NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で、ヒロインの妹・歌子に大きな影響を与えることになる音楽教師・下地響子(しもじ・きょうこ)。少々強引ながら、引っ込み思案の歌子を外へと連れ出し、彼女の人生を大きく変えていきそうです。
下地響子役を演じる片桐はいりの朝ドラ出演歴などもあわせてご紹介します。
山原高校の音楽教師・下地響子
下地響子は、暢子(黒島結菜)や歌子(上白石萌歌)らが通う山原高校の音楽教師です。
熱烈に音楽を愛する下地先生は、シャイで自己表現が下手な歌子の歌の才能をいち早く見抜き、歌子に対し半ば強引に音楽の指導を試みることになります。
楽しみなのが、新しい一歩を踏み出せずに逃げ回ってしまう気弱な歌子と、そんな歌子をものすごい圧で追いかけ回す下地先生とのコントのような(?)シーン。演じる片桐はいりによれば、下地先生はアニメ「トムとジェリー」のごとく歌子のことを追いかけ回すとのことです。
好きなことに一直線の下地先生と、音楽が大好きだけれど遠慮がちに生きてきた歌子。タイプが異なるようでどこか似ている(?)二人の化学反応が楽しみです。
˗ˏˋ 下地響子 #片桐はいり ˎˊ˗
— 連続テレビ小説「ちむどんどん」 (@asadora_nhk) February 25, 2022
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暢子たちの高校の音楽教師。音楽を強烈に、こよなく愛している。
暢子の妹・歌子の歌の才能を見抜いて、シャイな歌子を強引に指導しようとする。#ちむどんどん #朝ドラ pic.twitter.com/FAbZmxBS80
女優・片桐はいり 「かもめ食堂」「すいか」
下地響子を演じているのは、東京都大田区出身の59歳の俳優・片桐はいり。
高校、大学(成蹊大学文学部日本学科卒)で演劇の世界を経験し、卒業後は映画館でもぎりのアルバイトをしながら演劇の道へと進んでいます。劇団「ブリキの自発団」に所属(その後退団)して舞台に出演しながらテレビドラマにも出演を重ね、少しずつその個性を花開かせています。
ドラマ「リミット もしも、わが子が…」(2000年)の相沢知子役、「すいか」(2003年)の生沢冴子役や、映画「連弾」(2001年)の女弁護士役、「キューティーハニー」(2003年)のゴールド・クロー役など、脇役ながら強い存在感を見せ続けると、小林聡美、もたいまさことのトリプル主演となった映画「かもめ食堂」(2006年)ではヘルシンキの日本料理店にやって来る日本人客・ミドリ役を見事に演じ、名優としての評価を確固たるものとしています。
朝ドラ「あまちゃん」「とと姉ちゃん」
片桐はいりが広くお茶の間に知られたのは、2013年のNHK朝ドラ「あまちゃん」で演じた安部小百合(あんべちゃん)役でしょうか。
北三陸の海女兼漁協の事務員だったあんべちゃんは、その後に微妙な郷土料理「まめぶ」の普及のため全国行脚に出発。東京で屋台を営んでいた際にヒロインと再会し、ヒロインの住む女子寮に出入りしています。個性派揃いの同作品の中でも、あんべちゃんは特に人気が高いキャラクターの1人でしたね。
また、2016年の朝ドラ「とと姉ちゃん」ではヒロインの高等女学校時代の担任(国語教師)・東堂チヨ役で出演。なぜか中庭で戯曲の発声練習を行うなど生徒からは変わり者と思われていた東堂先生ですが、その先進的な考えがヒロインたちに大きな影響を与えており、物語上重要な役割を果たしています。
「ちむどんどん」で演じる下地先生役は、「あまちゃん」のあんべちゃんのように人生に真っ直ぐで朴訥とした人柄を持ち、「とと姉ちゃん」の東堂先生のように教え子を未来へと導く強烈な先導役でもあります。とても魅力的なキャラクターとなりそうなので、今から登場が楽しみです。