大河ドラマ「青天を衝け」砲術家・高島秋帆 俳優・玉木宏のオランダ語にも注目

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NHK大河ドラマ「青天を衝け」に登場する洋式砲術家・高島秋帆(たかしま・しゅうはん)の人物像などをまとめます。

高島秋帆を演じるのは、NHK朝ドラ「あさが来た」などの出演で知られる俳優・玉木宏(たまき・ひろし)です。

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「謎の牢人」高島秋帆

高島秋帆(1798-1866年)は長崎出身の洋式砲術家で、栄一に大きな影響を与える人物です。

「青天を衝け」第1話では、岡部藩の牢に入れられた「謎の罪人」として秋帆が登場。ヨレヨレの「罪人」である秋帆の口から、国防に関する思いが栄一少年に伝えられます。

▷高島秋帆を演じるのは、俳優・玉木宏(41歳・名古屋市出身)。映画「ただ、君を愛してる」、ドラマ「のだめカンタービレ」などへの出演で知られます。NHK朝ドラ「あさが来た」ではヒロインの夫・白岡新次郎役を飄々と演じて大好評に。「あさが来た」で脚本を担当した大森美香が「青天を衝け」も手掛けており、再びのタッグが期待されます。秋帆役で披露する「流暢なオランダ語」にも注目。NHK大河ドラマは「功名が辻」「篤姫」「平清盛」に続く出演。

出島のオランダ人から砲術を学ぶ

長崎町年寄・高島茂起の三男として生まれ、海外の人、物資、情報が出入りしていた長崎の出島を身近に感じて育った高島秋帆。

秋帆は出島界隈を通じて西洋の砲術に衝撃を受けると、オランダ人からオランダ語や西洋砲術を習得。自費を投じて銃器等を揃えて「高島流砲術」を完成させています。

やがて秋帆は幕府に対し砲術の近代化を提案。現在の東京・高島平付近で日本初となる洋式砲術の公開演習を実行すると、幕府から砲術の専門家として重用されるようになり、幕府内に影響力を持っていきます。※「高島平」の地名は高島秋帆が由来とのこと。

嫉妬?陰謀?岡部藩に幽閉

幕府から重用される秋帆でしたが、軍備の洋式化への反感や豊富な資金力への妬みなどもあったのでしょうか。頭取を務めていた長崎会所の長年に渡る杜撰な運営の責任者として、身に覚えのない逮捕・投獄をされてしまいます。

この時に秋帆が幽閉されたのが、渋沢栄一の地元・武蔵国岡部藩の牢獄であり、第1話で秋帆が「謎の牢人」として登場するのも、この当時の史実によるものです。

幽閉中も洋式兵学を必要とする諸藩が秘密裏に接触をしていたという秋帆。ペリー来航により社会情勢が変化すると、幕府から秋帆の見識が求められたこともあり赦免。約11年ぶりに出獄をしています。

以降、品川の台場の築造や大砲、小銃の製造に携わったほか、講武所砲術師範となって幕府の砲術訓練の指導に尽力。日本の軍事の近代化に大きく貢献しています。

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