大河ドラマ「青天を衝け」天狗党・藤田小四郎の最期とは 俳優・藤原季節が演じる

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NHK大河ドラマ「青天を衝け」に登場している水戸藩士で天狗党の首領格・藤田小四郎のたどる運命をまとめます。

藤田小四郎を演じているのは、俳優の藤原季節です。

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目次

急進的攘夷派・小四郎 父はカリスマ藤田東湖

藤田小四郎は、水戸藩主・徳川斉昭の側用人で腹心だった藤田東湖の四男として水戸に生まれています。

藤田東湖といえば、水戸学藤田派の大家であり、幕末に盛り上がった尊皇攘夷思想の基礎を築いた人物。「青天を衝け」では、小四郎が亡き父の姿(幻影?)を追うように過激な攘夷思想にのめり込み、筑波山での挙兵の果てに最期の時を迎えることになります。

攘夷の理想を掲げ筑波山で挙兵するも…

水戸藩内外でカリスマ的存在だった父・東湖を安政の大地震で失うと、この頃から小四郎は弘道館館長・原市之進に師事。藩主となった徳川慶篤の上洛に従うと、京都で長州藩士の桂小五郎、久坂玄瑞ら志士と交流し、尊皇攘夷の思想を強めていきます。

やがて京都から長州藩の勢力などが一掃され(八月十八日の政変)、世間の攘夷思想の盛り上がりは衰退していくものの、小四郎は孝明天皇の望む攘夷実現を目指し、横浜港鎖港の要求、支援を目的に同士を集めて筑波山で挙兵します(天狗党の乱)

水戸藩の改革派、尊攘派の集団である天狗党の総裁となっていた小四郎(当時23歳)。

筑波山に集結した62人の同志たちと共に挙兵すると、各地から浪士や農民らが続々と集結し、最盛期には1,400人にもなったという大集団を形成しています。

しかし水戸藩内の保守派・諸生党との対立、軍資金の不足とともに、天狗党内で攘夷を口実に近隣の町村や宿場で放火・略奪・殺戮を繰り返す者が多数出現。統率がとれない天狗党は単なる暴徒集団と認識されてしまい、劣勢が色濃くなっていきます。

劣勢をくつがえすために武田耕雲斎を首領として巻き返し、朝廷に攘夷の志を訴えようと西へと進軍した小四郎、武田耕雲斎ら天狗党の一行。

しかし、幕府からは天狗党の追討令が出ており、ついには越前国新保(現在の福井県敦賀市)で加賀藩に捕縛されてしまいます。小四郎は劣悪な環境の鰊倉(にしんぐら)に監禁された後、無念にも処刑されてしまいます(捕らえられた天狗党員828名のうち、武田耕雲斎を含む352名が処刑)。

「青天を衝け」第11話で江戸の料理茶屋において栄一と攘夷思想で意気投合し、涙ながらに攘夷実現の野望を語った小四郎でしたが、無念の最期を迎えることになります。

▷藤田小四郎を演じているのは、札幌市出身の28歳の俳優・藤原季節(ふじわら・きせつ)。自主制作映画「ケンとカズ」に出演すると、同作が東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門作品賞を受賞するなど高い評価を獲得。ほかに映画「ママレード・ボーイ」「全員死刑」「止められるか、俺たちを」などに出演。「佐々木、イン、マイマイン」「のさりの島」で主演。フジテレビドラマ「監察医 朝顔」シリーズでは鑑識の沖田宗徳役でレギュラー出演。

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