NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で登場する横浜鶴見の女性・平良多江(たいら・たえ)についてまとめます。おおらかな多江は、上京して心細い暢子にとってお母さんのような存在となっていきそうです。
平良多江を演じているのは、大河ドラマ「真田丸」などに出演した経験を持つ女優・長野里美(ながの・さとみ)です。
鶴見の沖縄県人会長・平良三郎の妻
平良多江は、横浜の鶴見で暮らす沖縄二世の女性です。多江の夫・平良三郎(片岡鶴太郎)も同じく沖縄二世で、いくつかの会社を持つ地域の顔。三郎は鶴見の沖縄県人会の会長も務めており、上京して途方に暮れていた暢子(黒島結菜)を手助けすることになります。
多江は着物姿が似合う上品な女性で、家柄も良いようです。優しく穏やかな性格をしており、上京して右も左もわからない暢子を温かく見守っていくことになります。
夫と県人会を内助の功で支える多江ですが、その胸のうちにはある複雑な思いも抱いているようです。沖縄にルーツを持つけれど、関東育ちで沖縄の言葉を話せない…。そんな曖昧な立ち位置にいる平良夫婦の姿も、丁寧に描かれていきそうです。
夫の三郎は昔は「ワル」だったそう。2人の馴れ初め、三郎が今のような人格者になった経緯などもいずれ明かされるのではないかと期待します。
女優・長野里美
片岡鶴太郎さん(「ちむどんどん」では、旦那様の三郎さん)の作品展に行ってまいりました😊
— 長野里美 (@SatomiNagano) April 29, 2022
心が温まるような、お人柄が滲み出る色合い、言葉、筆使い、すべてが素晴らしかった。すっかりファンになってしまい、著書やらポストカードやら栞やらたくさん買い込んでしまいました(さすがに絵は買えず…😅) pic.twitter.com/0jX9vNaCXR
平良多江を演じているのは、神奈川県出身の60歳の俳優・長野里美(ながの・さとみ)です。
早稲田大学第一文学部の在学中に早稲田大学演劇研究会に加入すると、後に鴻上尚史率いる劇団「第三舞台」(2012年に解散)に参加。同劇団の看板女優として活躍し、「小劇場の女王」として演劇界に君臨しています。
映画「誰も守ってくれない」(2009年・船村澄江役)、「東京公園」(2011年・志田裕子役)、「君の膵臓をたべたい」(2017年・桜良の母役)に出演したほか、NHK大河ドラマ「真田丸」(2016年)では主人公の兄・真田信之の病弱な妻・こう役で出演。やたらと咳き込むなどコミカルな演技が人気となっています。
2018年にNHKドラマ「風雲児たち〜蘭学革命(れぼりゅうし)篇〜」で主人公の妻・珉子役を演じると、2019年にはヒット作となった日本テレビ系ドラマ「あなたの番です」に103号室の住人・田宮君子役で出演。ほかにも「透明なゆりかご」(2018年・NHK・北野弘子)、「病室で念仏を唱えないでください」(2020年・TBS・宮寺早苗役)をはじめ多数の人気映像作品に出演し続けています。