NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」は、第71回放送分からいよいよ「ひなた編」が本格スタート。3代目のヒロインを担当する川栄李奈が初登場しています。
川栄李奈の記念すべき最初のセリフは、木枯し紋次郎の名セリフ「あっしにはかかわりのないことでござんす」でした。
時代は昭和58年 もうすぐ高校3年生になるひなた
この日の放送から時代は7年進んで昭和58年(1983年)となり、18歳となった大月ひなた(川栄李奈)と弟の桃太郎(子役・野﨑春)が登場しています。
すっかり成長したひなたですが、相変わらず朝は苦手。一階の居間では桃太郎が朝から野球のユニフォームに着替えて元気いっぱい、テレビではNHK連続テレビ小説「おしん」の第1回が流れています。
るいに叩き起こされたひなたは、幼少期から愛用している木枯し紋次郎の名ゼリフ「あっしには関わりのねえこってござんす」を寝ぼけ眼でつぶやきつつ、ようやく起床をしています。
※伝説の朝ドラ「おしん」(主演・小林綾子、田中裕子、乙羽信子)は、昭和58年(1983年)4月4日に放送開始。翌年春の3月31日まで1年間の放送。平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%を記録し、テレビドラマ史上最高の視聴率を記録したことで知られますね。
同級生はそれぞれ将来を見据えていて…
相変わらず時代劇と「ガラスの仮面」が大好きな18歳のひなたですが、最近は少し焦りを覚え始めています。
というのも、親友の一恵(三浦透子)は高校卒業後に短大へ、小夜子(新川優愛)は先生になるために四年制大学へ、そしてガキ大将の吉之丞(徳永ゆうき)ですら父の店を継がずにやりたいことをやるという目標を持っており、自分だけがぼんやりと生きている状態にあったからです。
ひなたは何かあるたびに「条映太秦映画村」に通い、侍のように弱音を吐かずまっすぐに生きたいという人生の理想を胸に秘めていましたが、具体的に何をしたいのかはさっぱり定まっていませんでした。
「無愛想な男」本郷奏多も初登場
「大阪で生まれた女」(BORO)の自作替え歌「遊び疲れた映画村の帰り〜♪」「京都で生まれた女やさかい〜♪」を歌いながら映画村から帰宅したひなたは、るい(深津絵里)から回転焼屋の店番を頼まれてしまいます。
いきなり店番を頼まれて不満げなひなたですが、思わぬ「出会い」に遭遇することになります。ひなたは、店にふらりとやってきた「無愛想な男」(本郷奏多)に横柄な態度で絡まれて…。
運命の出会い?五十嵐文四郎 川栄李奈の京都弁は…
ラストシーンに登場した、本郷奏多演じる不機嫌そうな青年。この人物こそが、人生に悩むひなたに大きな影響を与えていくようです。
青年の名は「五十嵐文四郎(いがらし・ぶんしろう)」。文四郎は条映太秦映画村の駆け出しの大部屋俳優で、後に何らかの形でひなたと関わり、激しくぶつかっていきます。二人の初対面シーンは今後重要な意味を持ちそうです。
※この「五十嵐文四郎」という名前ですが、ひなたお気に入りのヒーロー「木枯し紋次郎」(あっしにはかかわりのないことでござんす)の名前と似通っていますが、果たして関連性は…。
そして、注目された川栄李奈の演技ですが、子役・新津ちせの好演を上手く引き継いで違和感がなかったように感じます。能天気でちょっとテキトーだけど気は優しい、そんなひなたの人物像をうまく踏襲していました。
一部で心配されていた(?)川栄李奈(=神奈川県出身)の京都弁も自然だったように思います。昨年の大河ドラマ「青天を衝け」で演じた公家出身の美賀君(徳川慶喜の正室)役では川栄李奈の京言葉の抑揚に違和感を覚えた人も多かったようですが、それに比べるとかなり改善していたのではないでしょうか。
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