者は混乱し、「別れる必要あった??」などと疑問の声があがりました。

こうしてドラマ屈指の迷場面の舞台となってしまった三角公園ですが、後述するようにこの公園では次々に怪事件(?)が発生。誰が言い出したのかネット上ではこの不吉な場所を、トラウマ感情を込めて「柏木公園」などと呼ぶ人が出始めています。

以下、これまで三角公園(柏木公園)で発生した主な出来事をまとめておきます。

久留美の婚約発表後、舞と貴司が酔い醒まし(第82回)

「うめづ」で久留美が八神医師との婚約を発表した夜にも、例の三角公園は登場しています(第82回)。

「うめづ」の飲みの席で、軽薄な八神医師は舞をダブルデートに誘ったり、舞に若手ドクターを紹介しようとしたりと大はしゃぎ。久留美と八神医師の後の破局の伏線となっています。また、絶好調だった悠人に不吉な連絡が入ったのもこの宴の最中でした。

「うめづ」での宴が一段落したのか、舞と貴司は二人で抜け出してこの三角公園にやってくると、「今日はほんまにええ日やったな」「(星空が)キレイやな」などと雑談をしています。3人の新しい門出の日だと喜ぶ舞と貴司でしたが、二人は近々やってくる不穏な空気にまだ気が付いていないのでした。

悠人の転落の第一歩 三角公園のベンチで電話(第85回)

喫茶ノーサイドにて、突然IWAKURAの権利を返すと言い出した悠人。「何かあった?」と不思議がるめぐみを横目に、悠人は店を出て三角公園へと向かっています(第85回)。

夕暮れの三角公園のベンチに座り、共同経営者・高橋と電話をしていた悠人。最近の投資成績の悪さを心配し「何か具体的な見込みがあるのか」と聞く高橋に対し、悠人は「当たり前やろ、勝てる見込みは十分ある」と豪語しています。

こうしてインサイダー取引に手を染めることになる悠人。この三角公園での電話が、転落への第一歩だったのです。

大雨の三角公園で行き倒れる悠人(第87回、88回)

インサイダー取引疑惑が浮上し、ワイドショーなどで叩かれ続けた悠人。すべてを失った悠人は大雨の三角公園で行き倒れてしまいます(第87回)。

そこに通りかかったのが「ドーベルマン望月」こと久留美の父・佳晴でした。佳晴は行き倒れている人が悠人だと気がつくと自宅に連れて帰り、久留美とともに必死に看病をしています(第88回)。

舞から水ようかんをもらう久留美(第89回)

悠人が執行猶予付きの有罪判決を受けてから半年。舞と久留美は三角公園を歩きながら悠人の近況の話などをしていました(第89回)。

舞は取引先でもらった水ようかんを久留美におすそ分けすると、「あ、これは貴司くんにあげよ」と残りの水ようかんを大事そうに抱えます。貴司と舞の関係性が気になっている久留美は、舞の呑気な態度が気にかかり…。

舞「ええも何もわたし、関係ないやん」(第90回)

秋月史子から「(貴司の)奥様ですか?」と聞かれ、全力で否定してしまった舞。舞は何か引っかかる気持ちがあったのか、三角公園でこの一件を久留美に話しています。

「貴司くん、話の合う仲間ができてほんまよかったなって」と秋月史子のことを能天気に話す舞を見て、久留美はムッとした表情で公園のベンチに座るように舞を促します。

「あんた、またそんな呑気なこというて大丈夫なん」「どんどん仲良うなるかもしれんで、ええの?」と久留美は問い詰めますが、舞の返事は「ええも何もわたし、関係ないやん」。久留美は思わずため息が出てしまいます。

三角公園で舞を牽制?する秋月史子(第92回)

デラシネに傘を忘れてしまった舞を追いかけ、三角公園にやってきた秋月史子(第92回)。

ようやく三角公園で舞と二人きりで話す機会を得た秋月史子は、自分がどれだけ貴司に好感を抱いているのかを舞に力説。

続けて「今、梅津先生は歌人としていちばん大事な時期です。素晴らしい第一歌集を出していただくためにわたしも精一杯支えたいなと思ってます。せやから、先生のそばにおること、悪く思わんといてくださいね」と舞を牽制しています。

この秋月史子のセリフを舞から伝え聞いた久留美は、「なんて?貴司くんに近づくなってこと?」と憤慨しています。

「舞、今日、星キレイやで」久留美のナイスアシスト(第94回)

秋月史子の存在に悩んでいたのか、自室から久留美に電話をしていた舞(第94回)。

ちょうど夜の三角公園にいた久留美は「ほんまにええの?舞の気持ち伝えへんまんまで」と舞の気持ちを問いますが、舞の答えは「うん、ええ」。「なんでよ、はあ…」とがっかりする久留美ですが、ふと公園から見上げた夜空に心が動かされ「舞、今日、星キレイやで」と伝えています。

久留美の言葉を聞いた舞が自室の窓を開けて星を見ようとすると、ちょうど向かいの貴司も窓から星を眺めており、二人はバッタリと対面。久留美のナイスアシストにより、舞と貴司の二人だけの会話の時間がスタートしています。

真夏の三角公園で苦悩する貴司(第95回)

真夏になっても新しい相聞歌が書けずにいた貴司。三角公園に響く蝉しぐれの中、貴司は真っ白なノートを見つめ、思わず頭を抱えています(第95回)。

舞と貴司、ついに三角公園で告白(第96回)

秋月史子に「梅津先生のほんまの気持ち、聞きに行ったらどうですか?」とけしかけられた舞は、ついに貴司への思いが止められなくなり外へ飛び出すと、三角公園で貴司を発見します。

「会いたかった。会って好きって言いたかった…怖かった」と素直に気持ちを吐露する舞に対し、貴司も「僕も怖かった。舞ちゃんと恋人になりたいなんて欲張ったら幸せが消えそうで…けどずっと好きやった」と告白。

舞を抱きしめた貴司は、「目を凝らす 見えない星を 見るように 一生かけて 君を知りたい」という究極の相聞歌を舞に送っています。

トラウマの地・柏木公園が新しい思い出により浄化された瞬間です。

久留美と悠人が急接近(第96回、第106回)

舞と貴司の結婚披露パーティの最中に店を抜け出した悠人。それに気がついた久留美も店を出て、三角公園にいた悠人にビールを差し入れています(第96回)。

「これから何やったらええんやろなあ。俺にできることは金稼げるくらいで…」とつぶやく悠人に、久留美は「お金稼げるってすごい才能だと思います」と称賛。思わず照れてむせる悠人の背中を久留美がさすっています。大親友だった舞と貴司が結婚したことがとても嬉しくもあり少し寂しくもある…久留美は思わずそんな本音を悠人にもらしてしまいます。

久留美と悠人の急接近を予感させるシーンとなっています。

【追記】第106回でも、岩倉家で五島のメジナをごちそうになった久留美と「うめづ」から出てきた悠人がばったり会い、二人はそのまま三角公園へと向かっています。久留美から近況を聞かれた悠人は、世のため企業のためになる投資を目指していることを久留美に説明。「かっこいいですね」と褒める久留美に対し、悠人は照れ隠しなのか「なんや?今気づいたんか」と返答しています。

【追記】第120回では、長崎から帰阪した久留美と悠人が岩倉家での歓談の後に三角公園に立ち寄っています。なかなか会えないことを謝る悠人に対し、久留美は「たまに会えるだけで十分」と発言。悠人は「でも将来のことちゃんと考えてるから」と結婚を匂わせる発言をしています。

トラウマは浄化され、聖地へ?

「柏木公園」などといわくつきの呼び名が付いてしまっている三角公園。しかし、舞と貴司の恋が成就した場所になったことで、今後は「トラウマの場」から「幸せの象徴の場」へと変化していくかも知れません。

第21週の予告では、この三角公園で貴司が小学生たちを集めて短歌教室を開いているらしいシーン、悠人と久留美が三角公園のベンチに座りビール片手に語り合っているシーンなどが登場。今後トラウマは浄化され、楽しい公園・聖地へと変化していきそうです。

そもそもこの三角公園は「デラシネ」「うめづ」「ノーサイド」のように多くの人が集まる場所ではないため、噂話の拡散を気にせずに一対一で本音を打ち明けられる、極めてプライベートな場所として機能しています。

そのプライベート性ゆえに、これまで別れ話やら怪しい投資の電話やら秋月史子の威嚇やら、ちょっと変なことが起きてきたわけですが、今後は多くの人が集まる交流の場に変わっていくと予想します。

【追記】「こんねくと」事務所 公園前の空き物件に入居

第106回では、舞が御園と新会社「こんねくと」を設立。三角公園の目の前の空き物件に事務所を構える様子が描かれています。柏木と別れ、貴司との結婚が決まったいわくつきの公園の目の前の事務所で、舞の新しい挑戦がスタートしています。

※三角公園は鉄道高架橋のすぐ横にあり、公園の周囲には魁学習塾、貸事務所、村田書道教室、デザインオフィス・コーン、テナント募集中などの看板が見られます。いかにも庶民的な東大阪の街角といった風景です。いつまでもテナントの募集が埋まらない感じなどは、東大阪界隈の不況を感じますね。

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