「青天を衝け」慶喜の弟・徳川昭武 俳優・板垣李光人が演じる

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NHK大河ドラマ「青天を衝け」に登場する徳川慶喜の弟・徳川昭武(とくがわ・あきたけ)についてまとめます。

将軍の弟という重責を抱え、若くしてパリに渡ることになる徳川昭武。中性的な雰囲気が魅力的な若手俳優・板垣李光人(いたがき・りひと)が美しく演じていきます。

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最後の水戸藩主・徳川昭武

徳川昭武は、後に第11代(最後の)水戸藩主となる人物です。第9代水戸藩主・徳川斉昭の十八男で、江戸幕府の第15代将軍となる徳川慶喜の異母弟にあたります。

慶応2年(1867年)、20年に渡り当主が不在だった御三卿・清水徳川家を継ぐと、同年に兄の慶喜が征夷大将軍に就任。その直後に開催されるパリの万国博覧会において、昭武が将軍の名代(代理)として出席することが決まります。慶喜は、当時まだ14歳だった昭武に将軍の座を継がせるべく、欧州で見聞を広めてほしいと考えていたようです。

徳川慶喜の征夷大将軍就任により幕臣になっていた渋沢栄一は、昭武のヨーロッパ派遣の随行員(会計係)として、「御勘定格陸軍付調役」の肩書を得た上でフランスへと渡航。パリ万博を視察したほか、欧州各地の先進的な産業、軍備、経済・社会システムなどを目の当たりにし、大きな感銘を受けています。

昭武は現地でナポレオン三世に謁見し、万博にも出席した後に欧州各国を歴訪。その後もフランスに残り数年の予定で留学生活を送っていましたが、明治維新がおこり、新政府の命令を受けて急遽帰国。

長兄で水戸藩主の慶篤が死去していたため水戸徳川家を相続し、第11代水戸藩主に就任しています。若き昭武にとって刺激だらけだった欧州滞在時代のことは、「徳川昭武幕末滞欧日記」に記されています。

明治2年(1869年)に水戸藩知事に就任すると、明治7年(1875年)には陸軍少尉となって陸軍戸山学校にて軍事教養を教授。明治9年(1876年)にはフィラデルフィア万国博覧会の御用掛となり訪米し、その後再びフランスへ向かって留学をしています。

「青天を衝け」では、若くみずみずしい感性を持つ10代の昭武と、20代の半ばを過ぎて様々な経験を重ねてきた栄一が、それぞれの目で発見するパリの姿が描かれていきそうです。偉ぶることなく周囲の人々と真摯に接する昭武に対し、栄一も敬意を持ちながら誠実に接していき、二人の間には絆が生まれていきそうです。

ジェンダーレスな魅力 俳優・板垣李光人

「青天を衝け」で徳川昭武を演じているのは、山梨県出身の俳優・板垣李光人(いたがき・りひと)です。メイクやファッションにこだわり、ジェンダーレスな魅力を持つ俳優です。

2歳でモデル活動を開始し、小学生時代から子役として活躍していた板垣李光人。

映画「奴隷区 僕と23人の奴隷」(2014年・戸川リュウオウ役)、「最後の命」(2014年・冴木裕一の幼少期役)に出演したほか、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」(2015年)では吉田松陰(寅次郎)の幼少期役を演じるなど、早くから演技の経験を積んでいます。

2018年にはドラマ「仮面ライダージオウ」(テレビ朝日)で未来人タイムジャッカーの一員・ウール役で出演。騒動を起こすことを楽しむ無邪気な少年役を好演しています。

2020年の実写映画「約束のネバーランド」で主要人物の一人・ノーマン役を演じて注目を集めると、2021年のNHK学園ドラマ「ここは今から倫理です。」では、学校生活に馴染めずに保健室に頻繁に通う繊細な生徒・都幾川幸人役で出演。倫理の授業を主軸に各生徒たちの複雑な事情が描かれる難しいテーマのドラマでしたが、独自の個性を持つ都幾川幸人役を見事に演じています。

同年4月から放送されている日本テレビ系深夜ドラマ「カラフラブル〜ジェンダーレス男子に愛されています。〜」では、吉川愛とのW主演によりファッションショップの店員・相馬周役で出演。相馬周はメイクやファッションを自由に楽しむ美しい男性。日常的に美意識高く美容やファッションにこだわる板垣李光人にとって、ハマり役となっています。

▼2021年に放送されたNHKの単発ドラマ「風の向こうへ駆け抜けろ」では、複雑な過去を持つ失語症の若手厩務員役を好演。板垣李光人にしか出せない繊細な空気感が、多くのドラマでの需要を生み出しています。

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