NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」大阪編(るい編)に登場するジャズ喫茶「ナイト&デイ」の支配人兼バーテンダー・木暮洋輔(こぐれ・ようすけ)についてまとめます。大阪にやってきたるいはクリーニング店の配達先として「ナイト&デイ」にたびたび出入りするようになり、この店の影響によりまったく新しい人生と出会うことになります。
木暮洋輔を演じるのは、朝ドラ「純と愛」「なつぞら」などに出演した俳優・近藤芳正(こんどう・よしまさ)です。
ジャズ喫茶「Night and Day」のマスター
片桐(風間俊介)との初デートが失敗に終わり、落胆したるい(深津絵里)がたまたま入ったジャズ喫茶「Night and Day(ナイト&デイ)」。
そこで行われていたジャズライブに「宇宙人」ことジャズトランペッターのジョー(オダギリジョー)が出演していたことをキッカケに、るいの人生が少しずつ動き始めます。
「Night and Day」は、多くのミュージシャンやその追っかけ(グルーピー)が集まる人気の店。支配人兼バーテンダーの木暮洋輔(近藤芳正)が運営をしています。「Night and Day」が竹村クリーニング店の得意先になると、るいは集配のために店に出入りするうちに、店の関係者たちと仲良くなっていきます。
マスターの木暮洋輔は、謎多きジョーの出自や過去を良く知る人物です。あまり出しゃばるタイプではないらしく、るいやジョーら若者たちの青春模様を控えめに見守っていきます。
小暮はジョーとるいの恋の行方を暖かく見届ける後見人のような立場。二人の恋のそばにはいつも小暮がおり、小暮が愛する音楽たちが流れています。
三谷幸喜作品常連の名優・近藤芳正
近藤芳正は、愛知県名古屋市出身の60歳の俳優です。
15歳の時にNHK名古屋製作のドラマ「中学生日記」に近藤芳正役で2年間に渡り出演すると、高校卒業後には劇団青年座の研究所に入所。その後劇団七曜日に入団し、本格的に俳優活動を開始ししています。
1991年に三谷幸喜が脚本・監督を手掛けた映画「12人の優しい日本人」にピザ屋の配達員役で出演すると、翌年には三谷幸喜主宰の劇団・東京サンシャインボーイズの同名舞台「12人の優しい日本人(三演)」に陪審員6号役で出演。
その後も「ラヂオの時間」「みんなのいえ」「THE 有頂天ホテル」「ザ・マジックアワー」など三谷幸喜監督の映画作品、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」「真田丸」「西郷どん」「青天を衝け」、民放ドラマ「GTO」「王様のレストラン」「踊る大捜査線」など多数のテレビ作品に出演し、名脇役として活躍を続けています。
近年では舞台プロデュースの他、若手俳優向けのワークショップを主宰するなど、後進の育成、指導にも力を注いでいます。
▼放送が終了したばかりの大河ドラマ「青天を衝け」では、駐米大使・幣原喜重郎(しではら・きじゅうろう)役で出演。幣原喜重郎は戦後(1945年〜)に第44代内閣総理大臣を務めた人物です。
#青天を衝け #幣原喜重郎 ありがとうございました pic.twitter.com/DneSRv9Ifm
— 近藤芳正 (@goensai) December 26, 2021
朝ドラ出演歴は?
近藤芳正はNHK連続テレビ小説(朝ドラ)にもたびたび出演しています。
1995年の「春よ、来い」の工藤役を皮切りに、「てるてる家族」(2003年)の絵本作家・米原恭司役、「おひさま」(2011年) の安曇野高等女学校の教師「オクトパス」こと飯田小太郎役、「純と愛」(2012年)のホテルの上得意客であるセクハラエロじじい・粕谷部長役などで出演。
近年も、「半分、青い。」(2018年)で漫画雑誌「月刊ガーベラ」の編集長・北野役を演じたほか、朝ドラ第100作となる「なつぞら」(2019年)では、新宿のベーカリーカフェ「川村屋」の怪しげな給仕・野上健也役を好演。脇役ながら記憶に残る役柄を多く演じています。