NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」に登場する厨房の先輩・矢作知洋(やはぎ・ともひろ)についてまとめます。無愛想ながら時に隙も見せる先輩である矢作が、無鉄砲な暢子とぶつかっていきそうです。
矢作知洋を演じているのは、朝ドラ「ごちそうさん」「ひよっこ」やTBS系ドラマ「義母と娘のブルース」などに出演経験を持つ俳優・井之脇海(いのわき・かい)です。
厨房の厳しい先輩・矢作知洋
上京した暢子(黒島結菜)が働くことになるイタリアンレストラン「アッラ・フォンターナ」。独裁的に店を牽引する厳しいオーナー・大城房子(原田美枝子)のもとで、暢子は貴重な経験を積んでいきます。
厨房の先輩として暢子を厳しく指導していくのが、料理人としての野心を胸に秘めている青年・矢作知洋です。
どこかひねくれた部分を持ち、厳しい言葉で新人の暢子を叱咤していく矢作。つっけんどんな言葉遣いで第一印象は良くない矢作ですが、紆余曲折の末に暢子の良き同僚となっていきます。
【追記】その後、矢作は19歳で結婚していたことが判明。結婚を現実のものとして考えていない暢子とは違い、矢作は「結婚は勢い」だと断言。家庭を持ちながら仕事に邁進しているようです。
俳優・井之脇海 「ごちそうさん」「ひよっこ」「ぎぼむす」
矢作知洋を演じているのは、神奈川県横須賀市出身で「ユニマテ」に所属する26歳の俳優・井之脇海(いのわき・かい)です。
児童劇団である「劇団ひまわり」に所属し、子役として芸能活動をスタートさせた井之脇海。
2007年に映画「夕凪の街 桜の国」に出演したのに続き、2008年の映画「トウキョウソナタ」では主人公の息子・佐々木健二役を演じてキネマ旬報ベスト・テン新人男優賞を受賞するなど、早くからその才能に注目が集まっています。
2012年のNHK大河ドラマ「平清盛」に平維盛役で出演すると、NHK朝ドラ「ごちそうさん」(2013年)ではヒロイン・め以子の実弟である卯野照生役に抜擢され、朝ドラデビューを果たしています。2017年には再び朝ドラ「ひよっこ」にコーラス部の指導者・高島雄大役で出演。ヒロインたちが暮らす電器会社の女子寮「乙女寮」に出入りする青年として青春群像劇の一翼を担っています。
※「ひよっこ」では茨城出身の警察官・綿引正義役を演じていた竜星涼と共演しています。綿引と高島雄大は「乙女寮」に出入りするうちに仲良くなり、不思議と馬が合う友人関係になっています。竜星涼は「ちむどんどん」でヒロインの兄・賢秀役を演じており、上京することが濃厚。竜星涼と井之脇海の再共演があるかも知れません。
また、人気ドラマ「ぎぼむす」こと「義母と娘のブルース」では、上白石萌歌演じる宮本みゆきに想いを寄せる青年・黒田大樹役を演じていた井之脇海。「ちむどんどん」での再共演、まさかの歌子との恋愛展開もある!?(追記)その後、矢作が既婚者であることが判明しています。
ほかにもNHK大河ドラマ「おんな城主直虎」(2017年)の小野万福役、「いだてん」(2019年)の東京オリンピック最終聖火ランナー・坂井義則役や、TBS系ドラマ「義母と娘のブルース」(2018年)の黒田大樹役、「集団左遷!!」(2019年)の平正樹役、フジテレビ系ドラマ「教場」(2020年)の南原哲久役、「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(2020年)の羽倉龍之介役、NHKドラマ「伝説のお母さん」(2020年)のカトウ役など、ヒットドラマに次々と出演。
決して派手さがあるタイプの役者さんではありませんが、作品にすっと馴染む演技力を武器に、バイプレイヤーとしての道を歩んでいます。
▼映画初主演となった「ミュジコフィリア」(2021年)。松本穂香、山崎育三郎ら売れっ子俳優たちと共演し、大役を見事に果たしています。